2015 年度 慶應義塾大学 看護医療学部 (数学) 全体概況

2015 年度
慶應義塾大学
看護医療学部
(数学)
全体概況
試験時間
大問数・解答数
難易度の変化(対昨年)
大問数: 5題
○ 難化
○ やや難化
80分
解答数: 28問
● 変化なし
問題の分量(対昨年)
○ 多い
● 変化なし
出題分野の変化
○ あり
● なし
出題形式の変化
○ あり
● なし
新傾向の問題
○ あり
● なし
○ やや易化
○ 易化
○ 少ない
総評
例年通り、問題Ⅰ,Ⅱ,Ⅲは空所補充形式、問題Ⅳ,Ⅴは記述式での出題であった。前年と比較して問
題Ⅰの設問数が減少したが、難易度、計算量を考慮すると全体的な分量に変化はない。毎年のことでは
あるが、試験時間に対する分量はやや多めなので、全ての問題を解こうとするのではなく、得点率を重
視して効率よく解く力が求められる。内容的には2年連続で出題されていた証明問題が無くなったた
め、比較的取り組みやすく感じられたかもしれない。
Ⅰ.小問集合(標準)
:(1)基本的な 2 次方程式の問題である。
(2)正四面体の性質を用いて、求める
座標をなるべく少ない未知数で設定できたかがポイントである。
(3)後半の不等式は、普通に解い
て無理数の評価を行うか、 n に適当な値を代入して解を見つければ良い。
Ⅱ.小問集合(標準)
:(1)割り算と部分分数分解を結び付け、恒等式を導く。恒等式立式後は数値代
入で処理したい。
(2)後半の sin θ は内積ではなく、正弦定理で処理すると良い。
Ⅲ.数列(やや難)
:
(1) a5 , a6 まで求めることで数列の規則を把握し、一般項を求める設定になって
いるが、漸化式を先に解いておくと効率的である。(2) N は(1)の一般項から容易に求まる。
最後の和は、偶数項目、奇数項目各々の和をとれば良い。いずれも等差数列なのでまとめて計算
すれば効率的である。
Ⅳ.三角関数(標準)
:
(2)で t の範囲を正確に求め、この範囲内で(3)の最大最小を求めれば良い。
典型問題なので、確実に満点を取りたい問題である。
Ⅴ.微分積分(標準)
:(1)グラフを正確に図示するために、各グラフの共有点を求めておくこと。
(4)共有点に挟まれた部分の面積を意識し、定積分計算が楽になるような立式を心掛けたい。
合格点をとるためには、全ての分野の典型問題に多く触れ、練習を繰り返すことで素早く正解を導く力
をつけることが大切である。その対策として、城南予備校の高 3 難関大数学の受講が適切である。
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