国語総合(現代文) - 新潟県立国際情報高等学校

学番55 県立国際情報高等学校
教科(科目)
国語総合(現代文)
使用教科書
・第一学習社『高等学校 新訂国語総合 現代文編』
副教材等
・大修館書店『明鏡国語辞典(第二版)』
単位数(時数)
2単 位 (7 4 )
学年(科)
1学年
・浜島書店『新課程対応 常用国語便覧』
・尚文出版「品詞別
頻 出 漢 字 マ ス タ ー 3000」
1.学習目標
国語を適切に表現し的確に理解する能力を育成し、伝え合う力を高めるとともに、思考力や想像力を伸ば
し、心情を豊かにし、言語感覚を磨き、言語文化に対する関心を深め、国語を尊重してその向上を図る態
度を育てる。
2.指導の重点
①
文章の内容を叙述に即して的確に読み取ったり、要約や詳述をしたりする力をつける。
②
語彙力を豊かにし、対象を的確に説明したり描写したりするなど、適切な表現の仕方を身につける。
③
討論等で、話題について多角的に検討し、反論などを想定しながら自分の意見を述べる力を磨く。
④
言葉の成り立ちや言語の役割について理解し、伝統的な言語文化への興味・関心を広げる。
3.評価基準と評価方法
〈評価の観点〉
・表現や読解に活かすべく、語彙力を磨き、知識を身につけようとしているか。(知識・理解)
・国語や言語文化への関心を深め国語を尊重し、他文化との比較などを通じて伝統的な言語文化について
興味や関心を広げようとしているか。(意欲・態度)
・教材のテーマに応じて、自分の考えを多角的に検証しながら、自分の意見を述べたり、文章で表現しよう
としているか。(思考・表現)
〈評価方法〉
評価の観点をふまえ、定期考査、長期休業後の課題テスト、小テスト、ノートや提出物の内容、授業の
取り組みなどから、総合的に判断する。
4.学習アドバイス
① 現代文はフィーリングで解くものだという先入観を捨てましょう。評論文は、段落要約や構成図作成を
行いながら論理的に読み込むことで要旨を捉えやすくなります。また、小説は、登場人物の心情の変化
を丁寧に押さえながら、一語に込められた言葉の力を味わうことで、作品を豊かに鑑賞することができ
ます。文章のジャンルごとに、重視すべきポイントがあります。授業内容を理解し、自分で試していく
ことが読解力向上の鍵です。
② 漢字の読み書きはもちろん、不明の語句は必ず調べて、どのような意味か確認しましょう。自分でなん
となくわかった気にならずに、気になった語句や表現は辞書を活用するという習慣を身につけましょう。
③ 授業で身につけた力をさらに伸ばす上で効果的なのが、新聞のコラム(社説や特集など)を要約するこ
とです。要約を書き、添削を受けることで、表現力も磨かれます。小論文の基本を身につけることにも
繫がり、ひいては大学で論文やレポートを書く基礎力としても活かされます。ぜひ三年間、要約のトレ
ーニングに励んでください。
月
単元・考査等
時数
主要学習領域
学習活動(指導内容)
4
「新しい地図を書け」
「歩き続けるための読書」
3 評論(一)
2
(5)
・評論の基本的な構造を理解し、本文がどのような
構造か読み取る。
・本文の要約の仕方を学ぶ。
5
「映像体験の現在」
「花のいざない」
3 随想(一)
3
(6)
・評論と随筆の違いを理解する。
・筆者が強調する表現に注目し、論点に対する筆者
の価値観を読み取る。
「羅生門」
4
小説(一)
6
「水の東西」
※中間考査
記録文を読む-ロボットとは何か
3 評論(二)
(7)
3
言語活動
7
「夢十夜」
「富嶽百景」
4 小説(二)
(7)
3
小説(三)
8
脚本を書く
「『見る』」
3 言語活動
(6)
4
10 「『間』の感覚」
「科学の限界」
11 「城の崎にて」
評論(四)
・構造を押さえつつ、日本人の空間認識と倫理観・
価値観との関係性について理解する。
・論拠との関係に留意しながら、科学の万能性につ
いて批判する筆者の考えを理解する。
小説(四)
・動物に仮託された筆者の心情を読み取り、人間の
生と死について考える。
・「私」の視点で描かれた沖縄戦の現実を読み、戦争
と平和について視野を広げる。
「血であがなったもの」
12 「一つのメルヘン」
「その子二十」
詩・短歌・俳句
・音読をとおして韻文独特のリズムを味わい、限ら
れた字数に込められた読み手の心情を読み取る。
創作をする
※中間考査
「デジタル・デバイトと自己責任」
3
(7)
4
3
(7)
2
2
2
(6)
3
・韻文読解で得た知識などを駆使し、短歌・俳句・
詩などを創作する。
評論(五)
・デジタル社会が抱える問題点を読み取り、筆者の
提言を理解する。
・「共生」という語の本質を理解し、現代を生きる上
で配慮すべき点を学ぶ。
評論(六)
・暴力の起源を明らかにした上で、暴力を振るう対
象が現在どこに向けられているかを読み取る。
評論(七)
・本文の中心となるキーワードを意識して、世界経
済の実態と人々の実感の違いを理解する。
・図書館や情報機器を活用し、情報操作の方法を習
得し、調査結果を文章にまとめる。
1
「『共生』の本質」
「暴力の神話」
3
(6)
4
2
※期末考査
「グローバリズムの遠近感」
(4)
3
3
情報探索の方法と実践
・小説において、風景描写がどのようなはたらきを
しているか理解する。
・小説読解を通して得たストーリー展開を活かし、
自分で構想を練って脚本をまとめる。
・抽象表現や比喩の理解をとおして、絵画と知覚の
関係について、筆者の見解を把握する。
・具体と抽象との関係を把握し、自然と人間の関係
について、筆者の見解を理解する。
3
(7)
4
・「心の表現」についての研究記録を読み、自分の考
えを発表し、文章にまとめる。
・レポートの書き方と発表の仕方を身につける。
・短編小説の読解をとおして、表現の特徴について
理解を深める。
評論(三)
9
「木を伐る人/植える人」
※期末考査
・小説の構造を理解し、小説の基本的な読み方を実
践する。
・対比による論理構成を押さえ、日本文化と西洋文
化の差異について考える。
3 言語活動
(6)
作成者
増田
守