マーケットの見方(No.136)

2017年2月20日
あおぞら投信株式会社
『少しでも 高い利回り 求めての
お金の巡り 自らの位置』
自分の年齢を感じるのは、安定的な利回りを求める気持ちでわかるのではないでしょうか。20世紀の終わり
にかけて、経済成長率の低下とともに実質金利が低下して、その状況を抜け出そうと日本、アメリカ、欧州と
中央銀行の低金利政策が進みました。そのような経済環境の中でも、少しでも高い利回りが好きなのは万国
共通の気持ちであることは変わりがありません。世界中で「私に預ければ20%で回りますよ」などといった言
葉でお金を騙し取られる事件が後を絶ちませんが、自分だけは騙されない、と思っている人に限って落とし穴
に嵌まるものです。
では、なぜそんな甘言にのせられてしまうのでしょうか。『絶対20%のリターンが確実にあなたのもとに!』と
いった広告を眉唾せずに聞く方がおかしいのだと思うのですが、『あなただけにはチャンスがあるのです。な
ぜならばあなたは選ばれし人だからです』といった差別化を持ち出されると、人の気持ちは動いたりすること
があります。また『自分だけは間違えない』という思い込みも、実はそれこそが間違いにつながってしまう可能
性を孕んでいます。現代の情報化社会において、そして供給過剰の経済環境において、どのような利回りを
求めるかは冷静に考えなくてはいけないのでしょう。ベースの金利水準とプラスαの効果を、反復可能性を持
ちながら積上げていくトータルリターンの水準は、現在の世界成長率である3%を得ることがひとつの目標とな
るのではないでしょうか。それ以上を求める時の本源的リスクを理解すること、もしくはそれより低い利回りの
享受であれば何のリスクを落とせるのか、といったリスクの加減の考え方も大切です。お金との長い付き合い
方を考えることが21世紀の資産運用の意味なのです。
日米欧の利回り曲線(2017年2月14日現在)
4
3
(
利 2
回
り
、 1
%
)
0
-1
1
3
5
7
10
15
20
30
(残存期間、年)
日本国債
米国債
ユーロ圏国債(AAA格)
出所:財務省、米国財務省、欧州中央銀行のデータを基にあおぞら投信が作成
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す。投資信託の取得に当たっては、投資信託説明書(交付目論見書)等の内容を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
商 号: あおぞら投信株式会社 金融商品取引業者: 関東財務局長(金商)第2771号
加入協会:一般社団法人投資信託協会 ホームページ・アドレス: http://www.aozora-im.co.jp/