KOMATSU COMMUNICATION REPORT 『お客様と共に、 より良い

進化はここから生まれる。
激動する時代、メーカーはどのようにこの変化に挑み、取り組んでいるのか。
コマツの製品をお使いのユーザーの方々をレポートしてご紹介いたします。
今回は、長年に亘りお客様から高い評価を得られている秘訣は何かを探るべく、
2003年にもお話をお伺いしまた清水工業株式会社様の山梨工場を再び訪ねて
みました。
Vol. 90
山梨工場
自動車部品、住宅部材及び電気部品製造
[プレス・板金・溶接・塗装]メーカー
清水工業株式会社
本社・工場 〒197-0024 東京都福生市牛浜76 TEL.042-551-4651(代)
山梨工場 〒407-0033 山梨県韮崎市竜岡町下条南割字西原300 TEL.0551-22-3721(代)
設 立 1954(昭和29)年4月(創業 明治36年) 代表取締役社長 清水研司 資本金 3,000万円 従業員数 230名
『お客様と共に、
より良い製品作りを目指して行く。』
再びお伺いさせて頂きましたが、その後
何か変わられた事はありますか。
前回、色々とお話をさせて頂いてから約
5年程たちましたが、お陰さまで弊社では
その後もお客様との変わらぬお付き合いを
継続させて頂いております。
事業内容も昭和28年から手掛けるように
なりました自動車部品の製造を軸に、OA
機器部品、住宅部材などのプレス・板金・
溶接・塗装といった一貫した生産を続けさ
せて頂いております。
設備面におきましては、より高い品質の
製品作りを日々求めて行く中で欠かせない
ものですので、お客様からの様々なご要望
に迅速にかつ的確にお応えでき、より良い
モノ作りが可能となる設備を常に整えて参
りました。5年前に導入したコマツのサーボ
プレスも様々な利点を実感でき、2006年に、
さらにもう1台導入しました。
多少の変動はあるものの、極端に景気に
左右されることもなく、生産を続けさせて
いただいております。
副会長
清水 善次郎 氏
従業員数も前回からかなり増えていら
っしゃいますね。
弊社では毎年 7, 8名の新入社員を受け入
れています。
特別な新人教育はありませんが、社員教
育の一環としまして「自主研究会の参加」
といったものがあります。これは、弊社を
含めて他社数社と一つのグループを組み、
それぞれの会社を訪問し、様々な面の改善
を図るといった活動なのです。もう20年以
上に亘って、毎月行っている活動です。 また、安全こそが最も大切なことである
という思いから、従業員には、常に安全面
を心掛けた行動がとれるような指導をして
おります。
安全と良い品質とは連動していると思う
のです。安心して安全な作業が行えること
によって、モノ作りに専念でき、高い品質
の製品を作り込むことができるのです。
KOMATSU COMMUNICATION REPORT
KTS-Net
KOMATSU COMMUNICATION REPORT
KTS-Net
進化はここから生まれる。
日々変化する顧客のニーズに応え、最良の品質とサービス
を追求したモノづくり。工場では徹底した品質管理と原価
低減意識を持ち社員が一丸となって仕事に取り組んでいる。
さらに、顧客の信頼に応えるための積極的な設備投資も
推進している。
製造部グループリーダー
製造部グループリーダー
副会長
製造部次長
小林 秀人 氏
清水 善次郎 氏
環境に関しても色々と気を配られている
ようですが。
様々な環境問題が世界規模で取り上げら
ている昨今、私ども製造業に関わるものと
して出来ることを見付け実行して行くこと
が大切だと思っております。
弊社では、工場から排出される水が環境
に悪影響を与えないように、測定井戸を2
箇所設け、水質調査を行っています。
また、周辺への環境を考慮しますと騒音
問題等も考えられますが、その点でもサー
ボプレスは、とても低騒音に設定されてい
ますね。
生産の上で昨今変化したことなどはあり
ますか。
自動車部品に関しましては、ハイテン材
を扱う加工が、だいぶ増えて来ました。中
でも比較的薄物のハイテン材が多いですね。
このような反力の強い素材の加工には、
やはりサーボプレスがその威力を発揮して
佐々木 卓 氏
功刀 俊彦 氏
います。同じ規格内でも、それぞれの材料
に合わせてモーションを微調整することに
よって対応しております。
住宅部材では、錆びにくい材料が多く使
われるようになって来ましたが、こちらは
プレス加工にあまり影響が無いです。
前回、御社がご提案されて採用になった
自社開発製品のお話を聞きましたが。
前回の取材では、大手自動車メーカー様
のトラックのはしごに、わが社の提案が評
価をいただきまして採用されとの話をさせ
て頂きました。
その件だけに限らず、弊社では全ての案
件に対して、お客様から図面を頂くのを待
って単にそれを加工するのではなく、設計
の段階から常にお客様に様々なご提案をさ
せて頂き、お客様とご一緒になってより良
い製品作りを行っております。
この様な積極的なご提案は、仕事を頂く
だけではなく、たとえ採用されなくても常
に全社的に行うように心掛けています。
お客様にとって、信頼して頂けるパート
