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平成27年度全国学力・学習状況調査結果について(お知らせ)
日進市教育委員会
この調査は、小学校6年生の児童と中学校3年生の生徒を対象として、国語、算数・数学、理科について、その学
力の一部を「知識」
「活用」といった観点から調査したものです。また、児童生徒の学習意欲や生活習慣等についても、
質問紙によって調査を行いました。
日進市全体の傾向をまとめましたので、その概要をお知らせいたします。基礎・基本の一層の定着を図るとともに、
調査結果を今後の学習指導に生かしていきたいと考えております。ご理解ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
1 小学校の結果について
国語、算数、理科ともに、全国・愛知県の結果と同様の傾向がみられます。国語、算数は「知識に関する問題」
(A
問題)の方が、
「活用に関する問題」
(B問題)より平均正答率が高く、理科は「知識に関する問題」
「活用に関する
問題」どちらも同程度の平均正答率となっています。また、全国・愛知県の結果より、概ね平均正答率が高くなっ
ています。
(1) 国語
文章を「読むこと」
「書くこと」についての調査である「活用に関する問題」は、全国・愛知県の結果より、正
答率が高くなっています。しかし、
「知識に関する問題」では、漢字の「読み書き」に不十分な傾向がみられます。
基礎的・基本的な知識・理解の定着を図ることができるよう日々の学習指導を積み重ねていきたいと考えていま
す。
(2)算数
「知識に関する問題」
「活用に関する問題」いずれも正答率が高く、どの領域においても概ね学力が定着してい
ます。しかし、昨年同様、題意を読み取り、筋道を立てて考えたり、理由を説明したりする「数学的な考え方」
に課題があります。
「数学的な考え方」の伸長させるため、示された情報を整理・解釈し、思考力・判断力・表現
力を伸ばす活動に取り組んでいきたいと考えています。
(3)理科
「自然事象についての知識・理解」の項目で正答率が高くなっています。一方、
「観察・実験の技能」について
の項目でやや正答率が低くなっており、実験器具の名称や操作方法、データに基づいた実験結果の分析など、観
察・実験の技能の定着を図っていく必要があります。体感を通して調べさせる学習指導を重視し、取り組んでい
きたいと考えています。
(4)生活面
毎日朝食をとり、規則正しい生活をしている割合が非常に高く、そのような児童は、規範意識、学習意欲も高
い傾向が出ています。また、
「学校に行くのは楽しい」と思っている割合が非常に高くなっています。昨年同様、
「人の気持ちが分かる人間になりたい」
「人の役に立つ人間になりたい」と考えている児童も高い割合を示してい
ます。
2 中学校の結果について
国語・数学・理科とも「知識に関する問題」
(A問題)の方が「活用に関する問題」
(B問題)より平均正答率が
高くなっています。また、全国・愛知県の結果より、すべての項目について平均正答率が高くなっています。
(1) 国語
「話すこと・聞くこと」
「書くこと」
「読むこと」
「言語についての知識・理解・技能」どの観点においても学力
の十分な定着がみられます。言語活動を充実させる中で、語句の意味を理解し、文章の中で適切に使ったり、資
料から適切な情報を得て、自分の考えをまとめたりするなどに力を入れ、さらに学力の定着を高めていけるよう
取り組んでいきます。
(2)数学
数式の計算や図形の性質などの技能や知識についてはおおむね定着しています。また、昨年度に比べ、事象の
意味に即して解釈し、その結果を数学的に表現する問題の正答率が低くなっています。今後は、基礎的・基本的
な知識・技能の定着をより一層図るとともに、表や式を用いて考え、問題を解決する方法を数学的に説明するな
どの活動を充実させていきます。
(3)理科
小学校の結果と同様に、自然事象についての知識・理解についての項目で高い定着がみられます。その一方で、
地学的領域の正答率に課題があります。今後は、いくつかの事象を関連付けて科学的な思考・表現をする力を身
に付けていけるよう学習の工夫を行っていきたいと考えています。
(4)生活面
地域の行事に参加したり、地域・社会の出来事に関心をもったり、ニュースをみたりするなどといった地域・
社会への関心がやや低い傾向がみられます。平日、土・日曜日に関わらず、家庭での学習時間が長く、授業の復習
をよりも予習を重視する学習習慣が身に付いています。
「学校に行くのは楽しい」
「学級みんなで協力して何かを
やり遂げ、うれしかった」と感じている割合が高くなっています。今後も学校生活をより充実させていく取組を
学習・行事を通して進めていきたいと考えています。
昨年度同様、携帯電話やスマートフォンの所持率が高いほど、就寝時刻が不規則になっている傾向が出ていま
す。通話やメールを日常的に長時間使用する生徒が増え、使用についての指導を家庭だけでなく、学校でもさら
に進めていく必要があると考えています。