【目的】 平成 24年度診療報酬改定に伴い、 北里大学病院でもそれまで

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北里大学病 院産科病棟 にお ける薬剤 師活動の現状報告
○花島 玲子 1,
宮島 律子 1,友 田 明子 1,国分 秀也 1,近藤
矢後 和夫 1(l
北里大病 院薬 )
留美子 1,松原
肇 J,
【目的】平成 24年度診療報酬改定に伴い、北里大学病院で もそれまで配置のなか
った産科病棟 に専任薬剤 師が常駐す ることにな り、病棟薬剤業務実施加 算算定に
向け業務 を模 索 してい る。薬剤 師介入 によ り得 られた効果及び問題点 を調査 した
平成 24年 9
ので報告す る。 【
方法】薬剤師介入前 (
平成 24年 7月 ∼8月)と介入後 (
月 ∼ 10月)で比較調査 を行 った。調査 内容 は Ⅰ病棟 内配置医薬 品在庫の種類 、数量、
在庫金額、使用期 限、 Ⅱ他職種か ら薬剤 師-の問い合 わせ件数及び薬剤 師か らの
疑義照会件数 、Ⅲ入院患者 に対す る服薬指導数 、Ⅳ指導患者 を保 険病名 も しくは
自然分娩 に分類 した上で基礎疾患 をもつ患者 は服薬 してい るか否 か 【
結果 】在庫
金額 は介入前約 3
5万円-介入後約 1
5万円、期限切れ薬剤 は介入前 4剤-介入後 0
剤 と減少 した。他職種 か らの問い合 わせ件数 は介入前 4件-介入後 12件 、薬剤師
か らの疑義照会 は介入前 1件-介入後 6件 と増加 した。服薬指導件数 は介入前 1
件-介入後 51件 であ り、指導患者 の保 険病名 は悪阻 2件 、切迫早産 1
4件 、帝王
切 開 31件、また、 自然分娩 は 4件だった。 うち基礎疾患 に対す る服薬 はそれぞれ
考察】薬剤師介入 によ り医薬 品の適正在庫 に貢献
o件 、 1件 、o件 、4件 だった。 【
で きた。 問い合 わせ件数 と疑義照会の増加 が見 られ、病棟 に常駐す る事で医薬 品
適正使用 に貢献 出来た と考 え られ る。今回薬剤管理指導 を行 ったのは主 に保 険診
療 にな る悪 阻、切迫早産、帝王切 開患者 だった。 しか し、 自費診療 である 自然分
娩で、かつ疾患 を有す る患者 にも服薬指導 を行 った。 自然分娩患者 で も何 らか薬
剤 を服用 してい る事 もあ り、 これ らの患者 に対 し積極 的に服薬指導 を行 うことは
重要である と考 え られた。