安心・安全な高齢者用電動いす ナビゲーションシステムの開発 首都大学

都施策提案発表会 電動イスナビゲーションシステム
安心・安全な高齢者用電動いす
ナビゲーションシステムの開発
首都大学東京大学院
理工学研究科数理情報科学専攻
福永 力
2010.06.25
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都施策提案発表会 電動イスナビゲーションシステム
提案概要
研究目標
研究開発概要
 第1プロジェクト:画像解析推進部の開発
 第2プロジェクト:ナビゲーション制御部の開発
画像解析推進部の研究計画概要
提案システム
第2プロジェクトに向かっての展望および
その後の期待される効果
2010.06.25
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研究目標
都施策提案発表会 電動イスナビゲーションシステム
老人,障害者の使用する車イス,あるいは電動カート
に小型ビデオカメラおよび小型電子回路を搭載させる.
進行方向を捉えたカメラ画像のリアルタイム解析,動
的パターン処理を行い
 歩道から段差ある車道への転落
 段差なし車道への侵入
 (動的,静的)障害物への突入
などの回避を導くシステムの開発を行う
2010.06.25
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研究開発概要
ナビゲーションシステム概要(開発行程)
 プロジェクト1
都施策提案発表会 電動イスナビゲーションシステム
 全体設計
 画像解析推進部の開発
–
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–
–
CCDカメラ,モニタは商用製品の利用
パケット変換機は新たに開発
ルータ,TPCORE2は既存
TPCORE2のソフトウェア開発
 プロジェクト2
 ナビゲーションシステム
– 画像解析情報のブレーキ,モータ回転,
ステアリング機構への伝達
– 情報フィードバック機構の開発
2010.06.25
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画像解析推進部開発
カメラからの動画100fps(10msごと画像更新)
都施策提案発表会 電動イスナビゲーションシステム
 前画面からの変動部(回転,並進移動部)の切り出し
 不変部の割り出し(段差,交通標識,ガードレール)
 これらの解析を10msで行う手法
 10msとは5km/hの速さで1.4cmの距離を移動
(フレームレートを30fpsとすれば5.2cmの移動)
最適画像認識(画像照合)アルゴリズムの選定
 単純処理:計算量小
 環境変動に対してロバストな(頑健な)手法
2010.06.25
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都施策提案発表会 電動イスナビゲーションシステム
マッチトフィルタ(Matched Filter)法
 画像内物体平面移動
(回転,並進)の検出に
優れている
 FFT(高速フーリエ変換・
逆変換),ラプラス変換,座標変換
と計算量が多い
 照明変動,他物体との干渉に強い
 並列システムTPCORE2による計算
処理
 複数プロセッサを用いた負荷分散
 計算の並列化による処理速度
の向上
 FFT,逆FFTは並列アルゴリズム
が確立されている
2010.06.25
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マッチトフィルタ法実例
都施策提案発表会 電動イスナビゲーションシステム
30fps画像
2010.06.25
グローリー工業(株)山本真也氏提供
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マッチトフィルタ環境変化対応例
都施策提案発表会 電動イスナビゲーションシステム
30fps画像
グローリー工業(株)山本真也氏提供
2010.06.25
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第1プロジェクトのまとめと
第2プロジェクトへの展望
第1プロジェクト(1年程度のシステム設計&基礎研究)
都施策提案発表会 電動イスナビゲーションシステム
 マッチトフィルタ技法のTPCORE2ネットワークへの実装
 既存の高速ルータ,ネットワークを応用した10(30)ms内での
画像認識システムの構築を行う.その情報有効性の確認を
行う
第2プロジェクトへの移行:
 機械系,電気系の教員との共同研究による画像情報を取り
入れた電動車イスナビゲーションシステムの提案を行う
2010.06.25
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