「教えて考えさせる授業」の有用性について

「教えて考えさせる授業」の有用性について(平成22年度
授業改善アンケートから)
○ 「教えて考えさせる授業」実践状況
平成 22 年
全体
小学校
中学校
調査数
574
383
191
回答数
496
324
172
実践校
434
279
155
実践率
87.5%
86.1%
90.1%
○ 「教えて考えさせる授業」についての有用性について
「教えて考えさせる授業」の有用性
「有用である」→4
「やや有用である」→3
「あまり有用でない」→2 「有用でない」→1
<4点満点中の平均>
意欲
コミュニケ
言語活動
3.10
3.15
3.31
3.21
3.37
3.06
3.05
3.21
3.17
3.22
3.16
3.34
2.94
3.33
2.91
3.13
3.48
3.29
3.41
3.27
全体
3.57
3.29
3.19
2.98
3.15
小学校
3.61
3.11
3.16
2.88
中学校
3.49
3.62
3.24
3.16
予習
構成力
主体的な
活動
指導技術
思・判・表
ーション
教材
分析力
個別指導
知識・技能
○ 校内研修への位置付けと有用性
校内研修への位置付け
「校内研修のテーマ(サブテーマ)に位置付け」 →A
「テーマに位置付けてないが、研修を行った」
→B
「学校全体として研修を行っていない」
→C
<全体>
意欲
コミュニケ
言語活動
3.27
3.33
3.49
3.43
3.51
3.09
3.13
3.06
3.13
3.28
3.15
3.35
3.04
3.07
3.03
2.96
3.15
3.07
3.22
3.07
個別指導
指導技術
A
3.69
3.41
3.33
3.17
3.25
B
3.52
3.25
3.14
2.94
C
3.58
3.26
3.15
2.88
予習
構成力
主体的な
活動
指導技術
思・判・表
ーション
教材
分析力
個別指導
知識・技能
<小学校>
意欲
コミュニケ
言語活動
予習
構成力
教材
分析力
主体的な
活動
知識・技能
思・判・表
A
3.82
3.24
3.28
3.07
3.15
3.38
3.40
3.42
3.40
3.47
3.01
B
3.52
3.07
3.12
2.83
3.03
3.15
3.11
3.15
3.08
3.32
2.90
C
3.62
3.07
3.17
2.81
2.98
3.21
3.02
3.15
3.09
3.26
2.98
知識・技能
思・判・表
個別指導
指導技術
A
3.46
3.68
3.41
3.30
3.41
3.10
3.22
3.61
3.46
3.59
3.22
B
3.51
3.59
3.20
3.14
3.32
2.89
3.17
3.52
3.28
3.40
3.31
C
3.50
3.62
3.12
3.00
3.23
2.69
2.85
3.15
3.04
3.15
3.23
ーション
<全体>
意欲
コミュニケ
ーション
言語活動
予習
1
構成力
教材
分析力
主体的な
活動
○ 校内研修への位置付けと有用性(有意差があったもの)
校内研修への位置付け
「校内研修のテーマ(サブテーマ)に位置付け」 →A
「テーマに位置付けてないが、研修を行った」
→B
「学校全体として研修を行っていない」
→C
「教えて考えさせる授業」の有用性
「有用である」→4
「やや有用である」→3
「あまり有用でない」→2 「有用でない」→1
*
**
**
**
*
**
**
**
**
**
**
**
**:1%有意
2
*:5%有意
○ その他(自由記述)
・単元構成において問題解決学習と教えて考えさせる授業を目的に応じて効果的に仕組んでいくことが重要である
と考える。
・多かれ少なかれ、心ある教員は、どの教科においても「教える」
「考えさせる」場面を作っていると考えます。県
でお考えの「教えて考えさせる授業」のレベルには到達していないのかもしれませんが・・・
・研究を進めていけば、上記イ以降の項目も「有用である」と考えます。特に、子どもを育てたい力が明確となれ
ば、ケの「単元構成力」が向上し、必要な知識・技能及び考え方を必要条件として指導し、それを活用する場面
を適切に位置づけることによって子どもたちの思考力・判断力・表現力は向上していくと考えています。
・教科・単元・場面によって「課題解決学習」と「教えて考えさせる授業」を使い分ける必要がある。ただし、そ
の判断基準を各学校の児童の実態に応じてきちんと持っておく必要がある。考えさせる場面を工夫することによ
って、児童の積極性がみられるようになると思う。
・児童の学習意欲が向上し、主体的に学習をするようになった。
・予習は、学習内容や発達段階に応じて取り組んでいる。取り組みやすい算数で実施している。
