(居宅介護支援等基準規則の考え方)(PDF文書)

「秋田県指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準を定 める条例
施 行 規 則 」 の 改正 について
1
概
要
(1)改正の根拠
介護保険事業者による指定居宅介護支援等の提供に当たり遵守を求める人員等の基準
を規定している同施行条例は、厚生労働省が定める「指定居宅介護支援等の事業の人員
及び運営に関する基準(平成11年厚生省令第38号)」の規定に従い、あるいは参酌
して制定しているため、今般の同省令の改正に伴い、条例施行規則を改正する必要があ
る。
(2)基準の分類
法令で定めていた基準を条例で定めるよう改正するに当たっては、従来の法令の基準
を3種に分類し、条例の立案に一定の規制を働かせている。
【参考】3種の基準分類について
従うべき基準
基準の意味
必ず適合しなければ
ならない基準。
標
準
通常よるべき基準。
十分参照しなければ
条例内容は、この基 ならない基準。
条例の定める内容は、 準を標準とする範囲内
この基準に従わなけれ
参酌すべき基準
条例の制定に当たり
でなければならない。 、この基準を十分参照
ばならない。
した上で判断する必要
がある。
異なるもの
当該基準に従う範囲
合理的な理由がある
この基準を十分参照
を定める許
内で、地域の実情に応じ 範囲内で、地域の実情 した結果としてであれ
容程度
た内容を定めることは
に応じた「標準」と異 ば、地域の実情に応じ
許容されるが、異なる内 なる内容を定めること て異なる内容を定める
容を定めることはでき
は許容。
ことは許容。
ない。
2
厚生労働省令の改正点
以下の改正点がある。
① 居宅介護支援事業所と指定居宅サービス等の事業所の意識の共有を図る観点から、介
護支援専門員は、居宅サービス計画に位置づけた指定居宅サービス等の担当者から個
別サービス計画の提出を求めることとする。
② 介護保険法上に位置づけられた地域ケア会議において個別のケアマネジメントの事例
の提供の求めがあった場合にはこれに協力するよう努めることとする。
-1-
3
規則の対応方針について
(1)「従うべき基準」に該当するものについて
これらの基準は、省令の基準と異なる内容を定めることが、提供するサービスの質に深刻
な影響を与える可能性があることから、全国一律の設備運営基準が維持されている。したが
って、改正にあたっては、これらの基準については、省令どおりとする。
(2)「参酌すべき基準」に該当するものについて
「参酌すべき基準」となるものについては、上記以外の設備及び運営に関連するものが規
定されている。「参酌すべき基準」に係る条例の制定に当たっては、省令の基準を十分参照
したうえで判断しなければならないこととされている。省令に規定されている基準は、利用
者に対し、健全な環境のもとで、適切なサービス提供を行うためのものであり、これを下回
る基準を定める特段の合理性がない限り、また省令と異なる基準を規定する必要があるほど
の地域の実情が認められない限り、省令どおりの基準としたい。
3
施行期日について
条例の施行期日については、県民及び関係団体の意見を踏まえた上で体制整備を行い、
平成27年4月1日とする。
-2-