本編 (PDFファイル/117.46キロバイト) - 都城市

都城市公共下水道条例の一部を改正する条例関係資料
項
1
目
公共下水道又は流域下水道の
政令の基準
市の考え
法第7条第2項(法第25条の1
現行の政令の基準
構造の基準
0において準用する場合を含む。) について検討した
(参酌すべき基準)
に規定する政令で定める公共下水
下水道法施行令第5条の7
道又は流域下水道の構造の基準 て適切であると判
結果、本市におい
は、次条から第5条の11までに
断したため、流域
定めるところによる。
下水道に係る規定
を除き、同内容の
基準を条例におい
て定めることとす
る。
2
排水施設及び処理施設に共通
排水施設及び処理施設(これを補
現行の政令の基準
する構造の基準
完する施設を含む。第5条の10
について検討した
(参酌すべき基準)
において同じ。)に共通する構造の
結果、本市におい
下水道法施行令第5条の8
基準は、次のとおりとする。
て適切であると判
①堅固で耐久力を有する構造とす
断したため、同内
ること。
②コンクリートその他の耐水性の
材料で造り、かつ、漏水及び地
下水の浸入を最小限度のものと
する措置が講ぜられている こ
と。ただし、雨水を排除すべき
ものについては、多孔管その他
雨水を地下に浸透させる機能を
有するものとすることがで き
る。
③屋外にあるもの(生活環境の保
全又は人の健康の保護に支障が
生ずるおそれのないものとして
国土交通省令で定めるものを除
く。
)にあつては、覆い又は柵の
設置その他下水の飛散を防 止
- 1 -
容の基準を条例に
おいて定めること
とする。
し、及び人の立ち入りを制限す
る措置が講ぜられていること。
④下水の貯留等により腐食するお
それのある部分にあつては、ス
テンレス鋼その他の腐食しにく
い材料で造り、又は腐食を防止
する措置が講ぜられている こ
と。
⑤地震によつて下水の排除及び処
理に支障が生じないよう地盤の
改良、可撓継手の設置その他の
国土交通大臣が定める措置が講
ぜられていること。
3
排水施設の構造の基準
排水施設の構造の基準は、前条に
現行の政令の基準
(参酌すべき基準)
定めるもののほか、次のとおりと
について検討した
下水道法施行令第5条の9
する。
結果、本市におい
①排水管の内径及び排水渠の断面
て適切であると判
積は、国土交通大臣が定める数
断したため、同内
値を下回らないものとし、かつ、 容の基準を条例に
計画下水量に応じ、排除すべき
おいて定めること
下水を支障なく流下させること
とする。
ができるものとすること。
②流下する下水の水勢により損傷
するおそれのある部分にあつて
は、減勢工の設置その他水勢を
緩和する措置が講ぜられている
こと。
③暗渠その他の地下に設ける構造
の部分で流下する下水により気
圧が急激に変動する箇所にあつ
ては、排気口の設置その他気圧
の急激な変動を緩和する措置が
講ぜられていること。
- 2 -
④暗渠である構造の部分の下水の
流路の方向又は勾配が著しく変
化する箇所その他管渠の清掃上
必要な箇所にあつては、マンホ
ールを設けること。
⑤ます又はマンホールには、蓋(汚
水を排除すべきます又はマンホ
ールにあつては、密閉すること
ができる蓋)を設けること。
⑥雨水流域下水道の雨水の流量を
流域下水道は、都
調節するための施設は、当該雨
道府県が設置、管
水流域下水道に接続する公共下
理するものであ
水道の排水区域における降 水 り、本市の条例の
量、当該雨水の放流先の河川そ
対象外となるた
の他の公共の水域又は海域の水
め、条例化しない
位又は潮位その他の状況に 応 こととする。
じ、排除する雨水の流量を適切
に調節することができる構造と
すること。
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処理施設の構造の基準
第5条の8に定めるもののほか、
現行の政令の基準
(参酌すべき基準)
処理施設(終末処理場であるもの
について検討した
下水道法施行令第5条の10
に限る。第2号において同じ。
)の
結果、本市におい
構造の基準は、次のとおりとする。 て適切であると判
①脱臭施設の設置その他臭気の発
断したため、同内
散を防止する装置が講ぜられてい
容の基準を条例に
ること。
おいて定めること
②汚泥処理施設(汚泥を処理する
とする。
処理施設をいう。以下同じ。)は、
汚泥の処理に伴う排気、排液又は
残さい物により生活環境の保全又
は人の健康の保護に支障が生じな
いよう国土交通大臣が定める措置
が講ぜられていること。
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5
適用除外
(参酌すべき基準)
第5条の6の規定は、前3条の規
現行の政令の基準
定の適用について準用する。
について検討した
下水道法施行令第5条の11
結果、本市におい
(参考)第5条の6
て適切であると判
前2条の規定は、次に掲げる公共
断したため、流域
下水道又は流域下水道については
下水道に係る規定
適用しない。
を除き、同内容の
①工事を施行するために仮に設け
基準を条例におい
られる公共下水道又は流域下水道
て定めることとす
②非常災害のために必要な応急措
る。
置として設けられる公共下水道又
は流域下水道
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終末処理場の維持管理
法第21条第2項(法第25条の
現行の政令の基準
(参酌すべき基準)
10第1項において準用する場合
について検討した
下水道法施行令第13条
を含む。)の規定による終末処理場 結果、本市におい
の維持管理は、次に定めるところ
て適切であると判
を参酌して条例で定めるところに
断したため、同内
より行うものとする。
容の基準を条例に
①活性汚泥を使用する処理方法に
おいて定めること
よるときは、活性汚泥の解体又は
とする。
膨化を生じないようにエアレーシ
ョンを調節すること。
②沈砂池又は沈殿池のどろために
