ご参考資料 マーケットレポート 2016年2月15日 2月12日、海外での円高進行を背景に国内株式は大幅続落 ~ 一時、政府・日銀に対する政策対応期待が高まる場面も ~ 2月12日の国内市場は、海外での円高進行や原油続落を嫌気した売りが国内株式に波及、株価の下落がさらな る円買い・米ドル売りを招く展開となりました。日経平均株価は前引けで休日前の10日終値比▲838.74円下落の 14,874.65円と約1年4ヵ月ぶりに節目の15,000円を下回りました。米ドル/円は一時111円台後半まで円高・米ドル安 が進行しました。 一方、昼頃に黒田日銀総裁、浅川財務官が首相官邸に入ったと報じられると、政府・日銀に対する政策対応期 待から米ドル/円は一時113円近辺まで反発、日経平均株価も10日比の下げ幅を▲400円台にまで縮小する場面 がありました。国内債券市場は利益確定目的と見られる売りが続き、10年国債利回りは0.08%まで上昇(価格は下 落)しました。またJ-REIT市場は6営業日連続で下落しましたが、日銀がマイナス金利導入を決定した1月29日の 前営業日28日の水準は、いまだ上回っています。 ◆今後の注目ポイント 2月12日の日銀総裁と安倍首相の会談は期待はずれとなったものの、先行きは政策期待が一段と高まりそうです。 1月29日のマイナス金利導入決定以降、急激に円高・米ドル安が進行する事態となっており、為替市場では政府・ 日銀による為替介入への警戒感も高まっている模様です。2月26-27日のG20(主要20ヵ国)財務相・中央銀行総裁 会議では、足もとの世界的な金融市場混乱が討議のテーマとなる見込みです。 また日銀は「3次元緩和」を掲げており、先行きは国債買い入れ額の増額やETF・J-REITが買い増される可能性も あります。足もとではマイナス金利導入による収益悪化懸念から銀行株へ売りが先行しているものの、実際の銀行 収益に対する影響が明らかになるにつれて買い戻しの動きも見込まれます。 円高傾向が一服するまでは、先行きの企業業績に対する企業アナリストや会社側の見通しが固まらず、当面は 業績面での株価の「割安感」は意識されづらいと見られます。一方、PBR(株価純資産倍率)は大手銀行の多くで 0.5倍以下となるなど、株価下落の行き過ぎ感も強まっています。また、公的年金など国内機関投資家のポートフォ リオにおいては、年初来からの国債利回り急低下を受けた債券時価比率の上昇および株価下落を受けた株式時 価比率の低下が予想され、今後は徐々に株式の押し目買いの動きが強まりそうです。 以上 国内市場および為替の推移 国内金融市場 2月12日 終値 国内株式・J-REITおよび国債利回りの推移 110 2月10日比 変化幅 日経平均株価 (単位:円) 14,952.61 ▲ 760.78 ▲ 4.84 1,196.28 ▲ 68.68 ▲ 5.43 0.080% 0.075 米ドル/円(単位:円) ※ 112.44 ▲ 2.29 ユーロ/円(単位:円) ※ 127.15 1,690.96 債券 日本10年国債利回り * -0.05 (%) 東証REIT指数(左軸) 騰落率(%) 105 0.00 日経平均株価(左軸) 100 0.05 95 0.10 ▲ 2.00 90 0.15 ▲ 2.38 ▲ 1.84 85 0.20 ▲ 48.90 ▲ 2.81 80 0.25 株式 TOPIX (2015年12月30日~2016年2月12日、日次) - 為替 REIT 東証REIT指数 ※東京仲値ベース 日本10年国債利回り(右軸) 75 12/30 1/9 1/19 1/29 0.30 2/8 (月/日) *逆目盛り。上に行くほど利回りは低下(価格は上昇) ※東証REIT指数、日経平均株価は2015年12月30日を100として 指数化。 (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法にもとづく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。本資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/2 ご参考資料 【 ご留意事項 】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したもので あり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断 ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価 額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益は 全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではあり ません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するもので はありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示 唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発 元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 2/2
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