Vol. 21

進化はここから生まれる。
コマツ コミュニケーション レポート
KOMATSU COMMUNICATION REPORT
激動する時代、メーカーはどのようにこの変化に挑み、取り組んで
いるのか。コマツの製品をお使いのユーザーの方々をレポートして
ご紹介いたします。第21回目の今回は、様々なコマツのプレス機を
活用されて顧客のニーズに迅速に対応されている、群馬県邑楽郡の
株式会社丸和製作所様にお話をお伺いしました。
Vol. 21
プレス加工、溶接加工メーカー
株式会社 丸和製作所
トップに聞く。
本社工場 群馬県邑楽郡大泉町大字寄木戸1580 TEL.0276-62-4158(代)
創 業 1961(昭和36)年 4月 代表取締役 平田 茂 資本金 1,000万円 社員総数 17名 『弊社の製品なら安心して
使って頂けるモノを作る』
代表取締役
昭和36年(1961年)4月にプレス金型の製作
業として創業しました。
その後10年間金型製作を行っていたのです
が、昭和46年にそれまで金型製作で培った溶
接などの技術を活かして製缶板金に転換した
のです。
当初は自動車部品の溶接を主に行っていて
プレス加工は外注していたのですが、ユーザ
様からの短納期などのご要望がありまして自
社でプレス加工も行うべく、昭和49年に2台
のプレス機を導入しました。
しかし、プレス加工はスピードが速いため
すぐに空きが出てしまい、機械を遊ばせない
ためにも仕事を頂いてくる。すると今度はプ
レス機が足りなくなり、新しく導入する。こ
の繰り返しで少しずつ設備を整え、仕事量も
増やしてまいりました。
昭和53年頃に安全基準が厳しくなったため
それまで使用していたピンクラッチからコマ
ツのエアクラッチへ入れ替えたのですが、こ
れがコマツとのお付き合いの始まりですね。
エアクラッチにした事で安心して作業がで
きることもあって、生産性も向上しました。
平田 茂 氏
その後もユーザ様のコイル化が進んで行
くに伴って、弊社の設備も自動化へと変え
てまいりました。
現在はプレス単品だけでなく、アッセン
ブリーまで手掛けております。
そうですね、品質には一番気を使ってい
ます。そのため自分の工程はもちろん前工
程の不具合にも目を配り、不良品を後工程
に流さないようにするということを常々従
業員に教育しております。弊社の製品なら
安心して使って頂けるモノを作るというこ
とをモットーとしております。
KOMATSU COMMUNICATION REPORT
KTS-Net
KOMATSU COMMUNICATION REPORT
KTS-Net
進化はここから生まれる。
現場を捉える。
納期の厳守と最良の品質と追求したモノづくり。
工場では徹底した品質管理と原価低減意識を持ち、
社員が一丸となって仕事に取り組んでいる。
さらにメーカーの信頼に応えるための積極的な
機械設備も推進している。
弊社では自動車の様々な部品加工を手
掛けていますので、部品によって色々と
特徴があり、一言で表現するのは難しい
ですが、自動車部品の一番大きな特徴と
いえば、やはり左右対称の部品が殆どと
いう事ではないでしょうか。
そのためプレス加工においては同時2
個取りで行った方が金型もバランス良く
できます。それにはやはり大きなプレス
が必要ですし、口開きのしないプレスと
いうことも非常に重要です。
また、かつては軽トラックの足まわり
の部品を手掛けていましたので、厚物の
深絞りも得意としていますが、これにも
大きなプレスが必要でした。
製品の付加価値を高めるためにも、単なる
プレス加工だけでなく、アッセンブリーまで
行っております。
例えばアルミ部品のろう付け加工をするた
め、弊社では高周波ろう付け機を設備してお
り、ガスに比べて安定した品質で不良品が少
ないのが特長です。
プレス加工に関しては先程も述べましたが
品質を第一に考えておりますので、そのため
にも不具合を発生させないように金型の管理
をしっかりしています。これには創業当初に
手掛けていた金型製作の技術力が活かされて
