2015 年度 慶應義塾大学 商学部 (数学) 全体概況 試験時間 大問数・解答数 難易度の変化(対昨年) 大問数: 3題 ○ 難化 ● やや難化 70分 解答数: 29問 ○ 変化なし 問題の分量(対昨年) ● 多い ○ 変化なし 出題分野の変化 ○ あり ● なし 出題形式の変化 ○ あり ● なし 新傾向の問題 ○ あり ● なし ○やや易化 ○ 易化 ○ 少ない 総評 大問数が昨年より 1 題減り 3 題となったが、解答数は 24 問から 29 問に増えた。出題形式は、問題Ⅰが 昨年の小問集合 3 問から空間ベクトルと数列の設問 5 問に変化した。問題Ⅲは 2012 年度と同様の経済 を絡めた長文問題にもどった。出題分野は、ベクトル、数列、場合の数、確率、微分で、特に近年と比 較して変化はない。難易度については、問題Ⅱは 1 つ 1 つは難しくはないが、限られた時間内に解くと なると厳しかったと思われ、問題Ⅲは内容的には難しくはないが、長文で文字定数も多く戸惑った受験 生も多かったと思われることから、全体的にやや難化と判断した。 問題Ⅰ.空間ベクトルと数列(標準) : (ⅲ) (ⅳ)は内積を用いて図形的にも解けるが、外積や平面の方程式で強引に求めることも できる。 問題Ⅱ.場合の数と確率(やや難) : 三角形や四角形の面積と個数を考えさせる問題で作業量が多く制限時間内に正確に解くのが 困難であろう。 問題Ⅲ.微分法(標準) : 売上高 y をワインの醸造量 x の 3 次関数で表し、y の最大値とそのグラフを考えさせる長文問 題である。文章を正確に読み取り、式に変換することがポイントである。 合格のためには: 今年は、長文の問題などが復活して以前のような形式に戻るといった傾向が見られたので、前年のだけ でなくそれ以前の出題形式も把握しておく必要がある。数列、ベクトル、場合の数、確率、微分積分を 中心に、典型的な標準問題をマスターするだけではなく、同学部の過去問にもあるような、複数の分野 をまたぐタイプの融合問題や文字定数の多い問題を通して、思考力や計算力を十分に鍛えておく必要が あるだろう。 Copyright (C) 2015Johnan Prep School
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