平成 15年 控訴人 (ネ)第 3547号 ( 被 告) 被控訴 人 ( 原告) 離婚等請 求控訴 事件 島 田 美 佐子 島田 修 準 備 二 面 書 平 成 15年 東京 高等裁 判所第 4民 事部 8月 6日 御中 被控訴人代 理 人 弁 護 士 杉 田昌子 第 1 控 訴 理 由に対 す る反論 1, 控 訴人 ( 被告 以 下単 に被告 とい う) の 控訴理 由で あ る事 実誤認 の 主張 は , す べ て原 審 にお け る被 告 の 主張 を繰 り返 し述 べ て い るに過 ぎな い もの で あ る。 しか も被告 は証拠 を摘示 した上 で誤認 の 理 由 の 指摘 をす る こ とを しな い で , 単 に事 実誤認 と主張 して い るだ けで あ る。 2,被 告が 「 青藍 」全 国大会等 で被控訴人 ( 原告 以 下単 に原告 とい う) を侮辱 した り, 誹 謗 した りして い た こ とは 甲 2 5 号 証 と して提 出 した河 上 洋 子 作成 にかか る陳述 書 に具体 的 か つ 客観 的観 察 限 で 鮮 明 に記 して い る もので あ る。 右 同人 は昭和 4 6 年 か ら平 成 1 2 年 ま で 東 京 家 庭 裁 判 所 家 事 調 停 委 員 ・参 与 員 と して 家事調停 に携 わ っ た者 ( 同号証 に作成者 の 略歴 の記述 が あ る) で , 客 観 的 な視 点で控訴 人 の 行動 を観 察 して い た もの で あ る。 した が って , こ の 甲 2 5 号 証 は原 ・被告 の 当事者 以外 の 第 3 者 の 目か ら見て原 告 に 対 して 被告 が どの よ うな行為 ・行動 を して いた か を如実 に示 して い る 証拠 で あ るか ら, 「間接 的推 定 を もつて誹誘 の存在 を認 定す る誤 り」( 準備 書面 5 ペ ー ジ上 か ら 6 行 目以 下) を して い る との被 告 の 主張 は当た らな い 。 また , 被 告 は原 告 と共 に 「 生活 の 大半 を さい て 協力 し 青藍 」 の発行 に 「 て 来た もの 」で あ るか ら 「 控訴人 が結社 の 大会等 にお い て被控 訴人 に 対 し て 無 意 味 な誹 訪 を繰 り返 す な ど大会 の 混 乱 を きたす 如 き こ とを行 うはず が な」 い ( 控訴 人提 出平成 1 5 年 8 月 1 日 付 準備 書 面 4 ペ ー ジ ( 5 ) ) と 主張 を して い るが , こ の 主張 こそ , 証 拠 に基 づ かない主観 的評価 の 主張 で あ つて , 事 実誤認 の根拠 ・理 由には当た らな い。 さ らに , 同 準備 書 面 6 ペ ー ジ 、下 か ら 8 行 目か ら 5 行 日にお い て も 「こ れ ら被 控 訴 人 の 書 い た 編集 後記 をみ る と歌誌 「 青藍」の運営 の 実態 が あ る 程度推 定で きる の で あ り, 控 訴人 が 大会 な どにお いて被控訴人 を誹議す る な どとい うこ とは考 え られ な い こ とで あ る。」 とここで も主観 的 な評価 を 理 由に事実誤認 の 主張 を して い るが , 被 告 は採 用 され た証拠 の能力 、弾劾 す る他 の 証拠 との 関係 を論 じた上で , 事 実誤認 の 主張 を してい るもので は な い。 したが っ て , 被 告 の 準備 書面 ( 控訴第 一 ) 2 記 載 の 各主張 は い ずれ も証 拠 の信 用性 , 効 力 等 を評価 した上 での主 張 で はな いの で あるか ら, 事 実誤 認 の 主張 は 当た らな い。 3 , 「 青藍 」終刊 号 に つ い て の被告 の 主張 につ い て 被 告 に 対す る原 告や 青 藍 会 員 に よる毎号 の 会誌 の 編集 後記 等 に毎 号掲 載 され た 異常 に 多 い 数 の謝 辞等 に つ い て 、それ が なぜ掲載 され た のかの 経 緯 を原 審 にお い て 原 告 は繰 り返 し主張 、立 証 して きた。 これ に対 して被 告 は 被害 を 準備 書 面 8 ペ ー ジに お いて 青藍 終刊 号( 甲 4 号 証) の記載 につ いて 「 主張す る被 控訴 人 は有 効 な反論 の機 会 を持 ちえた に もかかわ らず 、終刊 の 理 由を説 明す る とい う義務 を果 た さなか つ ただ け の もので あ る。」( 第 2 段 落 上 か ら 1 0 行 目) と 主張す るが 、反論 を しな い 。す なわ ち無視す る こ とが原 告 の 哲学 で あ り, 美 学 で あ る。 そ の こ とさえ被告 は気 が つ かな い。 また , 被 告 の発行 した 「 青藍 」の編 集 後記 に よる家庭 内 の 暴 露記事 は原 告 の発行 よ り後 の 時期 で , 原 告 は仮 にそ の 反論 を試 み よ うと して もす で に 青藍 」を解 散す るに 当 そ の手段 は断 ち切 られ て い た。