ご参考資料 マーケットレポート 2016年4月4日 4月1日の日経平均株価は大幅下落。企業景況感悪化を懸念 ~ 同日の海外市場で米国株は反発も、円高・米ドル安が進行 ~ 4月1日の日経平均株価は前日比▲594.51円下落の16,164.16円と約1ヵ月ぶりの安値で引けました。きっかけは 朝方に日銀が発表した3月の企業短期経済観測調査(以下、短観)で企業の景況感が悪化したことです。大企業 製造業の業況判断指数(DI)は前回12月調査の+12から+6に低下、2013年6月調査(+4)以来の低水準となりまし た。また比較的高水準を維持してきた大企業非製造業DIも前回から▲3の+22と1年ぶりの低水準となり、先行きも +17へ低下が予想されるなど市場予想を下回る結果となりました。 足もとの円高・米ドル安傾向を背景に短観の悪化は予想されていたものの、DI低下幅が予想以上となったほか、 大企業製造業の経常利益見通しが15年度が前年度比▲3.5%、16年度は同▲1.9%と減益予想となったことから 株式市場でリスク回避機運が高まったものと見られます。また同日の米国市場で雇用統計やISM(米供給管理協 会)製造景況指数など重要指標の発表を控えていたことで買い手控え感も強まった模様です。 発表された米国の雇用統計、ISM指数ともに景気の改善を示す内容となり、NYダウは約4ヵ月ぶりの高値水準 (17,792.75米ドル)に反発して引けました。一方、指標が改善したものの、米国の先行きの利上げペースが緩やか となるとの見方は変わらず、米国市場では米ドル/円為替レートが111円台後半まで円高・米ドル安が進行しました。 ◆今後の注目ポイント 日経平均株価は4月1日時点で年初来の騰落率が▲15.1%となり、NYダウの+2.1%やFT100(英国)の▲1.5%、 DAX(ドイツ)の▲8.8%と比べて下落幅が大きく、株価の「出遅れ感」が強まっています。一方、3月短観で16年度の 大企業製造業の想定為替レートは米ドル/円で117.46円と現行実勢から円安方向に乖離しており、円高による業 績悪化懸念は根強く、「割安感」からの買いが入りづらい状況となっています。 短観の悪化で政府による財政出動や消費増税先送りの観測は一段と高まったと見られますが、株価の反発には 国内の政策対応に加えて、円安への反転が期待されます。米国では米ドル高・原油安の一服で製造業の底入れ 観測が強まる一方、個人消費はやや足踏み感があります。今後の米国の利上げペースを占う上で、前月比で減 少が続く小売売上高など消費関連の指標の行方が注目されます。 以上 日銀短観 大企業業況判断指数の推移 各国市場および為替の推移 内外金融市場 債券 為替 商品 REIT 終値 (2011年3月~2016年6月*、四半期) 前日比 変化幅 16,164.16 ▲ 594.51 NYダウ(米) (単位:米ドル) 17,792.75 107.66 S&P500(米) 2,072.78 13.04 FTSE100(英) 6,146.05 ▲ 28.85 DAX(ドイツ) 9,794.64 ▲ 170.87 日本10年国債利回り -0.07% ▲ 0.02 米国10年国債利回り 1.77% 0.00 米ドル/円(単位:円) 111.69 ▲ 0.88 ユーロ/円(単位:円) 127.21 ▲ 0.90 WTI原油先物(単位:米ドル) 36.79 ▲ 1.55 東証REIT指数 1,859.75 ▲ 36.65 S&P先進国REIT指数(除く日本) 259.08 ▲ 1.61 日経平均株価 (単位:円) 株式 4月1日 騰落率(%) ▲ 3.55 0.61 0.63 ▲ 0.47 ▲ 1.71 ▲ 0.78 ▲ 0.70 ▲ 4.04 ▲ 1.93 ▲ 0.62 30 20 10 0 製造業 -10 非製造業 -20 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 *2016年6月は予想値 16/3 (年/月) (出所)日銀、Bloombergのデータを基に三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。本資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/2 ご参考資料 【 ご留意事項 】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したもので あり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断 ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価 額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益は 全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではあり ません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するもので はありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示 唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発 元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 2/2
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