国語 - 静岡県総合教育センター

「静岡県の授業づくり指針
追加資料の名称
国語」追加資料一覧
内容
1
指導計画作成のための
指導計画「C読むこと〔小学校低学年〕」(p.66∼67)に
参考資料
注釈を加えたもの)
2
1単位時間の学習指導
「C読むこと〔小学校低学年〕」(p.66∼67)教材「お手
案の例
紙」の本時案
3
学習指導案(細案)の
形式例
4 言語活動例の系統表
「指針」の指導計画を基に,学習指導案(細案)の形式
に仕立て直したもの
解説国語編に示された言語活動と,
「言語活動の充実に関
する指導事例集」に示された「発達の段階に応じた指導」
を一覧にしたもの
「C読むこと」におけ
「C読むこと」における,様式を持った言語活動の例を
5 る,様式を持った言語活動
写真とともに一覧にしたもの
の例
6
「C読むこと」小学校
高学年の指導計画例
7
国語科授業づくりの
ポイント
教材「大造じいさんとガン」の指導計画例
国語科の授業づくりの基本を解説したもの
追加資料:指導計画作成のための参考資料(指導計画 p.66∼67 参照)
C読むこと 〔小学校低学年〕
【目標】
書かれている事柄の順序や場面の様子などに気付いたり,想像を広げたりしながら読む能力を身に付け
させるとともに,楽しんで読書しようとする態度を育てる。
【指導事項】
ア 語のまとまりや言葉の響きなどに気を付けて音読すること。
イ 時間的な順序や事柄の順序などを考えながら内容の大体を読むこと。
ウ 場面の様子について,登場人物の行動を中心に想像を広げながら読むこと。
エ 文章の中の大事な言葉や文を書き抜くこと。
オ 文章の内容と自分の経験とを結び付けて,自分の思いや考えをまとめ,発表し合うこと。
カ 楽しんだり知識を得たりするために,本や文章を選んで読むこと。
【言語活動例】
ア 本や文章を楽しんだり,想像を広げたりしながら読むこと。
イ 物語の読み聞かせを聞いたり,物語を演じたりすること。
ウ 事物の仕組みなどについて説明した本や文章を読むこと。
エ 物語や,科学的なことについて書いた本や文章を読んで,感想を書くこと。
オ 読んだ本について,好きなところを紹介すること。
【「読むこと」における児童の実態】○身に付けてきた力 ◆課題が見られる力
○詩や物語の音読に関心が高く,生き生きと読んでいる。
◆場面の様子について想像を広げて読む。
【身に付けさせたい力】
①場面の様子などに気付いたり,想像を広げたりしながら読む能力を身に付けさせるとともに,楽しんで
読書しようとする態度を育てる。
〈国語への関心・意欲・態度〉
②場面の様子について,登場人物の行動を中心に想像を広げながら読むこと。
〈
「読むこと」ウ〉
③かぎ(
「 」
)の使い方を理解して文章の中で使うこと。
〈伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項イ(オ)〉
【言語活動例】物語を演じること。〈イ〉
【単元名】お気に入りの場面のペープサート劇をしよう∼人物の行動や場面について想像を広げて読む∼
【教材名・教材の特長】「お手紙」
(光村図書2年下・学校図書2年下・東京書籍2年上・三省堂2年・教育出版1年下)
・会話文が多く,がまくん,かえるくんの様子を想像するときに手掛かりとなる。
・シリーズ作品が豊富で,シリーズ読書を通して場面の様子をより豊かに想像することができる。
【言語活動】
お気に入りの場面について想像を広げ,ペープサートで演じる。〈イ〉
付けたい力「登場人物の行動や会話に着目して,想像を広げて読む」の実現にふさわしい言語活動として,
「ペープサートで演じる」という言語活動を設定した。ペープサートは,棒の先に付けた紙人形を動かしたり
会話させたりして演じるという特徴を持っている。児童が,自分のお気に入りの場面でペープサートでセリフ
を言ったり,動かしたりしながら演じることで,より想像を広げることになる。
【単元目標】
①シリーズの物語について大好きな作品,お気に入りの場面を見付け,想像を広げながらペープサートで
演じようとする。
〈国語への関心・意欲・態度〉
②お気に入りの場面について,登場人物の行動や会話に着目し,想像を広げて読む。 〈
「読むこと」ウ〉
③会話文にはかぎ(
「 」
)が使われていることを理解して,お気に入りの場面を視写する。
〈伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項イ(オ)〉
【授業の具体例】
時
1
2
第
一
次
3
4
5
6
7
第
二
次
評価規準
読書活動の充実
評価方法
*「お手紙」以外の作品を読み聞かせする
ことで,登場人物やシリーズ物の並行読
書への興味関心を高めることができる。
*教師がペープサートを演じて児童に見
せることで,学習の見通しを持たせるこ
とができる。
*「ペープサートで演じる」という言語活
動を設定することで,どこの部分に付け
たい力が表出するのかなど,評価場面や
評価方法を教師自身が事前に確認する
ことができる。
学習活動
「ふたりはともだち」所収の作品の読み聞かせを聞き,が
まくん,かえるくんシリーズの物語に興味を持つ
・面白いところ,好きなところを述べ合う。
学習のめあて「大好きなお話をペープサート劇にしよう」
を知る
・教師が作ったペープサート劇を見て,ペープサート劇が
自分の想像した登場人物の動きやセリフを付け足して物
語を語っていくものであることを理解する。
・
「登場人物・場面設定・事件」等のペープサート劇に必要
な要素を確認する。
・がまくん,かえるくんシリーズについて,大好きな物語
やお気に入りの場面を見付けながら並行読書することを
(学校図書館や地域との連携)
知る。
②お気に入りの場面につ ワークシート
「お手紙」のお気に入りの場面を見付けながら読む
いて,登場人物の行動や会
・役割読みなどをしながら繰り返し音読し,挿絵も参考に
話に着目し,想像を広げて
して登場人物の様子や物語の展開をつかむ。
読んでいる。
・お気に入りの場面を見付け,登場人物,場面設定,事件
〈
「読む能力」ウ〉
を捉える。
③会話文にはかぎ(
「 」
)
全体を繰り返し読むことで,登場人物の関係やあらすじなど概
が使われていることを理
要を捉えることができる。また,
「お気に入りの場面を見付ける」
という目的を持った読みをすることで,児童は行動や会話に着眼
解して,お気に入りの場面
しながら想像を広げて読むことができ,付けたい力に直結した読
を視写している。
みとなる。※場面ごとの詳細な読みを求めているわけではない。
〈言語についての知識・理解・技能イ(オ)〉
・なぜそこがお気に入りの場面なのか,場面の様子,登場
人物の行動や会話,シリーズの他の作品との関わり,挿
絵などを基に話し合う。
・お気に入りの場面の中で最も好きな部分を,かぎ(
「 」
)
の使い方に注意しながら視写する。
「なぜそこがお気に入りなのか」
「なぜそのよ
うな動きやセリフにしたのか」など,理由をワ
ークシートに書いたり,交流したりする中に,
付けたい力
「登場人物の行動や会話に着目して,
想像を広げて読む。
」が表出される。
8
9
10
11
12
第
三
次
①シリーズの物語につい 読書記録
て大好きな作品,お気に入 ワークシート
りの場面を見付け,想像を
広げながらペープサート
で演じようとしている。
〈国語への関心・意欲・態度〉 感想用紙
お気に入りの場面をペープサートで演じる
・視写した部分を中心にしたペープサート劇をグループで
