『人々に 仕事あっての 景気かな その先見るに 山あり谷あり』

2015年8月17日
あおぞら投信株式会社
『人々に 仕事あっての 景気かな
その先見るに 山あり谷あり』
いよいよ9月にもFOMC(米連邦公開市場委員会)は2006年以来9年ぶりの利上げを決定するだ
ろうとの見方が、市場参加者の過半数となっています。2006年6月にはアメリカの政策金利(フェデ
ラル・ファンド・レート)は5.25%に引き上げられていました。その後の景気後退から、2007年9月に
4.75%へと引き下げられ、その後リーマンショック(2008年9月)を経て、2008年12月には現在の
0.25%と史上最低の水準への引き下げが行われたのです。
ここまで続いたアメリカでのゼロ金利政策解除のためには、安定的な経済成長とインフレと、雇
用市場の改善という条件があります。2~2.5%の成長と2%のインフレターゲットをほぼ充足している
と見ると、ポイントは雇用市場にかかってくるのです。8月7日に発表された7月の雇用統計では、非
農業部門雇用者数は前月比21.5万人増と予想をやや下回ったものの、過去分の上方修正がある
ため、失業率の5.3%とともに市場予想とは大方一致していると見られます。その中での課題は賃
金上昇率となります。労働参加率が62.6%と過去最低の水準にある中、賃金上昇率は前年比2.1%
上昇に留まっており、このことが個人消費支出の伸びを抑えている点には留意です。9月に利上げ
の可能性は高いものの、問題はそれ以降の経済活動にあり、米国景気の楽観視は出来ないとい
うことです。そして労働経済はFRB(米連邦準備制度理事会)のジャネット・イエレン議長の専門で
もあるのです。
米国賃金上昇率と失業率推移(2007
米国賃金上昇率と失業率推移(2007年
2007年3月末~2015
月末~2015年
2015年7月末 )
(年/月)
出所:⽶国労働統計局(賃⾦上昇率:⺠間雇⽤者平均時給年次変化率、失業率:失業率季節調整値)
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