線形代数学 II 期末試験問題 (2013 年2月) 氏名 学籍番号 1. 次の問いに答えよ。(各4点) (1) 写像 f : V → W が線形写像であることの定義を2つの式でかけ。 (a) (b) (2) ベクトル a1 , a2 , . . . , an が一次独立であることの定義を一次結合の式を用いて述 べよ。 (3) ベクトル空間 V の部分集合 W が部分ベクトル空間になるための必要十分条件 を2つの式でかけ。 (a) (b) (4) 行列 A の固有値 α と固有ベクトル v の定義を述べよ。 2. (5) n 次正方行列 A に対し、ケーリー・ハミルトンの定理を簡潔に述べよ。 (6) n 次正方行列 A に対し、フロベニウスの定理を簡潔に述べよ。 次の問いに答えよ。(各5点) (1) (a + b) × (a + 3b) = t (1, 1, 1) とするとき、a × b を求めよ。 (2) ベクトル空間 R[x]2 = {a + bx + cx2 |a, b, c ∈ R} の部分集合 W = {a + bx + (a + b)x2 |a, b ∈ R} は R[x]2 の部分空間であることを示せ。 3. −1 1 0 1 −1 で定められた1次変換を fA とする。 行列 A = 2 0 −1 3 z y+1 = で表される直線を l として次の問いに答えよ。(各5点) また、x − 1 = 3 2 (1) 直線 l を数ベクトルと変数 t を用いた式で表せ。 (2) 直線 l が1次変換 fA によって写る直線の方程式を求めよ。 ( 4. 行列 A = 1 1 2 0 ) について次の問いに答えよ。 (1) 行列 A2 を A と単位行列 E を用いて表せ。(4点) (2) 自然数 n について、An を求めよ。(7点) ( 5. 6. 行列 A = 2 2 2 −1 ) について次の問いに答えよ。(各6点) (1) 行列 A の固有値および各固有値に対する固有ベクトルを求めよ。 (2) 行列 A を対角化せよ。(対角化する過程も記述すること) (3) A5 + 2E の固有値および各固有値に対する固有ベクトルを求めよ。 次の行列の固有値と対応する固有空間を求めよ。(各6点) ( (1) B= (2) 0 1 −1 2 ) 2 0 0 A = 0 5 −3 0 6 −4 7. 2次元実ベクトル空間 R2 において、直線 y = 3x へ正射影する変換を f : R2 → R2 として、次の問いに答えよ。(各3点) [注] 点 A から直線へ下ろした垂線の足 B を点 A の正射影と呼ぶ。 (1) 直線 y = 3x 上のベクトル a1 = t (1 3) とこれに垂直なベクトル a2 = t (−3 1) に 対し、 f (a1 ), f (a2 ) を求めよ。 (2) x = x1 a1 + x2 a2 とするとき、f (x) を x1 , x2 , a1 , a2 を用いて表せ。 (3) x = x1 a1 + x2 a2 , y = y1 a1 + y2 a2 として、f (x + y) = f (x) + f (y) および実数 k に対し f (kx) = kf (x) が成立することを示せ。 (4) 標準基底を e1 e2 とするとき、(a1 a2 ) = (e1 e2 )P となる基底変換の行列 P を求 めよ。 (5) f (xe1 + ye2 ) = Xe1 + Y e2 とするとき、X, Y を x, y の式で表せ。
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