Today’s Headline ご参考資料 ご参考資料 “ジュネーブから今を見る” 今日のヘッドライン “ジュネーブから今を見る” 今日のヘッドライン アジア 2016年2月19日 インドネシア中銀、利下げサイクル継続か インドネシア中銀は、市場予想通り、2会合連続の利下げを決定しました。インフレ圧力が低下する中で、金融緩和に よる経済成長の更なる押し上げが期待されます。 インドネシア中銀: 2会合連続の利下げを実施 インドネシア中央銀行は、2016年2月18日、輸出低迷に見舞 われる中、景気てこ入れを目指して、主要政策金利であるレ ファレンス金利を0.25%引き下げ7.00%にすることを発表しまし た(図表1参照)。なお今回の利下げは市場予想通りで、2会 合連続となります。また市中銀行が中銀に預ける翌日物預 金に対して支払われる預金ファシリティー金利(FASBIレー ト)を5.25%から5%に、貸出ファシリティ金利を7.75%から7.50% にそれぞれ引き下げました。 さらにインドネシア中銀は預金準備率についても2016年3月 16日から1%引き下げ6.5%とすることを発表しています。 どこに注目すべきか: 景気動向、国際収支の改善、インフレ見通し 発表された声明の内容をみると、通貨ルピアなどの市場の動 き次第ながらも、金融緩和姿勢が継続するものと考えられま す。 まず、インドネシア中銀は、インドネシアの景気について引き 続き緩やかな回復傾向が維持され、2016年の経済成長率は、 前回の声明同様に5.2~5.6%となるとの見通しを公表しました。 ただし経済成長達成のためには、インフラ投資を中心とした 財政政策、民間投資、(金融市場の安定を見据えた上での) 緩和的な金融政策が成長を維持する前提としておかれてい ます。また、声明の中で金融緩和の余地は十分あると述べら れており、これらの点を考慮すると、緩和的な姿勢が継続さ れることが示唆されています。 次に、国際収支の改善をインドネシア中銀が見込んでいる点 も注目されます。インドネシアの成長力を見込んだ海外から の投資による資本流入が続き、経常赤字を上回ったことから、 2015年10-12月期の国際収支は黒字となっています。また経 常収支の赤字(対GDP比)も縮小傾向にあり、インドネシア中 銀は2016年についても制御可能な範囲での推移が続くと声 明の中で述べています。 ピクテ投信投資顧問株式会社 また物価動向についてインドネシア中銀はインフレ目標(3%~ 5%)に収まるとの見方を維持しています(図表2参照)。その背 景には、激しいエルニーニョ現象が続いているにもかかわら ず、食料品価格はコントロールされた状況にあることに加え、 原油価格の下落がインフレ圧力を引き下げることが予想され ることがあります。また、米国の利上げのペースが緩やかなも のになるとの見方も、インドネシア中銀が緩和的な姿勢を続 けることができる一因と考えられます。 ジョコ大統領政権下、インフラ投資や構造改革などが進めら れていますが、インフレ圧力が低下する中で、金融緩和により 経済成長の更なる押し上げが期待されます。 図表1:インドネシアの政策金利推移 (日次、期間:2011年2月18日~2016年2月18日) 8.0 % 7.0 2会合連続で 利下げを実施 6.0 5.0 11年2月18日 13年2月18日 15年2月18日 図表2:インドネシアのインフレ率の推移 (月次、期間:2011年1月~2016年1月) 10 % 8 6 インフレ目標の 上限 5% 4 2 0 11年1月 インフレ目標の 下限 3% 13年1月 足元のインフレ率は 目標範囲で推移 15年1月 ※消費者物価指数の前年同月比 出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成 ●当資料はピクテ投信投資顧問株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的と したものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。●運用に よる損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。●当資料に記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆 あるいは保証するものではありません。●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、 その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。●当資料中に示された情報等は、 作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。●投資信託は預金等ではなく元本およ び利回りの保証はありません。●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構 の対象ではありません。●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりませ ん。●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するも のではありません。
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