見せ合い,どのような言葉で場面の様子や登場人物の会
話を表現しているか,なぜそのような動きやセリフにし
たのか交流する。
大好きな物語のお気に入りの場面をペープサートで演じる
・並行読書してきた物語から大好きな作品を選び,好きな
理由を明らかにしてお気に入りの場面を決める。
・お気に入りの場面を中心に物語を繰り返し読み,場面の
様子や登場人物のセリフなど想像したことをワークシー
トにまとめる。
「ペープサート劇発表会」を行う
・発表を聞いた感想を伝え合う。
第三次で,並行読書してきた物語から自分の大好きな場面を選んで第二次と同様の活動を設定すること
で,第二次,第三次を通して指導目標の確実な実現を図る。
【Cと評価した児童への手立ての例(上記の評価規準の順)】
②一緒に音読をしながら,好きな登場人物の行動や会話文に線を引くよう助言する。また,好きな理由を考えさせる。
〈ウ〉
③一文ごと音読してから視写させ,地の文と会話文を比べ,会話文はかぎ(
「 」
)でくくられていることに気付かせる。
〈イ(オ)〉
①「お手紙」で気に入った登場人物について尋ね,その登場人物の行動や会話を手掛かりに他の作品でもお気に入りの箇所を
見付けさせる。セリフを一つ増やしてみるよう励ます。
〈国語への関心・意欲・態度〉
追加資料:1単位時間の学習指導案の例(指導計画 p.66∼67 参照)
【本時の指導(7/12)】
(1) 本時の目標
お気に入りの場面の最も好きな部分について,登場人物の行動や会話に着目して,付け足しのセリ
フやペープサートの動かし方を考える。〈「読むこと」ウ〉
(2) 本時の展開
時
学習活動
支援・評価・留意点
間
2
○今日のめあてを確認しよう。
・前時までに,好きな部分
分
がまくんやかえるくんが言ったことや,やったことに注目しな
を視写し,選んだ理由を
がら,好きなところをペープサートで紹介しよう。
ワークシートに書いてい
る。本時は前時と同じワ
3
○選んだ理由を思い出しながら,好きな場面を音読しよう。
ークシートを用いる。
分
・全文を黒板に示しておく。
○登場人物は,他にどんなことを言ったりやったりしたかな。
誰がどの部分を好きなの
15
かが分かるように記名し
「ばからしいこと
分
「ああ,とてもいい ながいこと,まって
言うなよ。」
手紙だ。」
いました。
ておく。
+
+
+
・ワークシートの吹き出し
※付け足すセリフ
※付け足すセリフ
※付け足すセリフ
に付け足しのセリフを書
「どれだけまって
「かえるくんは,ぼ 「お手紙,もうすぐ
かせる。二人分のセリフ
もぼくに手紙はこ
く の こ と を と て も 届くかな。かえるく
を考えてもよい。
ないんだ。もういい
心配してくれてい んがぼくのために
・付け足しのセリフを書い
よ。ぼくはひとりぼ
たんだ。ありがと 書いてくれたお手
っちなんだ。」
う,かえるくん。」 紙,楽しみだな。」
たら,ペープサートで演
※動かし方
※動かし方
※動かし方
じるように声を掛ける。
ペープサートを
何度もうなずき
かえるくんにぴ
演じる中で,セリフや動
だんだん下げなが
ながら言うよ。
ったりくっついて
きを変えていってよいこ
ら言うよ。
言うよ。
とも伝える。
○ペアでペープサート劇を見せ合おう。ペープサート劇のよかった ・必要に応じて,同じ部分
18
分
ところを伝えよう。
を選んだ友達のところに
相談に行ってもよい。
私は,がまくんが「ああ,とてもいい手紙だ。」と言うところ
が好きだよ。かえるくんが書いてくれた手紙の中身を,心の中で ・ペープサート劇の感想は
繰り返しているみたいだからだよ。 何度もうなずきながら言う
声の強弱や速度などでは
よ。
なく,どのようなところ
・音読
から登場人物の様子が伝
・付け足すセリフ
わってきたか,よかった
「かえるくんは,ぼくのことをとても心配してくれていたんだ。
点について言わせる。
ぼくにはかえるくんという親友がいた!ありがとう,かえるく
ん。」
・ペアを替えて,ペープサ
ート劇を見せ合う。
○友達のペープサート劇を見て,「いいな」と思ったことを書こう。
7
・「いいな」の対象は,セ
分
・○○さんが,「ぼくにはかえるくんという親友がいた。」と付
リフでも動きでもよい。
け足したのがいいなと思ったよ。二人とも相手が親友だから,
同じ気持ちで手紙を待っていられたんだなと思ったよ。
・○○さんが,何度もうなずきながら言っていたのがいいなと思
ったよ。私は,1回大きくうなずくようにしたけど,何度もう
なずくと,がまくんはかえるくんからの手紙が本当にうれしか
ったんだということがよく分かると思ったよ。
○次の時間は,お気に入りのお話のペープサート劇を考えよう。
【評価】
好きな部分について,
登場人物の様子が分かる
ように付け足しのセリフ
を考えている。
※評価方法
ワークシートの吹き出
し、振り返り
追加資料:学習指導案(細案)の形式例(指導計画 p.66∼67 参照)
国語科学習指導案
1 日 時
平成○年○○月○○日(○曜日)第○時
2 学 級
第○学年○組 男子○○人,女子○○人,計○○人
3 単元名
お気に入りの場面のペープサート劇をしよう
∼人物の行動や場面について想像を広げて読む∼
4 教材名
お手紙(○○図書2年下)
※「単元名」前半に言語活動を
記述する。
※∼○○∼に指導事項を入れて
記述する。
※身に付けさせたい力に照らし合わせ
5 子どもの実態(○身に付けてきた力 ◆課題が見られる力)
○詩や物語の音読に関心が高く,生き生きと読んでいる。
◆場面の様子について想像を広げて読む。
て,児童生徒の実態を簡潔に記述する。
(箇条書き可)
6 身に付けさせたい力
①場面の様子などに気付いたり,想像を広げたりしながら読む能力を身に付けさせるとともに,楽しんで
読書しようとする態度を育てる。
〈国語への関心・意欲・態度〉
②場面の様子について,登場人物の行動を中心に想像を広げながら読むこと。
〈
「読むこと」ウ〉
③文章の中の大事な言葉や文を書き抜くこと。
〈
「読むこと」エ〉
④かぎ(
「 」
)の使い方を理解して文章の中で使うこと。
〈伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項イ(オ)〉
7 言語活動例
※領域の目標や指導事項,言語活動例から,本単元で指導する部分を抜き出す。
物語を演じること。〈イ〉
※基になる指導事項や言語活動の記号を〈 〉に入れる。
8 単元観
※教材の特長を指導事項に照らし合わせて記述する。
(箇条書き可)
(1) 教材の特長
・会話文が多く,がまくん,かえるくんの様子を想像するときに手掛かりとなる。
・シリーズ作品が豊富で,シリーズ読書を通して場面の様子をより豊かに想像することができる。
※子どもの実態や身に付けさせたい力,教材の特長に合わせてアレンジする。
(2) 言語活動
お気に入りの場面について想像を広げ,ペープサートで演じる。〈イ〉
(3) 単元観
身に付けさせたい力「登場人物の行動や会話に着目し,想像を広げて読む」(「読むこと」ウ)の実
現にふさわしい言語活動として,「ペープサートで演じる」という言語活動を設定した。ペープサート
は,棒の先に付けた紙人形を動かしたり会話させたりして演じるという特徴を持っている。動きがある
ため,自分が想像した登場人物の行動を表現しやすい。また,ペープサートを手にすることにより,登
場人物になりきってセリフを言いやすくなる。