砂、汚泥等が満ちたときは、速や
かにこれを除去すること。
③急速濾過法によるときは、濾床
が詰まらないように定期的にその
洗浄等を行うとともに、濾材が流
出しないように水量又は水圧を調
節すること。
④前3号のほか、施設の機能を維
持するために必要な措置を講ずる
こと。
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⑤臭気の発散及び蚊、はえ等の発
生の防止に努めるとともに、構内
の清潔を保持すること。
⑥前号のほか、汚泥処理施設には、
汚泥の処理に伴う排気、排液又は
残さい物により生活環境の保全又
は人の健康の保護に支障が生じな
いよう国土交通大臣及び環境大臣
が定める措置を講ずること。
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都市下水路の構造の基準
第5条の8、第5条の9(第6号
現行の政令の基準
(参酌すべき基準)
に係る部分を除く。)及び第5条の について検討した
下水道法施行令第17条の10
11の規定は、法第28条第2項
結果、本市におい
に規定する政令で定める都市下水
て適切であると判
路の構造の基準について準用す
断したため、同内
る。
容の基準を条例に
おいて定めること
とする。
8
都市下水路の維持管理の基準
法第28条第2項に規定する政令
現行の政令の基準
(参酌すべき基準)
で定める都市下水路の維持管理の
について検討した
下水道法施行令第18条
基準は、次のとおりとする。
結果、本市におい
①しゆんせつは、1年に1回以上
て適切であると判
行うこと。ただし、下水の排除に
断したため、同内
支障がない部分については、この
容の基準を条例に
限りでない。
おいて定めること
とする。
②洗浄ゲートその他の洗浄のため
洗浄ゲートその他
の施設があるときは、洗浄は、1
の洗浄のための施
月に1回以上行うこと。
設は、本市都市下
水路に存在しない
こと及び今後にお
いても設置する見
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込みがないことか
ら条例化しないこ
ととする。
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下水道関連用語解説
あ行
暗渠 あんきょ
地下に埋設された水路のこと。
雨水 うすい
降水によって流域から生じる表面水。あまみずともいう。雨水は下水道管に集めら
れて排水または処理される。
エアレーション
下水または下水と活性汚泥との混合液に対して必要な酸素の供給、混合等をするた
めに空気吹き込みまたは機械による混合等を行うこと。このための施設(槽)をエア
レーションタンクという。
汚水 おすい
下水道法の定義では、人間生活又は生産活動などの事業に起因して生ずる排水をい
う。具体的には、生活雑排水、水洗便所からのし尿、工場や事業場から排出される工
場排水などである。
汚泥 おでい
下水処理場、浄水場、工場排水処理施設などから発生する泥状物質の総称。
か行
可撓継手 かとうつぎて
管のズレ、伸縮、振動、たわみなどの変位を吸収するため、配管の接続部が自由に
上下左右に曲がるようになっており、管と管、管と構造物などの接続部分に設けるも
の。
活性汚泥 かっせいおでい
下水を処理し浄化する微生物が多く含まれている汚泥のこと。
急速濾過法
きゅうそくろかほう
濾過速度200m~300m/日で沈殿物を濾過する方法。
下水 げすい
下水道法第 2 条で「生活若しくは事業(耕作の事業を除く。)に起因し、若しくは附
随する廃水(以下「汚水」という。
)又は雨水をいう。」と定義されている。
下水道 げすいどう
下水道法第 2 条において「下水を排除するために設けられる排水管、排水きょその
他の排水施設(かんがい排水施設を除く。)これに接続して下水道を処理するために設
けられる処理施設(し尿浄化槽を除く。)又はこれらの施設を補完するために設けられ
るポンプ施設その他の施設の総体をいう。
」と定義されている。
減勢工 げんせいこう
水の勢いを抑えるための設備や施設のこと
公共下水道 こうきょうげすいどう
主として、市街地の雨水をすみやかに排除し、又汚水を終末処理場で処理して河川
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に放流するもので、市町村が事業主体となって行う最も一般的な下水道で、普通下水
道といえば公共下水道を意味することが多い。
国土交通省令 こくどこうつうしょうれい
国土交通大臣が制定する命令。法律から委任を受けて、法律の手続き面を補う規定
や、申告書等の様式が定められているもの。この場合において、下水道法施行規則の
ことをいう。
さ行
処理施設 しょりしせつ
下水の水質を河川やその他の公共の水域に放流しうる水質にまで改善する施設。
浚渫 しゅんせつ
管や水路などに溜まった土砂などを取り除くこと。
洗浄ゲート
洗浄ゲート せんじょうげーと
下水道法が制定された当時、下水を河川等に流すことで環境が悪化することから、
それらを洗浄するための施設として設けられていたものと考えられる。本市では直接
河川等へ放流するのは雨水のみであることから洗浄ゲートを設けておらず、また今後
も設置する見込みがない施設。
た行
多孔管 たこうかん
多数の穴が設けられた管のこと。
沈殿池 ちんでんち
下水を処理水と浮遊物や汚泥を分離するための池をいう。
沈砂池 ちんさち
流速をゆるめて、下水中の土砂などを沈殿させるための池をいい、通常、ポンプ施
設の前に設けるものをいう。
は行
排水施設 はいすいしせつ
主に下水を処理施設等まで運ぶ施設のこと。
ま行
ます又
ます又はマンホール ます・まんほーる
下水管などを管理するために設置する施設のこと。
ら行
流域下水道 りゅういきげすいどう
2つ以上の市町村をまたぐ下水道。都道府県が管理するものであることから、本市
の条例の対象外となる。
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