活用する力を育てる国語科学習指導の工夫 -「書くこと」;pdf

活用する力を育てる国語科学習指導の工夫
-「書くこと」と「読むこと」を関連させた言語活動の設定を通して-
呉市立坪内小学校
加島
摩有
教諭
研究の概要
本研究は,活用する力を育てる国語科学習指導の工夫について考察したもので
ある。近年,課題とされている「活用する力」を育成するためには,活用を意識
した単元を貫く言語活動を設定する必要がある。単元計画の中で,付けたい力を
明確にし,「書くこと」と「読むこと」を関連させた指導を行っている。文学的
な文章の取組に加え,説明的文章の授業モデルを作成し実践研究を行い,緻密な
検証を行うことで,その成果を明らかにしている。
活 用 す る 力 → 「 既 習 の 知 識 ・ 技 能 を 運 用 し て ,『 読 む こ と 』 と 『 書 く こ と 』 の
領域を関連させた言語活動の中で活用する力」
【文学的な文章】
【説明的な文章】
成果
○
文学的文章の指導では,引用した語句や文を用いて,理由や根拠を明確
にして自分の考えをまとめる能力が向上した。
○ 説明的な文章の指導では,
「何を」
「どのように」
「使ってみる」
「生かす」
の授業モデルに基づき,大事な言葉や文章を探しながら読ませ,クイズの
問題と答えを書かせることが,
「 活 用 す る 力 」を 育 成 す る こ と に 有 効 で あ る
ことが分かった。