子どもたちは,これまで詩や物語の音読に熱心に取り組んできており,書かれているとおりにはっき
りとした声で読もうとしている。しかし,登場人物はどのような動きをしたのか,そのセリフをどのよ
うに言ったのかなど,登場人物の言動をより具体的に想像するには至っていない。したがって,子ども
たちが自分のお気に入りの場面でセリフを言ったり,ペープサートを動かしたりしながら演じることで,
より想像を広げることになると考えた。
(略)
※その言語活動にはどのような特徴があるのか,その特徴は単元の目標の実現にどのように結び付くの
か等を必ず記述したい。なお,
「5 子どもの実態」と関連させて,これまで同系統の学習において
どのような学習を経験しているのか等についても記述すると,本単元とのつながりが見えやすい。
9 単元目標
①シリーズの物語について大好きな作品,お気に入りの場面を見付け,想像を広げながらペープサートで
演じようとする。
〈国語への関心・意欲・態度〉
②お気に入りの場面について,登場人物の行動や会話に着目し,想像を広げて読む。 〈
「読むこと」ウ〉
③お気に入りの場面の中で最も好きな部分を見付けて書き抜く。
〈
「読むこと」エ〉
④会話文にはかぎ(
「 」
)が使われていることを理解して,お気に入りの場面を視写する。
〈伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項イ(オ)〉
※教材に合わせて「6 身に付けさせたい力」を具体化する。
※単元目標には「領域」及び基になる指導事項の記号を〈 〉に入れる。
10 指導計画
時
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
評価規準
評価方法
学習活動
「ふたりはともだち」所収の作品の読み聞かせを聞き,が
これまでの経験を振り返ったり,
まくん,かえるくんシリーズの物語に興味を持つ
教師のモデルを紹介したりすること
・面白いところ,好きなところを述べ合う。
により,学習活動(言語活動)の見
学習のめあて「大好きなお話をペープサート劇にしよう」
通しや目的を持たせる。
を知る
言語活動の特徴を理解させる。
・教師が作ったペープサート劇を見て,ペープサート劇が
自分の想像した登場人物の動きやセリフを付け足して
物語を語っていくものであることを理解する。
・
「登場人物・場面設定・事件」等のペープサート劇に必
目的(単元目標)に向けて,目的
要な要素を確認する。
に即して学習活動を展開する。
・がまくん,かえるくんシリーズについて,大好きな物語
(※単元を貫く言語活動)
やお気に入りの場面を見付けながら並行読書すること
(学校図書館や地域との連携)
を知る。
②お気に入りの場面につ ワークシート 「お手紙」のお気に入りの場面を見付けながら読む
いて,登場人物の行動や会
・役割読みなどをしながら繰り返し音読し,挿絵も参考に
話に着目し,想像を広げて
して登場人物の様子や物語の展開をつかむ。
読んでいる。
・お気に入りの場面を見付け,登場人物,場面設定,事件
〈
「読む能力」ウ〉
等を捉える。
③お気に入りの場面の中
・なぜそこがお気に入りの場面なのか,場面の様子,登場
で最も好きな部分を見付
人物の行動や会話,シリーズの他の作品との関わり,挿
けて書き抜いている。
絵などを基に話し合う。
〈
「読む能力」エ〉
・お気に入りの場面の中で最も好きな部分を,かぎ(
「 」
)
④会話文にはかぎ(
「 」
)
の使い方に注意しながら視写する。
が使われていることを理
お気に入りの場面をペープサートで演じる
解して,お気に入りの場面
・視写した部分を中心にしたペープサート劇をグループで
を視写している。
見せ合い,どのような言葉で場面の様子や登場人物の会
〈言語についての知識・理解・技能イ(オ)〉
話を表現しているか,なぜそのような動きやセリフにし
単元目標に即して思考・判断したことを
たのか交流する。
読書記録
表現(表出)させる学習活動(言語活動)
ワークシート 大好きな物語のお気に入りの場面をペープサートで演じ
を組む。
①シリーズの物語につい
習得(理解)したことを活用させる活動
る
て大好きな作品,お気に入
により,定着を図る。
・並行読書してきた物語から大好きな作品を選び,好きな
りの場面を見付け,想像を
理由を明らかにしてお気に入りの場面を決める。
広げながらペープサート
・お気に入りの場面を中心に物語を繰り返し読み,場面の
で演じようとしている。
様子や登場人物のセリフなど想像したことをワークシ
〈国語への関心・意欲・態度〉 感想用紙
ートにまとめる。
自らの言語活動を振り返る。その際,身に
「ペープサート劇発表会」を行う
付けさせたい力に即した視点を持たせる。
・発表を聞いた感想を伝え合う。
【Cと評価した児童への手立ての例(上記の評価規準の順)】
②一緒に音読をしながら,好きな登場人物の行動や会話文に線を引くよう助言する。また,好きな理由を考
えさせる。
〈ウ〉
③②で線を引いた中から最も好きな部分を正確に書き写すよう助言する。
〈エ〉
④一文ごと音読してから視写させ,地の文と会話文を比べ,会話文はかぎ(
「 」
)でくくられていることに
気付かせる。
〈イ(オ)〉
①「お手紙」で気に入った登場人物について尋ね,その登場人物の行動や会話を手掛かりに他の作品でもお
気に入りの箇所を見付けさせる。セリフを一つ増やしてみるよう励ます。
〈国語への関心・意欲・態度〉
追加資料:言語活動例の系統表(学習指導要領解説国語編及び言語活動の充実に関する指導事例集より)
言語活動
領域
ウ 場面に合わせてあいさつをしたり、必要なことについて身近な人と連絡をし合ったりすること
あいさつ、連絡
エ 知らせたいことなどについて身近な人に紹介したり、それを聞いたりすること
紹介
ア 想像したことなどを文章に書くこと
お話、詩
書き加え、書き換え、続きを書く
イ 経験したことを報告する文章や観察したことを記録する文章などを書くこと
報告、観察記録
ウ 身近な事物を簡単に説明する文章などを書くこと
説明
エ 紹介したいことをメモにまとめたり、文章に書いたりすること
メモ
オ 伝えたいことを簡単な手紙に書くこと
手紙、伝言
ア 本や文章を楽しんだり、想像を広げたりしながら読むこと
音読発表会、感想の交流会
イ 物語の読み聞かせを聞いたり、物語を演じたりすること
読み聞かせ、劇
、
、
、
、
、
、
、
っ
、
、
。
)
)
)
。
。
言語活動
。
紹介
。
オ 読んだ本について、好きなところを紹介すること
発達の段階に応じた指導
詩、物語
イ 疑問に思ったことを調べて、報告する文章を書いたり、学級新聞などに表したりすること
調査報告文、学級新聞
ウ 収集した資料を効果的に使い、説明する文章などを書くこと
説明
エ 目的に合わせて依頼状、案内状、礼状などの手紙を書くこと
依頼状、案内状、礼状
ア 物語や詩を読み、感想を述べ合うこと
感想
っ
、
ア 身近なこと、想像したことなどを基に、詩をつくったり、物語を書いたりすること
、「
説明、報告
、
ウ 図表や絵、写真などから読み取ったことを基に話したり、聞いたりすること
(
話合い
。
イ 学級全体で話し合って考えをまとめたり、意見を述べ合ったりすること
、
説明、調査報告、意見
、
ア 出来事の説明や調査の報告をしたり、それらを聞いて意見を述べたりすること
違○述○ を ○○す○○
い文べ書果互科 る 条判
の 章合 い た い 学 件断
あ を う た し の用 文 と
