読むことの授業づくりのための10の視点(国語) (授業設計と技術) 付けたい力の明確化 授業技術 (学習集団づくり) 学習規律 支持的風土 1 目標(付けたい力)を系統的に明確にしているか? ・児童・生徒自身が,何を分かるようにするか,できるようにするかを理解している ・目標と評価規準との整合性がある ・本時でめざす力を付けるための手立て(学習活動)の見通しがついている 2 教師のパフォーマンスは適切か? ・発問・指示・説明・指名は明確で端的である ・発言の取り上げ・評価言・アドバイスは児童・生徒の学びの立場に立っている ・表情・態度は明朗で公平である ・机間指導は,計画的に行われている 3 板書・提示や教材・教具を工夫しているか? ・板書・提示は見やすく学習の見通しや記録が分かりやすく示してある ・ワークシート等の教材や教具は学習の効率を上げるために工夫してある ・ノートは,児童・生徒自身の考えを書くように指導してある 4 学習規律はできているか? ・教師の指示や発問に児童・生徒が集中して従っている ・学習活動に集中し,私語や勝手な言動,よそ見がない 5 支持的風土はできているか? ・話合いや交流に全員が参加し協力している ・お互いの意見を受けとめ,認め合っている ・ペアやグループの交流など,学び合いの場が設定されている (6~9は児童・生徒の視点) (学習の流れ) 言語活動 読む 6 漢字,語句の正しい読み,意味をおさえて読んでいるか? ・正確に文章を読む時間を確保している (基礎基本の習得レベル) ・何のために読むのか,何を目指すのかなど,学習のねらいを意識している ・情報を的確に読み取っている 7 基礎的・基本的な知識・技能により文章の正しい解釈ができているか? 言語活動 分かる ・説明的・論理的文章…段落の構成,要点,要旨が分かっている (解釈レベル) ・文学的文章…場面の構成,あらすじ,登場人物の心情の変化が分かっている 8 言葉を根拠にして考えているか? ・多様な考えを出している 言語活動 考える ・言葉を根拠にして考え,検討している (思考判断レベル) ・筆者・作者の意図や表現上の工夫について考え,理解している ・筆者の主張や作品の主題に対して,いろいろな視点(自分自身,生活,過去・ 未来,社会,生き方等)から自分の考えを広げ,深めている 9 意欲的に表現し,交流しているか? ・言葉を根拠にしながら,相手意識,目的意識や場面意識をもって表現(話す・ 言語活動 書く・話す 書く)している (表現・交流レベル) ・互いの考えの交流(ペア・グループ・クラス)により学び合いができている 10 付いた力が明確になっているか? ・何をどこまで分かったかできたかを教師と児童・生徒自身が的確に評価し,達 成感をもっている 評価活動 確かめる ・児童・生徒が意欲をもって次の学習の見通しをもっている (再指導・発展的な学習) ・評価を再指導や発展的な学習に生かしている 授業を変えるために…A 児童・生徒の現状を丁寧に把握する。 B 工夫を取り入れて授業を実践する。 C 児童・生徒たちの反応を記録・整理する。 「熊本型授業基礎講座資料」改
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