ナーとして、どんなことでもご提案してい
くことが重要であると思っています。
自動車部品、住宅部材及び電気部品製造
[プレス・板金・溶接・塗装]メーカー
2003年に加え2006年にもご導入頂きま
したサーボプレスのご感想をあらためて
お聞かせください。
従来のメカプレスとは全く異なるサーボ
という発想。2003年に初めてコマツのサー
ボプレスH1F200を導入し、優れた性能を
実感してきた弊社では、2006年にプレス機
を新たに1台導入する機会に、同じ200トン
のH1Fを導入しました。
実際に使用したところ、サーボプレスは
絞り加工に最適な機械であるとすぐに実感
しました。
従来のメカプレスで行っていた絞り加工
部品をサーボプレスで加工することによっ
て、常に高い精度を出すことが出来たので
す。サーボならば、モーションを自在に調
整できるため、例えば押す力を長めに設定
するなど出来、細かい製品寸法も安定する
等、品質が向上しました。お陰さまで絞り
加工を要する様々な部品の受注量が増えま
した。
弊社で現在手掛けている製品には、絶対
清水工業株式会社
にサーボプレスでなければというものはあ
りませんが、基本的に通常の抜き加工等は
従来のメカプレスで行い、曲げ・絞り等の
加工を極力サーボプレスで行うようにして
います。
以前は製品精度にバラつきの出ていた曲
げ加工もサーボプレスによって、高い品質
を安定して出せるようになり、90度近くに
曲げる加工もバラつきなく行えるようにな
りました。
また、弊社のように若い従業員が比較的
多い会社にとって、プレス加工の経験が無
いような若い従業員でもサーボプレスなら
ば、パソコン操作の様な感覚で操作できる
ため、比較的スムースに、すぐに現場での
実作業が行えるということも利点のひとつ
にあげられます。
今後は、弊社が製造する製品の中にサー
ボの特長を活かしたモノ作りをして行きた
いと思っています。
2台のコマツサーボプレスH1F200。 今後のさらなる活躍
が期待される。
KOMATSU COMMUNICATION REPORT
Vol. 90
KOMATSU COMMUNICATION REPORT
KTS-Net
Vol. 90
進化はここから生まれる。
自動車部品、住宅部材及び電気部品製造
[プレス・板金・溶接・塗装]メーカー
清水工業株式会社
今後の展望をお聞かせください。
長年自動車部品の製造を手掛けてまいり
ました弊社では、ターボチャージャ用部品
といった厚板物の加工も数多く手掛けてい
ます。
また、他社が嫌がるような加工も様々手
掛けて参りました。
昨今、厳しい状況が続く日本の製造業で
は、海外での展開を視野に入れられている
企業も多々ありますが、弊社では、今まで
長年培ってきたこれらの技術を活かし、今
後も、厚板物や複雑な形状の加工、扱いの
難しい新素材の加工等、他社が敬遠するよ
うな加工を業種を問わず積極的に手掛けて
行きたいと思っております。
そのためにも、サーボプレスをはじめと
した、今までは困難とされた加工をこなせ
る最新の設備を常に整えて行くとともに、
何よりも従業員の技術力をより高めていけ
るように、日々努力を続けて行きます。
ISO14001-1996/JIS Q 14001-1996取得
KTS-Net
KTS-Netとは、サーボプレスを活用し
て革新的なプレス加工を追求されてい
るユーザーの方々の集まりです。
皆様の情報受発信の場として、是非ご
利用ください。
また、今後もこの誌面でKTS-Netのお
客様をご紹介させて頂きます。
ご入会をご希望の方は、是非弊社のサ
イトをお訪問下さい。
製品紹介
能 力
能力限界
ストローク長さ
最大ストローク数
ダイハイト
スライド調節量
スライド寸法
シャンク穴径
ボルスタ寸法
左右 L-R
前後 F-B
左右 L-R
前後 F-B
厚さ
サーボモータ定格出力
許容上型質量
H1F35
350
4.5
~80
~80
210
55
350
300
38.5
700
400
86
5
50
H1F45
450
5.5
~100
~70
250
60
400
350
50.5
800
450
110
7
80
H1F60
600
6.0
~120
~60
300
65
500
400
50.5
900
550
130
7
130
H1F80
800
5
~130
~75
320
80
550
450
50.5
1000
600
140
15
190
H1F110
1100
5
~150
~65
350
100
620
530
50.5
1100
680
150
22
350
H1F150
1500
6
~200
~55
420
100
700
550
50.5
1250
760
165
30
500
H1F200
2000
6
~250
~50
450
120
850
650
50.5
1450
840
190
30
650
お問い合わせは
コマツ産機株式会社 鍛圧KBU 企画グループ
コマツ ハイブリッドACサーボプレス
KOMATSU HYBRID AC SERVO PRESSES
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