2016年4月25日 あおぞら投信株式会社 『マイナスも 目減りはしない 現金を 生かすも生かさぬも 成長への道』 今年1月に日銀が発表したマイナス金利導入の影響は、今後さらに拡大していくことになるのだと思い ます。景気刺激策としての大規模金融緩和は3年前にスタートしています。今回はさらに強力に進める ためにマイナス金利政策に踏み切ったのです。期待されるプラス効果としては、住宅ローン金利が過去 最低水準まで下がることで住宅購入者が増加する、あるいは企業の借入れコスト低下により投資行動 が増加する、といったことが挙げられます。 では、マイナス面はないのでしょうか。預金者にとっての金利収入への期待は過去15年のデフレの中、 既に大きく減少してきましたが、今回のマイナス金利政策で決定的に期待は失われ、そのことが消費マ インドを冷やしてしまう可能性があります。“マイナス”という言葉自体が、ようやく上向こうとしていた賃 金水準に対してもネガティブな印象を心理的に与えてしまっているかもしれません。そして最大のマイナ ス点は、市場介入主義に頼る構造が出来上がってしまうことではないでしょうか。資本主義の原則は自 立を前提とした自己責任にあると考えます。その意味で『資本財構造の拡大と深化は、起業家の役割と その集合的な創造能力・協調能力から生じる』とオーストリア学派の論にあるように、起業家の芽を伸ば すための施策こそが最重要課題であり、あるべき姿に戻るための改革こそが現在の市場が求めている ことなのだと思います。次の時代への移行期の只中にいる時こそ、改革を実行すべきでしょう。そこにこ そマイナス金利の覚悟の上の成長戦略があると考えます。 (参考:『通貨・銀行信用・経済循環』ヘスース・ウエルタ・デス・ソト著 2015年春秋社) 日本の新規上場企業数の推移(2001年~2016年3月末) (社) 100 ■新規上場企業数 80 60 40 20 0 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 (年) 出所:東京証券取引所(第1部・第2部・マザーズ、2013年よりジャスダックを含む) ※2016年は3月末での新規上場企業数 本資料は情報の提供を目的としており、何らかの行動を勧誘するものではありません。本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、当社は その正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、本資料作成日現在の当社の見解であり、事前の予告なしに変更される事もありま す。投資信託の取得に当たっては、投資信託説明書(交付目論見書)等の内容を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。 商 号: あおぞら投信株式会社 金融商品取引業者: 関東財務局長(金商)第2771号 加入協会:一般社団法人投資信託協会 ホームページ・アドレス: http://www.aozora-im.co.jp/
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