・本文の教材をもとに作文のポイントを教え、自由に選ばせた。乗り物について具体的にかかせることができた。
・めあてをクリアさせるために、どのように読んでいけばいいか教えて考えさせた。場面の違いや役割をつかませ
ることができた。手紙の構成を教えることで書き方が明確になり、表現が豊富になった。
・ローマ字の表記、漢字辞典の使い方を教え、全員が安心して学習に取り組むことができた。
「接続語」
「文末表現」
「段落」を教えた。内容が理解しやすくなった。
・2年目の研究に入ったが、職員の入れ替えが多くあり、教えて考えさせる授業の基本的な考え方、理解の確認、
理解の深化、何を教え、何を考えさせるかを試行錯誤しながら研修を深めているところです。
・何をどこまで教え、何を考えさせるのかが大切だと思う。
・
「言語活動の充実」については、今後も研究の余地があると思います。
・ある程度授業展開の型ができれば有用だと考えられる。しかし、単元によって、有用な場合とそうでない場合が
ある。
・複式授業の場合、わたりの中で行うので児童が意欲的に学習するなど利点はあるが、学年の中で少人数といえど
もかなりの個人差があるので、指導が複雑化して難しい場合がある。
・問題解決や学習作業に向けて、個々の学習理解と習熟が深まる。
・すべての児童に、授業時間内に、必要な基礎学力を確実に保証することに、特に有用である。
・必要性が強いと考える指導内容では、どんどん取り入れた方がよい。
・時間を有効に使いやすい。
・特に国語の説明文では、モデル学習(段落の読み取りなどでは、最初の方の段落でモデル的に一斉に学び、その
3
後自力で読み取っていく。
)に取り組んでいる。
・技能教科における教えて考えさせる授業をどうとらえるのか、このアンケートをきっかけに議論しました。具体
的な考え方があったら教えていただきたいと思います。
・県の研究指定を受け、国語科:説明文について研究を深めました。今年度は、言語活動の導入を含め、これまで
の「習得と活用」の学習形態について公開授業を3学年で行いました。指導事項系統表や指導計画を作成するな
どして指導資料の充実を図りました。公開授業をつくるまでには、同学年での事前授業、飛び込み授業などを経
て、本番の授業に臨んだため、教員の指導技術の向上にもつながったと考えます。
・熱心なあまり、何でも思考活動を重視し過ぎたパターンを見ることがある。各教材が持っている性格や構造をし
っかり見極めて、要所に思考活動を設定することが、活性化や意欲につながると考える。思考活動は多くの生徒
たちにとっては負担感があるので、適切な頻度で設定しないと、学習嫌いをつくるだけになってしまう。
・壱岐市では長年、市教委から出された「学習指導モデル」をもとに、問題解決学習についての授業研究を小・中
連携のもと進めている。近年「教えて考えさせる授業」も併せて研修を進めているところである。
・単元全体での設計が重要であり、平成 24 年度の完全実施に向けて、教科の研究を進める上で有効と思います。
・教える内容を精選することで、生徒の活動時間が増える。考えさせる時間の中で、言語活動やコミュニケーショ
ン能力が育成されると考える。
・考えさせるためには、その基盤となる知識や技能が確実に身についていなければならない。そのため、授業、家
庭学習、放課後等を利用した補充的な学習活動をはじめとするいろいろな場面において、ドリル的な学習等を仕
組むなど基礎・基本を確実に定着させることが大切である。
・音楽科では個を生かしながら、技能および表現力を求めている。又、いいものを感じる感性の育成を課題と考え
ている。
・低学力の生徒が多い場合、とても困難で有用でない場合が多い。
・正答が求められる授業内容に慣れてしまっている学校教育の現状を打開するには、
教科以外のスキル学習が必要。
・基礎知識のもとに、ものごとを論理的に考える力、他の生徒とコミュニケーションをとる力、自分の考えを表す
力をつけさせるのに有効である。
・本校では、いわゆる「教えて考えさせる授業」と題した校内研修や研究授業をしているわけではない。しかしな
がら、すべての授業で「自力解決場面」と「学び合いの場面」を設定した授業を展開することによる授業改善を
目指しており、この取組は「教えて考えさせる授業」に通じると理解している。
・
「教える部分」
「考えさせる部分」を教師自身が、きちんと押さえ分析することで単元や教材の取扱いや指導法の
改善を図ることが出来る。
・全教職員にアンケートをとり、平均的な数値を上記に記入しましたが、教科や先生方のお考えが異なっていまし
た。
・学習の雰囲気づくりに有効である。
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