ご参考資料 マーケットレポート 2016年4月18日 4月18日の日経平均株価は大幅続落、円高進行を嫌気 ~ 米財務長官発言で、円売り介入困難との見方が強まる ~ 4月18日の日経平均株価は、一時107.8円程度まで円高・米ドル安が進行したことなどを背景に、終値で 前日比▲572.08円の16,275.95円と大幅続落となりました。円高のきっかけは14~15日に開催されたG20 (20ヵ国・地域)財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で、米国のルー財務長官が「最近は円高が進ん でいるが、市場の動きは秩序的だ」と発言したことです。麻生財務相ほか国内当局者は「一方向に偏った 動きには、場合によって必要な措置を取る」など円高をけん制する発言を繰り返してきましたが、米財務 長官の発言で政府・日銀が円売り介入に動きづらいとの見方が強まりました。また前週発表された米国 の3月の小売売上高、鉱工業生産など景気指標が前月比で悪化し、米国当局が足もとで利上げを急ぐ理 由が乏しいとの見方が強まったことも、円買い・米ドル売りに拍車をかけたと見られます。 また円高進行に加えて、4月17日の主要産油国による原油増産凍結協議が不調に終わり、原油先物が 急落したことで18日の欧米株式の下落が見込まれること、熊本県を中心に相次いだ大地震によるサプラ イチェーンに対する悪影響が懸念されたことなども、株価の重石となった模様です。 ◆今後の注目ポイント 為替動向を占う上で4月下旬の日銀金融政策決定会合、FOMC(米連邦公開市場委員会)が注目され ます。日銀総裁は引き続き「必要があれば追加緩和に踏み切る」と明言しています。株式市場では日銀 によるETF購入の拡大などへの期待も徐々に高まっている模様です。一方、3月にFRB(米連邦準備理 事会)が利上げ見送りの理由とした「世界経済と金融動向がもたらすリスク」は、中国の3月分の景気指 標の持ち直しや足もとでの中国株、人民元の落ち着いた推移などから、和らぎつつあるように見えます。 4月FOMCの声明文の内容などでFRBの認識に変化があるのか注目されます。 また国内では5月にかけて発表が本格化する2015年度決算の動向が注目されます。円高による輸出 企業の業績下方修正は避けがたい一方、足もとの国内金利の急低下、原油安の効果、先行きの経済対 策など内需面ではプラスの要因も少なくない状況です。現時点では企業の業績見通しは慎重姿勢が強 いと見られるものの、業績見通しを通じて企業側の内外の景気・需要の見通しを確認することで、国内株 式市場が徐々に反発のきっかけをつかんで行くものと期待されます。 以上 各国市場および為替の推移 本日の東京市場 日経平均株価 (単位:円) TOPIX 債券 日本10年国債利回り 株式 為替 米ドル/円(単位:円) (東京仲値) ユーロ/円(単位:円) (〃) REIT 東証REIT指数 ※ご参考 前日の海外市場 株式 NYダウ(米) (単位:米ドル) 債券 米国10年国債利回り 為替 米ドル/円(単位:円) 商品 WTI原油先物(単位:米ドル) REIT S&P先進国REIT指数(除く日本) 4月18日 終値 国内株式と為替の推移 前日比 変化幅 騰落率(%) 16,275.95 ▲ 572.08 1,320.73 ▲ 40.67 -0.12% 0.00 108.01 ▲ 1.73 122.04 ▲ 1.49 1,879.72 ▲ 13.77 4月15日 終値 17,897.46 1.75% 108.76 40.36 260.01 ▲ 3.40 ▲ 2.99 ▲ 1.58 ▲ 1.21 ▲ 0.73 (円) 20,000 (2016年1月1日~2016年4月18日、日次) (円) 122 日経平均株価(左軸) 19,000 米ドル/円* (右軸) 119 18,000 116 17,000 113 16,000 110 15,000 107 前日比 変化幅 ▲ 28.97 ▲ 0.04 ▲ 0.64 ▲ 1.14 1.42 騰落率(%) ▲ 0.16 ▲ 0.59 ▲ 2.75 0.55 14,000 16/1 16/2 *東京仲値ベース 16/3 104 16/4 (年/月) (出所)Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。本資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/2 ご参考資料 【 ご留意事項 】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したもので あり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断 ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価 額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益は 全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではあり ません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するもので はありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示 唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発 元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 2/2
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