2016 年度 早稲田大学 文化構想学部 (日本史) 全体概況 試験時間 60 分 大問数・解答数 難易度の変化(対昨年) 大問数: ○ 難化 4題 解答数: ○ やや難化 ● 変化なし 問題の分量(対昨年) ○ 多い ● 変化なし 出題分野の変化 ○ あり ● なし 出題形式の変化 ○ あり ● なし 新傾向の問題 ○ あり ● なし 44 問 ○ やや易化 ○ 易化 ○ 少ない 総評 全体の傾向は従来通りであった。大問数 4 題は変化なく,全体の問題数も昨年の 43 問から 44 問に 1 問増加しただけで,問題の分量に変化はなかった。また,すべての問題がテーマ史である点,正誤問題・ 語句の記述問題が多く出題された点においても変化はなかった。難易度についても,全体としては変化が なかった。記述式問題が昨年に比して細かな知識が問われたものの,昨年の 11 問から 5 問増えた正誤問 題については判断に迷うものが例年に比べて少なくなった。ここ 2 年「やや難化」が続いていたが,その 「やや難」レベルが今年度も維持されているため,「変化なし」とした。 史料文そのものを用いた問題は本学部が創設されて以来出題されていなかったが,今年度は史料の内 容を知らないと解けない空所補充の出題があった。また,短文それぞれの正誤を問う問題が 2013 年以 来,さらに年代並べ替え問題が 2014 年以来復活したことが今年度の特徴としてあげられる。 文化構想学部の最大の特徴は全問テーマ史ということである。本学部の受験を考えている人は,時代別 の通史学習だけでなく,同一テーマを念頭に置きながら時代横断的な比較学習を心掛けたい。また,出題 形式としては正誤問題と語句の記述問題が多いことが特徴としてあげられる。本学部創設以来の傾向なの で,今後も続くと思われる。さらに,「一揆契状」や「在郷町」などの山川出版社の詳説日本史の欄外レベ ルの用語や,同じく日本史用語集の説明文に記載されているような詳細な内容が問われることが多い。本 学部だけでなく早稲田大学を志望している生徒は,これらを踏まえた対策をする必要があるといえよう。 Copyright (C) 2016 Johnan Prep School
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