Today’s Headline ご参考資料 ご参考資料 “ジュネーブから今を見る” 今日のヘッドライン “ジュネーブから今を見る” 今日のヘッドライン 北米 2015年3月19日 FOMC、辛抱強くの削除より注目されたこと 今回のFOMCでは、フォワードガイダンス変更への市場の反応は限定的でしたが、FOMC参加者の政策金利や経 済予想が下方修正され全体的にハト派(金融緩和を支持)傾向で、ドル安や米国債利回り低下が見られました。 FOMC:フォワードガイダンス変更で「辛抱強 く」削除し、政策指針はデータ次第に変更 米連邦公開市場委員会(FOMC)は2015年3月17、18 両日 開催した定例会合後に声明を発表し、政策金利(フェデラル ファンド(FF)金利誘導目標)の先行きを示唆するフォワード ガイダンス(政策指針)については、「辛抱強く」という文言を 削除し利上げへの道を開けた格好です。しかしながら、声明 では利上げの時期の想定は、労働市場に一段の改善が見 られ、インフレが中期的に2%目標に戻っていくことに合理的 な確信が持てる時が適切と述べています。今回のフォワー ドガイダンスが変更されたことが機械的なFOMCの最初の 利上げ時期の決定ではないとも述べています。 ンダウンした格好です。初回の利上げ時期の後ずれと引き締 め頻度の低下が想定されます。例えば、グループ2の想定して いた前回の利上げペースは年8回開催されるFOMCで0.25%ご との利上げを6~7回程行うイメージです。一方、今回、2015年 3月予想の中央値ならば年内2回の利上げとペースは鈍化し ています。もっとも、FF先物に織り込まれた(市場の一部であ る)トレーダーの利上げ時期予想は昨日のFOMCを受け、2015 年10-12月期頃を最初の利上げ時期と見込んでいる模様であ り、FOMC参加者とトレーダーの予想には開きも見られます。 最後に、声明でドル高への直接の言及は見られないものの輸 出の弱さという表現でドル高への懸念を表明しており、FOMC 参加者にもドル高の影響が共有された点が確認できます。 今回のFOMCは最初の利上げ時期と利上げペースの鈍化を 市場に想定させる内容であったと見られます。 どこに注目すべきか FOMC参加者予想、FF金利水準の予想分布 ピクテ投信投資顧問株式会社 (日次、期間:2014年3月18日~2015年3月18日) 125 円/ドル 120 115 110 105 100 14年3月 ドル・円(左軸) 米国10年国債利回り(右軸) 高 ドル 安 今回のFOMCでは、フォワードガイダンス変更への市場の反 応は限定的でしたが、FOMC参加者の政策金利や経済予想 が下方修正されるなど全体的にハト派(金融緩和を支持)傾 向が強かったため、為替市場では円高・ドル安、米国債市 場では利回り低下(価格は上昇)となりました(図表1参照)。 今回のFOMCで注目したのは以下の点です。 まず、今回発表されたFOMC参加者の政策金利予想が下方 修正された点です。予想中央値を見ると、2015年末のFF金 利誘導目標は2014年12月時点では1.125%であったのに対し 今回の2015年3月予想では0.625%と低下しています(図表2 参照)。予想中央値を引き下げた要因を確認するには議事 録を待つ必要がありますが、参加者のトーンがハト派寄りに なったと見るには十分な低下幅と思われます。 次に予想の分布にも注目しています。2014年12月の分布を 見ると、2015年末の政策金利の水準を1.5%以上と予想する グループとそれ以下を予想する2つのグループが観察され ます(図表2、グループ1と2)。しかし、2015年3月の予想の分 布は予想中央値(0.625%)を中心とした分布にまとまりが伺 えます。これは、大幅な利上げを主張するグループ2がトー 図表1:米ドル(対円)レートと米国債利回りの推移 % 3.0 2.5 2.0 14年6月 14年9月 14年12月 1.5 15年3月 図表2:FOMC参加者の2015年末の政策金利予想分布 (予想時点:左は2014年12月、 右は2015年3月時点) 8 6 4 人 2014年12月 2015年3月 グループ1 ※2015年3月における 予想中央値は0.625% ※2014年12月における 予想中央値は1.125% グループ2 2 0 0~ 0.25~ 0.5~ 0.75~ 1.00~ 1.25~ 1.50~ 1.75~ ※図表2の横軸0~は0~0.25%を示す、以降同じ。予想中央値は階級値 出所:ブルームバーグのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成 ●当資料はピクテ投信投資顧問株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的と したものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。●運用に よる損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。●当資料に記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆 あるいは保証するものではありません。●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、 その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。●当資料中に示された情報等は、 作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。●投資信託は預金等ではなく元本およ び利回りの保証はありません。●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構 の対象ではありません。●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりませ ん。●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するも のではありません。
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