2015 年度 慶應大学 看護医療学部 (生物) 全体概況 試験時間80分 大問数・解答数 難易度の変化(対昨年) 大問数:3 題 ○ 難化 ○ やや難化 解答数:25 問 ● 変化なし 問題の分量(対昨年) ○ 多い ● 変化なし 出題分野の変化 ○ あり ● なし 出題形式の変化 ○ あり ● なし 新傾向の問題 ○ あり ● なし ○ やや易化 ○ 易化 ○ 少ない 総評 大問数は昨年と同じ 3 題で,小問数は昨年の 25 問に対して 26 問と,ほぼ同じであった。問題文の総 量もほとんど変化がない。論述の合計量は昨年より 3 行ほど増えたが,4 行以上の長い論述はなく,難 易度に大きな変化はなかったと言えるだろう。 出題範囲は生物の全範囲ではあるが,全ての大問に『遺伝子の本体』からの出題が見られ,この分野 を重要視していることがうかがえる。また,今年度は新課程の内容での初めての入試であり,旧課程学 習者への配慮が問題の中に見られるかどうか注目されたが,問われている語句などを見ると,完全に新 課程の教科書に基づいた出題であったことが分かる。来年以降も,受験生は新課程の教科書に基づいた 学習を(古い教科書や参考書に頼ることなく)行うことが必須であろう。 出題形式は記述,論述,記号選択がバランスよく含まれている。今年度は計算問題は見られなかった。 出題内容を見ると,問題文は分かりやすく丁寧に書かれており,論述のテーマも難解なものはないの で,一見,易しく解きやすい問題のようにも見える。しかし,本学部で多くの受験生にとって高得点 を取りにくかったと思われる要因は、「参考」とされている部分まで出題している点である。言い 換えれば、全範囲をもれなく学習するだけでなく、教科書で「 参 考 」扱 い に な っ て い る 細 か な 部 分 ま で 学 習 し な け れ ば 、高 得 点 が 取 れ な い の で あ る 。確 か に ,新 課 程 生 物 の 教 科 書には非常 に 多くの 内容 が含ま れて いるた め,全範 囲をも れなく 学習 するに は大 変な労 力が 必要だが、本 学 部の合格を目指す受験生には,大まかに生命現象を把握するだけではなく、教科書を隅々まで熟 読し,その理解に努めるような学習を行ってほしい。 Copyright (C) 2015 Johnan Prep School
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