1年 国語科

第1学年
教
材
○教科書
○副教材
伝え合う言葉
ワークブック
国語科
学習シラバス
中学国語1(教育出版)
基礎の学習国語1(新学社)
周西中学校の国語科1学年ではこんな勉強をします。
1,国語科学習の目的(何のために国語科を学ぶのでしょう)
私たちは普段日本語(国語)で考え,日本語(国語)で話しています。当たり前のことのようですが,
大切なことです。
その理由の一つは,国語を使って学習し,勉強するということです。数学でも理科でも,国語で思考
し,理解し,そして表現します。その意味で,国語はあらゆる教科の基礎教科といえます。もう一つは,
人格形成上,国語が大きく影響するということです。普段の生活で粗野な言葉を使っていると,それに
伴って心も荒れてくるものです。相手の気持ちを思いやった言葉や抽象的な表現を用いることで,人の
心や思考能力は高度なものに高められていきます。つまり,国語は人格形成上の基礎教科でもあるので
す。
日本語で思考し,話すことの意味を改めて考え,国語を学ぶことはすべてに通じるということを認識
しましょう。
2,学習目標
①国語に対する関心を持ち,意欲的に学習する。
②自分の考えを筋道を立てて話したり,人の話を正確に聞きとる力をつける。
③自分の考えをまとめて,わかりやすい文章を書くことができる。
④文章の内容を的確に読みとったり,読書に親しんだりする力をつける。
⑤漢字や文法などの基礎的なことを理解する。
3,年間学習内容
月
4
単 元 名
読むこと
書写
5
言語
読むこと
書写
書くこと
6
読むこと
書くこと
7
書写
伝統文化と
言語
読むこと
9
読むこと
書くこと
主 な 学 習 内 容
【詩】
わたしの中にも
【随筆】
私の好きな春の言葉
【書写】
姿勢と用具の使い方
【文法】
言葉の単位
【説明文】
花の形に秘められたふしぎ
【書写】
楷書で書こう
【書く】 文章名人1
「書く」学習を始める前に
~自己紹介文を書く~
【物語】
暗やみの向こう側
【書く】文章名人2
構成を工夫して書くには
~体験したことを題材に
随筆を書く~
【楷書と仮名の調和】
「いろは歌」
【伝統文化1】
落語
三方一両損
【読書】
ベンチ
【詩】
河童と蛙
【物語】
オツベルと象
【書く】文章名人3
根拠を明確にして書くには
~芸術作品の鑑賞文を
書く~
月
10
単 元 名
主 な 学 習 内 容
言語・知識 【文法】
文の成分
伝統文化
11
12
1
2
3
【伝統文化】
百年後、千年後の
友人であるあなたへ
【伝統文化】
物語の始まり
中国の名言
読むこと
【説明文】
笑顔という魔法
【説明文】
自分の頭で考える
話す・聞く 【話す】
事実と意見を区別して話す
~わかりやすく
報告する~
書写
【行書による書き初め】
書くこと
【手紙文】
目的や必要に応じて書こう
読むこと
【詩】
三好達治の詩
【物語】
少年の日の思い出
言語・知識 【文法】
単語のいろいろ
話す・聞く 【話し合う】
意図を正確に伝えるには
~話題や方向を捉えて
話し 合う ~
読むこと
【説明文】
言葉がつなぐ世界遺産
書くこと
【全過程】
情報を選び効果的に
伝えるには
読むこと
【読書】
蜘蛛の糸
4,学習方法
○ 日常生活において
国語の理解力・表現力を高める方法に特効薬はありません。日常生活の中で,問題意識のない人,知
的好奇心のない人が国語を難しく感じるのは当然です。まず,日常生活を問題意識を持って積極的に送
ることです。
①読書をすること
どんな内容の本でもいいですが,あまり容易に読める本は,国語力をつけるのにはあまり役に立
たないでしょう。今の自分には少し難しいと思うくらいの本がよいでしょう。知的好奇心や問題意
識を高めるには,新書シリーズなどがお薦めです。
②情報を仕入れること
-1-
読書以外にも,様々なところで今まで自分の知らなかったことに興味を持つ姿勢が大事です。
「今
まで知らなかったから関係ない」ではなく,「今まで興味がなかったから新たに知りたい」という
発想の転換をしましょう。
③辞書を引くこと
わからない言葉,読めない漢字は,こまめに辞書で調べるしかありません。辞書を引くにも,予
想を立て考えて引くことが大切です。辞書をいつでも手にすることのできるところに置いておくこ
とはもとろん,箱やカバーは破棄し,手にしたらすぐに引ける状態にしておきましょう。