根
る 読 物 な 考語
こ ん を が え や 例拠
と で 発 ら の概 え
に 考 表 共念 ば結
気 え し 進通 を
果
付 た 合行点用
と
く こ いにやい も 原
と
沿相 て し 因
を 書 違表
の
発 き て 点現 ○関
表 手話 を す ○係
し の し整る ○を
合 考合理
な明
い えうし
ら確
ばに
の
し
一 明 司
△て
人 確 会
△表
一 さ 者
△現
人 な や
です
の ど 提
ある
感 に 案
る
じ つ 者
方 い な
に て ど
つ 意 の
で
い 見 役
表
て を 割
現
。
)
書
く
こ
と
。
、
。
、
、
イ 記録や報告の文章、図鑑や事典などを読んで利用すること
感想
エ 紹介したい本を取り上げて説明すること
紹介
オ 必要な情報を得るために、読んだ内容に関連した他の本や文章などを読むこと
言語活動
領域
発達の段階に応じた指導
説明、報告、助言、提案
イ 調べたことやまとめたことについて、討論などをすること
討論
座談会、パネルディスカッション
ウ 事物や人物を推薦したり、それを聞いたりすること
推薦
(
)
小
イ
自分の課題について調べ、意見を記述した文章や活動を報告した文章などを書いたり編集
したりすること
意見文、活動報告文、調査報告文、研究報告文、解
説文、提案、文集・本・新聞・リーフレット・パンフレット
の編集
推薦書、宣伝文、紹介のポスター、案内の小冊子
ア 伝記を読み、自分の生き方について考えること
考えをまとめる
。
ウ 事物のよさを多くの人に伝えるための文書を書くこと
っ
詩、短歌、俳句、物語、随筆
、
経験したこと、想像したことなどを基に、詩や短歌、俳句をつくったり、物語や随筆などを書い
たりすること
。
書
く
こ
と
ア
え ○ う ○ う ○○○
を 本 書 互規演
広や い い則繹
げ文 た の性法
た 章 物 立やや
り な を 場き帰
深ど 発 やま納
めを 表 意 り 法
た読 し 図な な
りん 合 をどど
すで い は を の
る考
用論
え 表 き い理
た 現 り てを
こ の さ 表用
と 仕 せ現 い
を 方 なすて
発 に がる表
表 着 ら 現
し 目
す
合 し 計 る
い て 画
助 的
自 言 に
分 し 話
の 合 し
合
考
。
ア 資料を提示しながら説明や報告をしたり、それらを聞いて助言や提案をしたりすること
。
話
聞
す
く
こ
こ
と
と
・
」)
ウ 記録や報告の文章を読んでまとめたものを読み合うこと
。
読
む
こ
と
、
第
五
学
年
及
び
第
六
学
年
、
感想
。
(
第
三
学
年
及
び
第
四
学
年
、
エ 物語や、科学的なことについて書いた本や文書を読んで、感想を書くこと
領域
話
聞
す
く
こ
こ
と
と
・
。
ウ 事物の仕組みなどについて説明した本や文章を読むこと
、
読
む
こ
と
小
(
(
対話、話合い
、
イ 尋ねたり応答したり、グループで話し合って考えを一つにまとめたりすること
合○○○○○○○
う 文書互時判比主
章 い い系断較語
の た の列 と の と
内物話 理視述
容 を を 例由点語
と 読集 え の
自み中ば関例例
分合 し 係 え え
の い て ま を ばば
経 聞ず明
験 よ き 確大性
と い 次に き 質
を と 話に し さ
結こ題 て 状
び ろ に そ 表色態
付を沿し 現
け 見 て す形関
て付て る 係
け話な 位な
自て し ど 置ど
分感合
な
の想 う で ど を
明
思を 表
い伝 現 を 確
やえ で 明に
考合 き 確 し
え う る にて
し表
を
て現
ま
表す
と
現る
め
す
る
発
表
し
、
書
く
こ
と
説明、報告、感想
(
)
第
一
学
年
及
び
第
二
学
年
ア 事物の説明や経験の報告をしたり、それらを聞いて感想を述べたりすること
、
(
小
発達の段階に応じた指導
。
話
聞
す
く
こ
こ
と
と
・
静岡県総合教育センター(国語科)
。
イ 自分の課題を解決するために、意見を述べた文章や解説の文章などを利用すること
、
読
む
こ
と
ウ 編集の仕方や記事の書き方に注意して新聞を読むこと
エ 本を読んで推薦の文章を書くこと
推薦
本の帯、広告カード(ポップ)、ポスター、読書郵便、
リーフレット、パンフレット
言語活動
領域
ア
○○○○○○○
テ 実新 グ 社日帰
験聞ル会常納
マや
生生 ・
を 観読 プ 活活類
決察み で の の 推
め の 物協中中
て結 同かで演
複果統的 ら 気繹
数 計 に話付 な
の 調 そ 問題 い ど
本査の題 を た の
や結他 を 決問推
資果 の 解 め 題論
料 な 資決 に を
な ど 料す そ つ用
ど を を る れいい
を 整基 た ぞ て て
読理に め れ
の 自説
みし
重根学視分明
内点拠習点 の し
容化 に の や意伝
を し 基見考見 え
比 づ通 え を 合
較相い し を ま う
し 手て を明 と 活
た に考立 ら め動
り 分え て か説 を
か を た に 得行
批 り ま り し力 う
評や と
あ
的す め 調資 る
に く 報査料発
と 告や な 表
ら ポ 書観 ど を
え ス を察をす
た タ 作等活 る
り 成の用
すやす結 し
る プ る 果て
な レ を話
どゼ 分し
ン 析合
知テ し う
解
識
やシ 釈
し
考
えン た
をソ り
深フ す
めト る
る資 話
料 合
な い
ど を
に 行
表 う
現
す
る
報告、紹介、質問、助言
ー
、
日常生活の中の話題について報告や紹介をしたり、それらを聞いて質問や助言をしたりする
こと。
ー
話
聞
す
く
こ
こ
と
と
・
発達の段階に応じた指導
対話、討論
ア 関心のある芸術的な作品などについて、鑑賞したことを文章に書くこと。
鑑賞文
イ 図表などを用いた説明や記録の文章を書くこと。
説明文、記録文
ウ 行事等の案内や報告をする文章を書くこと。
案内文、報告文
ポスター、パンフレット、手紙、新聞
ア 様々な種類の文章を音読したり朗読したりすること。
音読、朗読
イ 文章と図表などとの関連を考えながら、説明や記録の文章を読むこと。
説明文、記録文
ウ 課題に沿って本を読み、必要に応じて引用して紹介すること。
引用紹介
本の帯、広告カード(ポップ)、ブックトーク
、
イ 日常生活の中の話題について対話や討論を行うこと。
、
)
、
第
一
学
年
、
(
中
書
く
こ
と
、
言語活動
領域
ア
調べて分かったことや考えたことなどを基づいて説明や発表をしたり、それらを聞いて意見を
述べたりすること。
イ 社会生活の中の話題について、司会や提案者を立てて討論を行うこと。
、
話
聞
す
く
こ
こ
と
と
・
、
、
、
、
読
む
こ
と
説明、発表、意見
討論
、
イ 多様な考えができる事柄について、立場を決めて意見を述べる文章を書くこと。
意見文
ウ 社会生活に必要な手紙を書くこと。
手紙(近況を伝える手紙、何かを依頼する手紙、お礼
の気持ちを伝える手紙)
ア 詩歌や物語などを読み、内容や表現の仕方について感想を交流すること。
感想の交流
イ 説明や評論の文章を読み、内容や表現の仕方について自分の考えを述べること。
書き換え
ウ 新聞やインターネット、学校図書館等の施設などを活用して得た情報を比較すること。
比較
、
。
ー
。
読
む
こ
と
詩歌、物語
、
スピーチ
プレゼンテーション、ポスターセッション
