2016年10月3日 あおぞら投信株式会社 『モデルさん きれいな解説 可能なり ただし明日は 違う光か』 投資手法の一つとして、クオンツ(定量的)モデルを用いる方法があります。これは運用において、高度な 数学的テクニック(コンピューターを使ったQuantitative(数量的)分析)から派生した表現です。さらに、人工 知能(AI:Artificial Intelligence)の活用なども含めると、大量な情報分析から結論を出す道筋には広がりが 見られます。果たしてこのようなクオンツモデルは万能なのでしょうか。またインデックスを時価総額加 重以外で構成するスマートベータは本当にスマートなのでしょうか。 物事の分析から結論を導き出すためには、必ず仮定や前提を置く必要があります。その前提を置くという ところには、人の裁量が働かざるを得ません。従って、もしも前提が異なれば当然に結論も異なる場合があ り得るのです。定量的な分析というプロセスについては進歩しても、「結果へと線を引くこと」に関しては人間 が介在することの限界があります。それはモデルの市場への適合性を考えた時に、市場が時代とともに変 化した場合の対応については、どのタイミングでアジャスト(適応)を実施すべきか、といったモデル見直し 問題も存在します。さらに言えば、そもそも変化対応することが良いのかといった疑問もあります。もしも一 時的な事象であれば、それをやり過ごすことで継続性を保てるとも言えるからです。このように、分析手法 が高度化したからといって必ずしも結果が向上するわけではないことは、過去から学ぶだけでは未来への 対応が出来るわけではないという永遠の課題があるからだと考えます。 JPX日経インデックス400とTOPIXコア30の推移(2013年8月末~2016年9月28日) ※JPX日経インデックス400、TOPIXコア30、いずれも配当を含まない指数です。2013年8月30日を100として指数化しています。 出所:日本取引所グループ/東京証券取引所及び日本経済新聞社のデータを基にあおぞら投信が作成 本資料は情報の提供を目的としており、何らかの行動を勧誘するものではありません。本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、当社は その正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、本資料作成日現在の当社の見解であり、事前の予告なしに変更される事もありま す。投資信託の取得に当たっては、投資信託説明書(交付目論見書)等の内容を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。 商 号: あおぞら投信株式会社 金融商品取引業者: 関東財務局長(金商)第2771号 加入協会:一般社団法人投資信託協会 ホームページ・アドレス: http://www.aozora-im.co.jp/
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