④書くことを習慣づけること
日常生活の中に「書くこと」を習慣化してみましょう。日記,手紙,読書ノート等話し言葉では
なく,書き言葉で書くように心がけましょう。
○ 授業において
① 予習
まず教科書を読む。音読し,その後黙読する。(最低音読3回,黙読2回)ノートに語句の意味
調べをする。古典は,本文を書写する。自分で読み取った内容をノートに要約する。これらの作業
の中で疑問点を整理しておく。予習はわからないことを確認する作業なのです。
② 授業中
とにかく集中すること。授業では予習で出てきた疑問点を解消することが大切です。そのために
は集中力が必要です。また,教えられるだけでなく,自分で考えること。知識を仕入れるだけでな
く,授業中に考えることが大事です。国語の力は日本語で「考える」力です。
③ 復習
その日の授業を思い出しながら,もう一度本文を読むこと。また,一つの教材が終わったら,本
文全体を通して読むこと。その後時間があったら,ノートを見ながらもう一度授業を思い出してみ
ること
④ その他
・教科書には語句チエックくらいをして,他の書き込みをしないほうがよいのです。必要なことは
ノートに書き,教科書と合わせて復習することで効果が上がります。
・単元が終わったら,その話題に関係する本や,同じ作家の他の作品などを読んでみるとより効果
的な力がつきます。
5,評価の観点・方法
観
点
評 価 の 内 容
方
法
国語に関する関心 国語に対する関心を深め,進んで表 授業の取り組み態度,提出
意欲・態度
現し,理解しようとする。
物
話す・聞く能力
自分の考えを深め,目的や場面に応 宿題等。
じ,筋道を立てて話したり,的確に 聞き取りテスト,スピーチ
聞き取ったりする。
発言,グループでの話し合
いの態度等。
書く能力
自分の考えを深め,相手や目的に応 課題に応じた作文,感想,
じ,筋道を立てて適切に文章を書く。 ワークブック等。
読む能力
目的に応じて,様々な文章を的確に 定期試験,ワークブック等
読み取り,理解する。
言語についての
表現と理解に役立てるための,漢字 定期試験,漢字試験,小テ
知識・理解・技能 や文法等について理解し,知識を身 スト,硬筆,書き初めなど
につけている。正しく整った文字を 書写への取り組み等。
書く。
6,教師からのメッセージ(よりよい学習のために)
中学1年生は中学校生活三年間の基礎を作る大切な学年です。基礎学力はもちろんのこと、基本的な
学習習慣や態度を身につけなければなりません。授業を真剣に聞き、自分の考えや意見を話せる場であ
ること。そのためには人の話に耳を傾け、聴ける授業でなければなりません。そして毎時間、自己目標
を設定して達成できるように努力することです。それは、やがて自分の力で主体的に学習できるように
なります。
国語の授業の特徴として音読があります。言葉の美しさや響きは、声に出してみるとよくわかります。
それは、内容を理解し読む力も身につくようになります。
今回の教科書は第1部~第3部で構成され、第1部と第3部が必修となっています。
1年生では「身につけたい言葉の力」(想像する力,情報を収集する力,批評する力,伝統を受け継ぐ
力,論理的に思考する力,対話する力)をポイントにして単元を構成した学習計画にそって学習します。
このことが、今までの授業よりグループを作って対話したりワークシートを活用して自分で読み取って
いく作業や時数制限のある要旨をまとめたり、読み取り、ディスカッション、ブックトーク、書くプロ
セスを経て「思い出シート」を作成、パネルディスカッション、バズセッションというように体験を通
して学習する場面が盛りだくさんありますので、楽しみにしていてください。
書写学習は時数としては少ないですが、自分の力で自分の課題を設定し練習用紙をデッサンし、練習
用紙を作成します。それは、「自ら学び、自ら考える力」を養うことです。書写について学ぶというよ
り、書写とともに学ぶということが大切です。
教えて理解させることより、自らの学びを育てたいのです。今まで学んだことを生かしながら試行錯
誤しつつも問題解決ができるようにし、学習者として独り立ちできるようになってほしいと思います。
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