意見
ア 関心のある事柄について批評する文章を書くこと。
批評文
イ 目的に応じて様々な文章など集め、工夫して編集すること。
編集
新聞、パンフレット、発表のための資料
ア 物語や小説などを読んで批評すること。
批評
同じ作者による複数の作品、類似したテーマの作品
イ 論説や報道などに盛り込まれた情報を比較して読むこと。
比較
。
イ 社会生活の中の話題について、相手を説得するために意見を述べ合うこと。
。
読
む
こ
と
ョ
)
第
三
学
年
書
く
こ
と
時間や場の条件に合わせてスピーチをしたり、それを聞いて自分の表現の参考にしたりする
こと。
。
(
中
ア
。
ー
言語活動
領域
話
聞
す
く
こ
こ
と
と
・
。
)
第
二
学
年
ア 表現の仕方を工夫して、詩歌をつくったり物語などを書いたりすること。
、
、
(
中
書
く
こ
と
ウ 自分の読書生活を振り返り、本の選び方や読み方について考えること。
言語活動
領域
発達の段階に応じた指導
。
○ か ○ る ○○表○○ て ○ の ○
自 う 学 観適現課授取文考現
己 習 察切 に 題業捨字 え 代
評 の
な な にの選 を の
価 成 実主 る つ ま 択音 も 社
や 果 験題か い と し 声 会
相 を な を を てめて て生
互 互 ど 設考 の と ま 画話活
評 い の定え自 し と 像 し で
価 に 結 し る 分 て め な 合必
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の るど う要
通 え を資 考そ の と
し 合 分料 え の メ さ
て
析 を 方時 デ れ
た し活 を間
る
自 り 解用 板の ア 実
己
釈 し 書ポ に 用
の 助 して しイ よ 的
変 言 て探
ン
な
容 し 自究 ど ト て 文
を 合 ら し のな 表 章
よど 現 を
確
の
認 た 考考 う を さ 読
す り え え に説 れ ん
る し を を す明 た で
て 導論 れす 情 内
き述 ばる 報 容
を を
新 出す よ
た しる り
理
課 解
よ
な
い
題 し
追 表
考
に
究 現
え
応 自
に す
や
じ 分
向
反論を想定して発言したり,疑問点を質問したりしながら,課題に応じた話合いや討論などを
行うこと。
話合い、討論
、
ウ
っ
報告、発表
、
調査したことなどをまとめて,報告や発表をしたり,内容や表現の仕方を吟味しながらそれら
を聞いたりすること。
。
、
イ
、
、
話
聞
す
く
こ
こ
と
と
・
スピーチ、説明
。
ア 状況に応じた話題を選んでスピーチしたり,資料に基づいて説明したりすること。
ウ 相手や目的に応じた語句を用い,手紙や通知などを書くこと。
手紙、通知文
ア 文章を読んで脚本にしたり,古典を現代の物語に書き換えたりすること。
脚本(戯曲)、翻案
ィ
説明文、意見文
、
っ
、
、
っ
。
イ
文字,音声,画像などのメディアによって表現された情報を,課題に応じて読み取り,取捨選
択してまとめること。
ウ
現代の社会生活で必要とされている実用的な文章を読んで内容を理解し,自分の考えを
持って話し合うこと。
話合い
エ
様々な文章を読み比べ,内容や表現の仕方について,感想を述べたり批評する文章を書い
たりすること。
比較、感想、批評
、
。
、
。
、
読
む
こ
と
。
。
イ 出典を明示して文章や図表などを引用し,説明や意見などを書くこと。
っ
詩歌、随筆
、
国
語
総
合
書
く
こ
と
ア 情景や心情の描写を取り入れて,詩歌をつくったり随筆などを書いたりすること。
、
追加資料:「C読むこと」における,様式を持った言語活動の例
言語活動
特長
指針の
参考ページ
静岡県総合教育センター(国語科)
小学校
対応する指導事項の例
中学校
音読発表会
想像を広げながら読み,思ったことや考えたことを音読を通して
(小)1・2年アウオ
交流する。音読する部分を選んだ理由やそのように音読する理由 p118∼119 (小)3・4年アウオ
も伝える。
(小)5・6年アエオ
(中)1年ウオ
(中)2年イエ
(中)3年イエ
音読劇
朗読劇
役割を決め,物語を音読したり朗読したりする。登場人物の行
動に着目しながら捉えたことを基に,声の大きさ,速さ,間の取り
方,表情,簡単な身振りなどを工夫する。動作や表情で表せると
ころは省いたり,セリフを付け足したりしてもよい。読み方やそのよ
うに読む理由を書き込むシートを用いるとよい。
(小)1・2年アウ
(小)3・4年アウ
(小)5・6年アエ
(中)1年ウオ
(中)2年イエ
(中)3年イエ
劇
物語の展開に即して,登場人物になって動いたりセリフを言っ
たりする。登場人物になりきって話したり動いたりすることで,心情
を想像しやすい。
(小)1・2年アウオ
(小)3・4年アウオ
(小)5・6年アエオ
ペープサート
人形劇の一種。棒の先に付けた紙人形を動かしたり会話させた
りすることによって演じていく。動きがあるため,登場人物の行動
を想像しやすい。
紙芝居
場面の様子について想像したことを絵と文で表す。数枚構成に
し,文章の構成や展開を確かめることができる。
(小)1・2年ウエ
(小)3・4年ウエ
(小)5・6年エ
(中)1年ウエオ
(中)2年イウエ
(中)3年イウエ
しおり
お気に入りの1冊を選び,「好きな場面やその理由」「想像した
こと」など指導事項に照らし合わせた項目について絵と文章でし
おりにかき,その場面のページに挟む。交流の場面では,しおり
を挟んだページを中心に読んでいく。
(小)1・2年ウエオカ
(小)3・4年ウエオカ
(小)5・6年エオカ
(中)1年ウエオカ
(中)2年イウエオ
(中)3年イウエオ
本の帯
本の表紙に巻いてある紙のこと。表紙,背表紙,裏表紙に
キャッチコピー,あらすじ,推薦文,引用文などを指導事項に照ら
し合わせて位置付け,作品の魅力を伝える。
(小)3・4年ウエオカ
(小)5・6年エオカ
(中)1年ウエオカ
(中)2年イウエオ
(中)3年イウエオ
本の小箱
物語を紹介するために大切だと思うものを描いた絵カードと,物
語の一番好きなところとその理由を書いた「おすすめカード」を小
箱に入れる。絵カードを示しながら本の紹介をすることもできる。
本の紹介ボックス
お菓子の空き箱等を利用し,箱の各面に書名,作者名,引用
文,キャッチコピー,あらすじや推薦文などを書いた紙を貼って展
示する。紹介されている本を読んだら感想カードを書いて箱に入
れ,交流することができる。
本の家
家に見立てた台紙に,教材文の作者と同じ作者の本の中から自
分が選んだ本を紹介するカードを貼り付ける。登場人物,あらす
じ,一番好きな場面とその理由,読んだ感想等をカードに書く。シ
リーズ読書にも向く。
キャラクターカード
登場人物の特徴や人柄を,絵と文章でまとめる。人物の人柄を
言い表す言葉を意図的に使うとよい。
人物関係図
登場人物の性格や気持ち,それぞれのつながり等について,1
枚の紙にまとめる。記号や絵も適宜使うとよい。
リーフレット
1枚の紙を折りたたんだものなどに,文章と絵や写真,図表,グ
ラフなどを使って伝えたい内容を分かりやすく説明したもの。物語
文の学習では,登場人物の紹介,あらすじ,気持ちの変化が分か
る場面と場面等を位置付ける。二つ折り,三つ折り等の折り方を
工夫したり枠を設けたりすることによって,構成を変えることができ
る。指導事項に照らし合わせて内容を設定する。
