印刷機製造会社における生産工程 /製造原価管理システムの開発 柳楽佑太 越田研究室 1 1.研究の背景 印刷機は数百点にのぼる部品から構成され, その部品加工と組み立てコストが最終的な印 刷機原価を決める 日単位での進捗管理とコスト管理は,原価割れ を防ぐために必要不可欠な作業である しかし、そのための生産工程管理システムは 各企業独自の工程や作業などに対応したカスタ マイズ化が要求されるので高価格となり、中小企 業では導入が困難である 2 そこで産総研が開発したMZ Platformをもとに MZ Platformとは? 企業独自にカスタマイズ化した製造原価管理システム を共同開発することになった 「コンポーネント」と呼 ばれるソフトウェア部 品を組み合わせてア プリケーションを作り 上げる ユーザはJavaのプロ グラミングをしなくてよ い 3 低コストだが、具体的なコンポーネント開発が 行えるまでには3~4ヶ月の学習期間が必要 日常業務と並行して、システム開発を行うの はほぼ不可能 産総研 高専 中小企業 4 2.研究目標 ①ロット毎の日々の部品コストを算出し、製造開始か らのコスト合計も表示する ②ロット毎に日々の工程進捗管理を工程別にグラフ 化して、予定との差異を表示する ③さらに見積もり価格とコスト合計を比べ現在の余 裕度も表示する 5 3.システムの概要 今回実装した機 能は研究目標① である 図の入力用イン ターフェースでデ ーターベースに 登録する 6 入力データ表示 入力したデータは 画面で確認できる 7 日毎の部品コスト表示 発注日ごとに部品 コストの合計を計 算し表示する さらにそれをグラフ 化して表示する 8 4.おわりに 今回の開発では、研究目標①の購入部品デ ータの入力画面と日々の部品コストのグラフ 化を実装できた これをもとに機器の稼動コスト、組み立てコス トも算出し、現在までの総コストの算出や 日々の工程進捗管理を把握できる機能を設 計している 9
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