つ ま り被告 が 結社 「 た って 家 庭 内 の 事情 等 を公表 した 甲 4 号 証 の 終刊号 は 、原告 が発行 した終 刊号 の わ ず か 半月後 の こ とで あ る。 原告 が 被 告 に対 して , 被 告 が 終刊 号 の 生 の原稿及 び会員名 簿 を保 管 して い たた め 、被 告 の これ まで の行動 か ら被 告 が原 告 に対抗 して 何 か の形 で 終 刊 号 を刊行 す る こ とが予想 され た し、またそ の よ うな気配 を感 じて い た の で , 被 告 に 終刊 号 を発行 しな い よ うに 警告 を した に もかかわ らず 、被 告 は それ で は 「 気 が 済 まな い 」旨本件 前置調停 と同時 に係 属 していた 婚姻 費用 分担審判事件 にお け る家庭裁判所 調 査 官 に宣言 し, 刊 行 したので あ る。 し か もそ の 終刊 号 は青藍会 員 だ けでは な く, 新 聞社 , 出 版社 等被 告 の 恣意 的 判 断で各 所 に贈 呈 され , 会 誌 の記 事 は不特 定多数 の 耳 目に達す る ところ と な つ た。 被 告 が 指摘 す る とお り, 原 告 が 被 告 の 『「青藍 」終刊 そ の 後』 に対す る 反論 を誌 面 で して い な いの は事実 で あ る。 しか し, そ れ は原 告 の 美学 で あ る し, 被 告 の挑発 に乗 つ て品位 を貶 め るよ り, 青 藍 時代 か ら原告 の 指 導 を 草木 」の名称 で短 歌 の 求 め る会 員 に よる結社 にお い て , す な わ ち新 し く 「 研 究 を続 け る こ とを よ しとしたか らで あ る。 も つ とも, 被 告 が 指摘す るよ うな反論 をす るよ り, 原 告 は推 定相続 人廃 除 を横 浜 家 庭裁 判所川崎支部 ( 平成 1 3 年 ( 家) 第 5 9 6 号 ) に 申 し立 て る こ とに よ り被告 に対す る怒 りを表 した し, 何 よ りも離婚 を求 め今 日に至 つ て い る こ とは原 告 が被告 に対す る反論 以 上 の行 動 である。 4.な お , 原告 は 平成 1 5 年 5 月 1 5 日 提 出準備 書面 1 ( 1 ) お よび ( 2 ) で述 べ た とお り, 被 告 自身 「 家庭崩壊 」, 「( 被告 の ) 気 持 ちが編集 人 ( 原 告) か ら離れ て い く原 因 にな りま した 」 と, 被 告 が別居 を した ことを被 告 発行 の 「 青藍 」誌 で公 表 し, 被 告 が 家庭 を放棄 して い たので あ るか ら, 被 告 自身 が 家 庭崩壊 を 自ら認 めて い た こ とに他 な らな い。 被告 は婚姻 関係 が破綻 してい る とす る原審 の判 断 を誤 り ( 準備 書面 1 4 ペ ー ジ上 か ら 3 行 目以下) と 主張す るが , 上 記 の とお り被告 が 自 ら認 めて い る事 実 が 存在す るので あ るか ら, 婚 姻 関係 が破 綻 してい な い とは い えな い。 5 . し か も被告 は夫婦 の年齢 ・結 婚 生活 の 期 間 ・生活 の 実 態 ・家族 関係 の ことL仝 整換養 の要否等について判断すべ きと指摘 し (準備書面 16ペ ー ジ 5 ) , 高 齢者 で あ る原 告 ・被告 の 離 婚 を認 め る こ とは適 当で な い と主張 す るが , 高 齢者 で あれ精神 の 自由は守 られ るべ きで あ り, ま して配偶者 と して互 い に 協 力 しあ え る夫婦 で な い 限 り婚 姻 生活 を営 む こ とを強 制 す る こ とはで きな い。原告 は現在 も 日本 の 短歌会 の重 鎮 として活 動 を して い る 者 で あ る。 社 会活動 にお い て も現 役 で あ る原 告 に 対 して , 高 齢 者 の 離婚 云 々 の 主張 は はな はだ不適 切 で あ る。 なお , 成 年被 後 見人 とて身 分行為 ( 民法 7 3 8 条 外) に つ い てはそ の意 思 は尊 重 され るの で あ る。 また , 本 件 の 場合 , 被 告 は長 男 の 身体障害者 の介護 の 必要性 を特別 な事 情 と して強 調 して主張す るが , 右 長男 は若干歩行 に不 自由 が あ るが , 日 常 生活 にお い て介護 を必要 とす る状態 で はな く, 現 在 みず ほ銀行 に勤 めて い る。 仮 に 両親 が 離婚 して も原 告 と被告 は長男 の 父 であ り母 であ る こ とに 変 わ りな く長男 に いつ で も援助 す る こ とが 出来 るの で あるか ら, こ とさ ら 長男 の 不 自由 さを強調す る こ とに よつ て も離婚 阻却事 由 とはな しえな い。 ちなみ に原 告 は被告 が 家 を出て以来 , 長 男 との 日常生活 を円満 にお くつ てい る。 6 . 被 告 の財 産分 与 の 主張 につ い てはお つ て 準備 書面 を提 出す る。 以 上
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