パンフレット
表紙,目次,内容等,複数のページで構成される。複数の情報
を目的に応じて組み合わせ,見出しや図表を効果的に用いなが
ら,全体としてまとまりのあるものにする。指導事項に照らし合わせ
て内容を設定する。編集について学ぶことができる。相手や目的
を明確にして作成するとよい。
本の
ショーウインドウ
リーフレットの一種で,立体的であることが特徴。作品のおすす
めの場面,あらすじ,推薦文,作者について等のコーナーなど,
指導事項に照らし合わせて位置付ける。
ポップ(ブックカード)
書名,作者名,登場人物の紹介,あらすじ,おすすめの場面,
キャッチコピー等の中から指導事項に照らし合わせて項目を選
び,文章にまとめる。
チラシ
書名,作者名,キャッチコピー,紹介文等を1枚の紙にまとめた
もの。項目は指導事項による。見る人を一目で引き付けるように,
レイアウトや紹介文を工夫するとよい。
p66∼67
(小)1・2年アウオ
(小)3・4年アウオ
(小)1・2年ウエオ
(小)3・4年ウエオカ
(小)5・6年エオカ
(中)1年ウエオカ
(中)2年イウエオ
(中)3年イウエオ
(小)1・2年ウカ
(小)3・4年ウカ
(小)1・2年ウ
(小)3・4年ウ
p72∼73
(小)3・4年ウ
(小)5・6年エ
(中)1年ウ
(中)2年イ
(中)3年イ
(小)3・4年ウエオカ
(小)5・6年イエオカ
(中)1年ウエオカ
(中)2年イウエオ
(中)3年イウエオ
(小)5・6年イウエオ
(中)1年イウエオ
(中)2年イウエ
(中)3年イウエ
(小)3・4年ウエオカ
(小)5・6年イエオカ
(中)1年ウエオカ
(中)2年イウエオ
(中)3年イウエオ
(小)3・4年ウエオカ
(小)5・6年エオカ
(中)1年ウエオカ
(中)2年イウエオ
(中)3年イウエオ
(小)3・4年ウエオカ
(小)5・6年エオカ
(中)1年ウエオカ
(中)2年イウエオ
(中)3年イウエオ
特長
指針の
参考ページ
新聞
記事と図・写真等を見やすいように配置する。記事を書くときに
は,結論を見出しで先に示し,リードから本文へと次第に詳しくす
る。事件や出来事の報道記事以外にも,社説やコラム等の記事も
ある。記事の特徴に注意して読んだり書いたりする。
p52∼53
手紙
言語活動
小学校
対応する指導事項の例
中学校
(小)3・4年イウエオカ
(小)5・6年イウエオカ
(中)1年イウエオカ
(中)2年イウエオ
(中)3年イウエオ
時や場を捉え,登場人物になりきって他の登場人物に宛てて
書いたり,読み手の立場のまま,自分が思ったり考えたりしたこと
を登場人物に宛てて書いたりする。伝える相手を明確に意識して
書くとよい。
(小)1・2年ウオ
(小)3・4年ウオ
(小)5・6年エオ
(中)1年ウオ
(中)2年イエ
(中)3年イエ
読書郵便
本を読んで心に残った場面や出来事を,はがきに絵や文章で
かき,(校内の)郵便として出す。伝える相手を明確に意識してか
くとよい。
(小)1・2年ウエオカ
(小)3・4年ウエオカ
(小)5・6年エオカ
(中)1年ウオカ
(中)2年イエオ
(中)3年イエオ
読書座談会
一つの作品や一人の作家の作品,同じテーマの作品などを話
題にしながら,感想を発表し合う。共感したり,感じ方の違いを互
いに理解したりしながら,本に対する興味を深める。
(小)1・2年イウエオカ
(小)3・4年イウエオカ
(小)5・6年ウエオカ
(中)1年イウエオカ
(中)2年イウエオ
(中)3年イウエオ
読書発表会
グループで様々な本を紹介していく。一人一人の紹介の内容
がつながりのあるものとなるよう,紹介の順番を決めた上で発表す
る。グループ全員の紹介が終わったら,聞き手は感想を伝える。
(小)1・2年イウエオカ
(小)3・4年イウエオカ
(小)5・6年ウエオカ
(中)1年イウエオ
(中)2年イウエオ
(中)3年イウエオ
ブックトーク
あるテーマに沿って,様々な分野の数冊の本を順序よく紹介し
ていく。本と本とを比べながら読むことができる。
(小)1・2年イウエオカ
(小)3・4年イウエオカ
(小)5・6年イウエオカ
(中)1年イウエオ
(中)2年イウエオ
(中)3年イウエオ
クイズ
文書を読み,「問い」と「答え」という形式にまとめる。目的や必
要に応じて要約する力を身に付けることができる。
図鑑
伝える内容を,写真や絵,図表を用い簡潔な言葉で説明する。
あらかじめページのレイアウトを決めておくと書きやすい。一人で
何ページか作って冊子にしたり,グループや学級分をつづったり
する。
p94∼95
フリップ
説明のために用いる,写真や絵,図表,グラフ等をかいた大型
のカード。簡単な説明の言葉を添えることもある。フリップの枚数
は,伝える内容や論の展開に合わせて決める。
p68∼69
日記
時や場を捉え,登場人物になりきって思ったり考えたりしたこと
を書きためていく。
絵巻物
時間の流れや文章の展開に即して,絵と文章でまとめていく。
説明文においても活用できる。
説明書
写真や絵,図表を用いて,使い方や作り方,仕組み等を説明
する文章を書く。必要な情報を取捨選択することや,文章と図表
等を適切に結び付けることが大切である。
(小)1・2年イエ
(小)3・4年イエ
(小)5・6年ウ
(中)1年イエ
(中)2年イウ
(中)3年イウ
説明文
教材文の文章構成や表現の工夫等の書きぶりを参考にして,
別の文章や本から捉えたことを説明する文章を書く。
(小)1・2年イエ
(小)3・4年イエ
(小)5・6年ウ
(中)1年イエ
(中)2年イウ
(中)3年イウ
意見文
筆者のものの見方や考え方を捉え,それに対する自分の考え
を書く。筆者の書きぶりに着目することも大切である。自分の知識
や経験等に引き寄せて書くとよい。また,自分とは異なる立場の
考えを取り上げ,それに対する自分の考えも入れると,説得力が
増す。
(小)5・6年ウオ
(中)1年イエオ
(中)2年イウエ
(中)3年イウエ
(小)1・2年ウエオ
(小)3・4年ウエオ
(小)5・6年エオ
(中)1年ウエオ
(中)2年イウエ
(中)3年イウエ
紹介文
推薦文
本や文章を読み,自分が気に入ったことやよいと思ったことに
ついて他の人に伝えたり薦めたりする文章を書く。どのようなこと
が気に入ったのか,なぜよいのかなどについて,具体的に取り上
げ理由も述べる。推薦文では,読み手が納得できるかに気を付け
て書くことも大切である。
(小)1・2年イエ
p113∼114 (小)3・4年イエ
(小)5・6年ウ
p64∼65
(中)1年アイ
(小)1・2年イエカ
(小)3・4年イエカ
(小)5・6年ウカ
(小)3・4年イエ
(小)5・6年ウ
(中)1年イエ
(中)2年イウ
(中)3年イウ
(小)1・2年ウ
(小)3・4年ウ
(小)5・6年エ
(中)1年ウ
(中)2年イ
(中)3年イ
(小)1・2年イウエ
(小)3・4年イウエ
(小)5・6年ウエ
p110
※留意点
言語活動には,説明,紹介,感想,討論などのように様式を持たないものもある。言語活動の設定に際しては,その
単元で扱う指導事項を基に,児童生徒の発達の段階や言語活動に取り組んだ経験,教材の特質等を踏まえることが重
要である。様式の有無にかかわらず,読みの目的を明確に持たせるために,単元を貫くように言語活動を設定すること
に留意する。
追加資料:
「C読むこと」小学校高学年の指導計画例
C読むこと 〔小学校高学年〕
【目標】
目的に応じ,内容や要旨をとらえながら読む能力を身に付けさせるとともに,読書を通して考えを広げたり深めた
