2015年12月21日 あおぞら投信株式会社 『雇用増え 家計成り立ち 一安心 次なるカギは 成長力なり』 FRB(米連邦準備制度理事会)は今月15-16日のFOMC(米連邦公開市場委員会)にて2006年以 来9年半ぶりのFF(フェデラルファンド)金利誘導目標の引き上げを決定しました。これで2008年の金 融危機以降続いた米国での事実上のゼロ金利政策は解除されます。すなわち今回の利上げは、緊 急的対応という状況からの脱却であると考えます。ゼロ金利政策をあまりにも長く続けていくことで 出口が見つからなくなってしまうリスクを避けたかったとも言えるでしょう。 そして今後の注目点は、来年4回と想定されている利上げペースを実行できるかということです。こ の点についてイエレンFRB議長は、今後の展開を「緩やかなペース」と表現しています。米国におい てもディスインフレ状態(物価上昇率が低く、インフレが収束した状態)は継続しており、今後2~3年 かけて金利を2~3%程度にまで引き上げるという、過去に例を見ない極めて低水準かつ緩やかな 利上げサイクルが想定されています。来年2016年は米国大統領選挙があり、米国は政治の力を試 されるでしょう。また経済についても、成長力を示していけるのかが問われます。世界の投資市場に おいて、その流動性を支えてきた米国のゼロ金利政策が解除されることで、企業は自らの力で成長 していくことが出来るかを問われていくと思われます。これまでは労働市場の改善が最重要課題で あったイエレン議長の発言が、今後どのように変化していくのでしょうか。“市場との対話”にはしっ かりと参加していくことが大切となります。 FF金利誘導目標と米国債長短利回り差の推移( FF金利誘導目標と米国債長短利回り差の推移(2004 金利誘導目標と米国債長短利回り差の推移(2004月 2004月3月31日~ 31日~2015 日~2015年 2015年12月 12月17日) 17日) (%) 6.0 ⽶国債⻑短利回り差 5.0 FF⾦利の誘導目標 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0 -1.0 2004/3 2005/9 2007/3 2008/9 出所:⽶財務省、 FRB(⽶連邦準備制度理事会) 2010/3 2011/9 2013/3 2014/9 (年/月) ※⽶国債⻑短利回り差とは⽶国10年債利回りから米国2年債利回りを差し引いた値です。 本資料は情報の提供を目的としており、何らかの行動を勧誘するものではありません。本資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、当社は その正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、本資料作成日現在の当社の見解であり、事前の予告なしに変更される事もありま す。投資信託の取得に当たっては、投資信託説明書(交付目論見書)等の内容を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。 商 号: あおぞら投信株式会社 金融商品取引業者: 関東財務局長(金商)第2771号 加入協会:一般社団法人投資信託協会 ホームページ・アドレス: http://www.aozora-im.co.jp/
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