治打撲一方の効果(140825)

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治打撲一方の効果(140825)
打撲で来院した患者。顔面の血腫がなかなか改善しないとのこと。冶打撲一方の論文を検索し
てみることとなった。
冶打撲一方の効果についての RCT を検索したがヒットせず。文献 1 のデータベースから少人数
で行われた RCT のまとめを入手。
捻挫に対して冶打撲一方群はロキソプロフェンと比較して、有効性はほぼ同等で、特に腫脹に
関しては治打撲一方投与群の方が早く消退する傾向があるとのことだ。(武田信巳. 当院におけ
る新鮮足関節外側靱帯損傷の保存療法 疼痛・腫脹に対する西洋薬と漢方薬との比較検討. 漢
方と診療 2010; 1: 128-32. 医中誌 Web ID: 2010218384)
このまとめだけでは批判的吟味は出来ないが、ロキソプロフェンと同等とするならそれなりの効
果があるような気がする。そもそも、捻挫と打撲では疾患の概念がかなり異なるかもしれない。そ
れでも、NSAIDs の投与が好ましくないケースにはチャレンジしてみてもいいのかもしれない。
もちろん、自然経過でよくなる疾患については、投薬しないという選択肢もあると指摘を受けそう
だが、医療機関に受診する患者の場合、投薬を希望するそれなりの背景を持っていることも多い
のではないだろうか。
西洋医学的な考え方には馴染まないかもしれないが、こういう薬の引き出しの存在を認識してお
くことは治療に有益と思う。
参考文献
1.
日本東洋医学会ホームページ http://www.jsom.or.jp/universally/index.html
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