りしようとする態度を育てる。
【指導事項】
ア 自分の思いや考えが伝わるように音読や朗読をすること。
イ 目的に応じて,本や文章を比べて読むなど効果的な読み方を工夫すること。
ウ 目的に応じて,文章の内容を的確に押さえて要旨をとらえたり,事実と感想,意見などの関係を押さえ,自分
の考えを明確にしながら読んだりすること。
エ 登場人物の相互関係や心情,場面についての描写をとらえ,優れた叙述について自分の考えをまとめること。
オ 本や文章を読んで考えたことを発表し合い,自分の考えを広げたり深めたりすること。
カ 目的に応じて,複数の本や文章などを選んで比べて読むこと。
【言語活動例】
ア 伝記を読み,自分の生き方について考えること。
イ 自分の課題を解決するために,意見を述べた文章や解説の文章などを利用すること。
ウ 編集の仕方や記事の書き方に注意して新聞を読むこと。
エ 本を読んで推薦の文章を書くこと。
【「読むこと」における児童の実態】 ○身に付けてきた力 ◆課題が見られる力
○場面の様子が分かるように音読する。(第3学年及び第4学年 ア)
◆自分の思いや考えが伝わるように音読する。
○登場人物の相互関係や心情,場面についての描写をとらえ,優れた叙述について自分の考えをまとめ
る。(2つの単元での既習事項。本単元は,年間で3回目)
◆目的に応じて,本を読んでいる。
【身に付けさせたい力】
①目的に応じ,内容や要旨をとらえながら読む能力を身に付けようとする態度を育てる。 〈国語への関心・意欲・態度〉
◎②自分の思いや考えが伝わるように音読をすること。
〈「読むこと」ア〉
○③登場人物の心情,場面についての描写をとらえ,自分の考えをまとめること。
〈「読むこと」エ〉
④語感,言葉の使い方に対する感覚などについて関心をもつこと。 〈伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項イ(カ)〉
【言語活動例】 読んだ本について,好きなところを紹介すること。〈小1・2 オ〉
様々な種類の文章を音読したり朗読したりすること。〈中1 ア〉
【単元名】作品への思いや考えが伝わるような音読をしながら,本の紹介をしよう∼描写を捉え,音読する∼
【教材名・教材の特長】「大造じいさんとガン」
(光村図書5年・学校図書5年下・東京書籍5年・三省堂5年・教育出版5年上)
・臨場感あふれる場面や情景描写の美しい場面などがあり,場面にふさわしい音読を考えることに適している。
・登場人物の言動や場面の描写を通して,さまざまな思い,考えを引き出せる教材であり,音読の仕方を考え
たり,考えた音読を表現したりすることに適している。
・会話や心情描写においてどんな心情なのかを考えることに適している。
【言語活動】
登場人物の言動や描写を捉え,作品への思いや考えが伝わるような音読をしながら,本の紹介をする。
〈 小1・2 オ,中1 ア 〉
【単元目標】
①「大造じいさんとガン」や,並行読書をしながら選んできた一冊の中の好きな場面を,音読や朗読を交えな
がら紹介しようとする。
〈国語への関心・意欲・態度〉
◎②登場人物の言動,情景描写から伝わる思いや自分なりに考えたことが表れるように音読をする。
〈「読むこと」ア 〉
○③大造じいさんや,選んだ本の登場人物の言動,場面についての描写から伝わる思いや自分なりの考えが表れ
るような音読の仕方を考える。
〈「読むこと」エ 〉
④場面によって変わる言葉の使い方などに関心を持つ。〈伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項イ(カ)〉
第一次
【授業の具体例】
時
評価規準
評価方法
1
2
④場面によって変わる言葉の 観察
使い方などに関心を持って 振り返り
いる。
〈言語についての知識・理解・技能イ(カ)〉
第二次
3
4
5
6
③大造じいさんの言動,場面
についての描写から伝わる
思いや自分なりの考えが表
れるような音読の仕方を考
えている。
〈「読む能力」エ 〉
音読シート
②登場人物の言動,場面につ
いての描写から伝わる思い
や自分なりの考えが表れる
ように音読をしている。
〈「読む能力」ア 〉
音読の様子
ビデオ
学習活動
「大造じいさんとガン」と並行読書してきた 1 冊において自
分の思いや考えが伝わる音読をしながら本の紹介をする
ことへの見通しを持つ
・既習教材を使って教師が音読を通して,本の紹介をする
ことで学習の見通しを持つ
・教師が作成した音読をするための音読シートを見ること
でその場面の思いや考え,読み方とその理由を記入して
いくことを知る。
・「大造じいさんとガン」以外に椋鳩十にどんな作品があ
るのかを知り,並行読書していくことを知る。
・「大造じいさんとガン」を音読する。
・あらすじと人物関係を捉える。
・場面を(
)つに分け,書き方などから場面の様子の
違いを理解する。
「大造じいさんとガン」の音読場面を選び,その場面から
伝わる思いや考えたことなどにふさわしい音読の仕方を考
える
A
・音読する場面を選び,その理由を書く。
・選んだ場面から伝わる思いや考えたことをまとめる。
・音読シートに音読の仕方とその理由を書き込む。
・選んだ理由や,その場面への思いや考え,音読の工夫点
を盛り込みながら紹介文を書く。
音読と本の紹介の練習をする
B
・1回目 自主練習
・2回目 隣同士のペアでプレ発表
アドバイスを交流し,音読シートの見直しをす
る。
・3回目 グループ内で音読発表会を開く。
ビデオ撮影
・ビデオで自分自身の音読の様子を振り返り,反省を基に
もう一度場面の読み直しをし,自分の思いや考えが伝わ
るような音読になっているか考える。
・考え直したものを基に音読する。
第三次
7
8
9
③登場人物や場面の描写を捉 音読シート
え,心情や場面にふさわしい
音読の仕方を考えている。
〈「読む能力」エ 〉
②登場人物の言動,場面につ
いての描写から伝わる思い
や自分なりの考えが表れる
ような音読をしている。
〈「読む能力」ア 〉
並行読書の中から1冊選び,選んだ場面を音読しながら本
の紹介をする
・
「大造じいさんとガン」と同じ流れ A
B
を踏まえ学習をする。
音読の様子
ビデオ
①自分の好きな場面を音読や 音読シート
朗読を交えながら,本を紹介 音読の様子
しようとしている。
〈国語への関心・意欲・態度〉
【Cと評価した児童への手立ての例(上記の評価規準の順)】
④自分が選んだ場面とそれ以外のところの文体を一緒に確認することで,雰囲気の違いを感じ取る。 〈イ(カ)〉
③・場面を選べない児童には場面を指定し,音読の仕方の例を示し,その理由の書き方も確認する。 〈エ〉
・場面は選べるが音読の仕方や理由の書き方が分からない児童へは,教師が導入で示した台本を見せる。
②①音読や朗読の仕方を児童の台本を基に紹介の仕方も含め見本を見せ,一緒に練習をする。
〈ア〉〈国語への関心・意欲・態度〉
国語科授業づくりのポイント
本資料中の「指針」とは、
「静岡県の授業づくり指針 国語」を
示しています。
静岡県総合教育センター
総合支援課(国語)
なぜ、言語活動の充実か?
知識基盤社会・グローバル化
○社会の変化に対応する能力や資質
○PISA調査等の各種の調査から
→「思考力・判断力・表現力等」に課題
→学習意欲が低い
○改正学校教育法「学力の3つの要素」規定
①基礎的・基本的な知識・技能
②思考力・判断力・表現力等
③主体的に学習に取り組む態度
なぜ、言語活動の充実か?