いるのだと思っております。
プレス加工、溶接加工メーカー
そもそもコマツのプレス機を導入したのは
安全基準が厳しくなった昭和53年頃に、それ
まで使用していたピンクラッチからエアクラ
ッチに入れ替えたのが最初です。
その後、ユーザ様のコイル化が進んで行っ
たこともあり、今度は200トンと80トンのブラ
ンキングを導入。さらに自動化が進み昭和63
年にはコマツのトランスファを導入しました。
平成5年頃には自動車部品の中でも特に小
物関係が多かったので、コマツL2Mの200トン
を導入し生産していたのですが、昨年ハイテ
ン材の加工や2個取り加工などの面から大き
なプレスが必要になりコマツのソリッドフレ
ームプレスE2W300を導入しました。
現在はこのE2WとL2Mを順送で使用、C型
プレスは前工程でブランキング用として使用
しています。
株式会社 丸和製作所
そもそもこのE2Wの導入した理由は
300トンクラスが欲しいが、従来の門型
だと高価すぎる、それがE2Wだとそこそ
この価格で購入できるためです。
コマツ以外も検討してみたのですが、
周辺機器メーカーの方から「剛性に関し
てはコマツのE2Wが一番」と進められた
のでE2Wにしました。
前後対称構造のため、口開きの心配が
いらないので左右2個取りが多い自動車
部品の加工に最適ですし、新型のコント
ロールユニットの表示もわかりやすく、
このプレスを普段使用していない者でも
簡単に扱えるという点が気に入ってます。
KOMATSU COMMUNICATION REPORT
Vol. 21
KOMATSU COMMUNICATION REPORT
KTS-Net
Vol. 21
進化はここから生まれる。
プレス加工、溶接加工メーカー
株式会社 丸和製作所
今まではプレス加工であれば何でも手掛け
てきました。
今後はさらに付加価値を高めるために、具
体的にはロボットによる溶接加工などにより
後工程を取り込んでいきたいと思っておりま
す。
またアルミなど鉄以外の金属の加工も意欲
的にやって行きたいと思っております。
どんな加工でもやる気さえあれば必ずでき
るものです。
そんなやる気を常に持ち続け、様々な加工
にチャレンジして行きたいのです。
そうする事が本業のプレス加工にとっても
必ずプラスになることでしょうから。
KTS-Net
製品紹介
KTS-Netとは、サーボプレスを活用し
て革新的なプレス加工を追求されてい
るユーザーの方々の集まりです。
皆様の情報受発信の場として、是非ご
利用ください。
また、今後もこの誌面でKTS-Netのお
客様をご紹介させて頂きます。
ご入会をご希望の方は、是非弊社のサ
イトをお訪問下さい。
E2W160
E2W200
E2W250
E2W300
E2W110
SVS
SVS
SVS
SVS
SVS
HVS
HVS
HVS
HVS
HVS
1600(160)
2000(200)
2500(250)
3000(300)
1100(110)
110
180
130
200
150
250
170
300
170
350
50∼100 35∼70 45∼85 30∼60 35∼70 30∼50 25∼55 20∼40 20∼40 15∼30
460
500
550
600
400
100
120
120
200
100
1600×580
1850×650
2100×700
2100×900
1400×520
1850×760
2150×850
2400×950
2400×1200
1660×700
1500
2000
2000
2000
1200
15×4
22×4
30×4
37×4
11×4
0.49(5)
0.49(5)
0.49(5)
0.49(5)
0.49(5)
お問い合わせは
コマツ産機株式会社 鍛圧KBU 企画グループ
〒 140-0013 東京都品川区南大井 6-3-7 アーバンネット南大井ビル
TEL. 03-5561-2692 FAX.03-5561-2877
インターネットアドレス http://www.komatsusanki.co.jp/kts/