社会の変化に対応する能力や資質
思考力・判断力・表現力等の育成
付けたいけれど
付いていない力
(各種調査から)
基盤は言語の能力
学力の3つの
要素のひとつ
全ての教科で言語活動の導入、充実を!
(言語活動を通して教科の目標の実現を図る)
国語科
指針 p8
「実生活で生きて働き、各教科等の学習の基本ともなる
国語の能力」を身に付ける
共通点
・各教科の目標の実現・内容の習得を図る手立て
・思考力・判断力・表現力に直結するもの
・子どもの主体的な学習を促す手立て
・意図的・計画的な位置付けが必要
各教科等
国語科で培った言語能力や、国語科で経験した言語
活動を活用しながら各教科の目標の実現を図る
ポイント!
国語科における言語活動は、
他教科等とは異なります!
▲1時間の中の
様々な「話す・
聞く、話し合う、
書く、読む」活
動ではない。
▲単元の最後に
付加的に設定
されるものでは
ない。
▲言語活動の
結果や表現・
表出したもの
の出来映えが
目的ではない。
単元を貫く、一連の課題解決的な言語活動
目的意識、見通しの重視
これからの指導は・・・
従来の指導は・・・
読み聞かせ・経験の想起
初発の感想
単元を貫く言語活動
「好きな本を紹介しよう」
場面ごと読み取り、
心情を想像する
好きなところを見付けて読む
選んだわけを考える
好きな本を
紹介しよう
好きな本を紹介しよう
並 行 読 書
全文通読
国語科 改善の基本方針(解説p.3)
・
としての立場を一層重視し,国語に
対する関心を高め,国語を尊重する態度を育てる
・
で生きてはたらき,
ともなる国語の能力を身に付ける
・我が国の言語文化を享受し継承・発展させる態度を
育てる
(中教審答申 H20.1・17)
国語科における言語活動の意味①
記録、説明、報告、
紹介、感想、
討論 等
を
(2 )
を通して
言語活動(例) 指導し、
=
実生活の様々な
場面における
言語活動
×
言語能力
(1)
指導事項
各領域の
能力
を確実に
身に付け
させる
国語科における言語活動の意味②
図画工作
音
生
理
算
社
庭
体
育
道
活
徳
外国語活動
科
数
会
楽
家
各教科等の目標を実現する
ための手立てとして
総合的な学習の時間
特別活動
言語活動を充実
国語科:基本的な国語の力を定着させたり,言葉の美しさやリズムを体感
させたりするとともに,発達の段階に応じて,記録,要約,説明,
論述といった言語活動を行う能力を培う
他教科等の言語活動に役立つ
単元計画を立てる手順
0
1
2
3
4
5
6
7
子どもの実態の把握
身に付けさせたい力の設定
教材の特長の明確化
言語活動例の選択
授業づくり指針
言語活動の設定
p.14∼15参照
単元目標の設定
単元展開を考える
身に付けさせたい力が付いたか評価する
0 子どもの実態の把握
同系統のこれまでの学習状況を指導事項に照ら
し合わせて、子どもの実態を把握しましょう。
※これまでに身に付けてきた力→○
※課題が見られる力
→◆
本単元で身に付ける力
「男女仲良く明るい」「ドッジボールが好き」
「よく発表する」などのような一般的な実態
ではありません。
1 身に付けさせたい力の設定
身に付けさせたい力は、3点セット
①国語への関心・意欲・態度
便宜上
→領域の目標等から
②「A話すこと・聞くこと」「B書くこと」「C読むこと」
いずれかの領域 ※効果があれば複合も可
→指導事項から
重点化
③伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項
→関連する部分から
2 教材の特長の明確化
教材分析を基に、教材の特長を明確にしましょう。
=
※教材の持つ様々な価値を、
身に付けさせたい力に照らし合わせる。
指導事項
教材を教える
教材で教える
教師用指導書(赤刷り)の扱いに注意!
3 言語活動例の選択
言語活動例から、身に付けさせたい力を身に付
けさせるのに適したものを選びましょう。
※基本的にその領域から
※適したものがない場合は、
他領域/他学年/自分で開発
※年間を通してバランスよく
4 言語活動の設定
身に付けさせたい力、教材の特長、子どもの
実態から、言語活動を具体化しましょう。
・紙芝居
・ポップ
・絵巻物
・ブックトーク
・絵本
・読書会
・絵日記
・エッセイ
・本の帯
・説明文
・しおり
・図鑑
・本のショウウインドウ
・意見文
・新聞
・感想文
・ポスター
・報告文
・フリップ
・記録文
・パンフレット
・クイズ
・討論会
・インタビュー
・ニュース
等・・・
三つを常に連動させて考えましょう!
身に付けさせたい力
(指導事項)
具体的な言語活動
の特徴
G
系統性
発達段階
P
過程
教材の特長
S
種類・様式
言語活動の
事前試行を!
教師の事前の試行が決め手です!
5 単元目標の設定
設定した身に付けさせたい力を具体化する
単元目標は、言語活動+3点セット
①国語への関心・意欲・態度
※具体的な言語活動を組み込む
②本単元で重点的に指導する領域
※効果があれば複合も可
便宜上
重点化
③伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項
6 単元展開を考える
【授業の具体例】
時
評価規準
評価方法
言 語 活 動
単元を貫く課題
理解する
↓
思考・判断する
↓
表現・表出する
交流する
言語活動の振り返り
?
?
大好きな物語のお気に入り
の場面をペープサートで演
じる
「ペープサート劇発表会」を
行う
単元の構想の向き
見通しを持つ
学習活動
7 身に付けさせたい力が付いたか評価する
単元の評価も3点セット
①国語への関心・意欲・態度
(∼しようとしている)
②その単元で重点的に指導する領域の観点
「話す・聞く能力」/「書く能力」/「読む能力」
(∼している)
③言語についての知識・理解・技能
ポイント
(∼している)
・どんな力を付けようとしたか
・いつ、評価したか
・どんな方法で評価したか
用語や文末の変化に注意
目標に準拠した
評価
明日からできる授業改善
◎付けたい力(=指導事項)の確実な押さえ
押さえる
◎付けたい力と学習活動のマッチング
仕掛ける
◎「なぜなら∼」の重視
◎結果の交流より過程の交流を
◎付けたい力に即した認知的・具体的な振り返り
や、自分の文章に適用する場
確かめる
ポイント①
年間指導計画の整備
指針p31∼33
◇指導することと手立てにすることの明確化
◇漏れなく、バランスよく、計画的に
◇既習の事項や言語活動を生かす
例えば・・・
・指導事項、言語活動、教材を一覧にする。
・単元名に、具体的な言語活動を組み込む。
「評価規準の作成、
評価方法等の工
夫改善のための参
考資料」p69参照
ポイント②
指導案の改善
◇指導事項の明確化→記号を明記
◇言語活動の特徴の明確化→明記
→何を位置付けるか
→どんな特徴を持っているか
→その特徴は目標の達成にどうつながるか
◇単元名の工夫
→言語活動と指導事項の視覚化
ポイント③
評価の面から授業をみる
①どんな力を付けようとした授業か
②評価規準をどう設定したか
③いつ、評価したか
④どんな方法で評価したか
⑤「努力を要する子ども」は誰で、どう手立てを
うったか
学力の3要素を身に付けた姿は見られたか
ポイント④
全国学力・学習状況調査の理解と活用
全国調査=学習指導要領の具現
◇静岡県の子どもの課題
・調査問題を読んで設定を理解する。
・目的に応じて複数の情報を関連付ける。
・条件に合わせて自分の考えをまとめる。
◇日々の授業への活用
・チア・アップファイル
・チア・アップシート 等