平成27年調査 タイトル 社会福祉施設の非常災害対策 団 体 名 静岡県 076 子育て・福祉・健康 義務付け・枠付けの見直し 人 口 3,723,000 人 ○ 事 例 の ポイント 静岡県では、想定される駿河トラフから南海トラフにかけての巨大地震等の大 規模災害の発生に備え、社会福祉施設の利用者や入所者の安全・安心の確保のた めの適切な対応が求められている。 ○ このため、防災先進県として、施設の非常災害対策の意識をいっそう高めるこ とを目的に、国の基準に上乗せした静岡県独自の努力規定を設けた。 ○ この結果、ほぼすべての高齢者福祉施設、障害者福祉施設、児童福祉施設で防 災計画が策定されている。 背景・目的 国の基準において、必要な設備の設置、非常災害に対する具体的計画の策定、関係 機関への通報連携体制の整備、職員への周知、定期的避難救出訓練の実施など非常災 害対策に関する基準が設けられていた。 静岡県でも、県が策定した「高齢者福祉施設における災害対応マニュアル」等により具 体的対応について施設指導を徹底していたが、東海地震の発生が想定されている静岡県 は、防災先進県として、施設の非常災害対策の意識を一層高めるため、平成 25 年 3 月、 「指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営の基準等に関する条例」などの関係条例 を制定し、具体的対応を基準として定めることとした(平成 25 年 4 月施行)。 内 容 第 1 次・第 2 次一括法による児童福祉法、老人福祉法等の改正により、社会福祉施設 の設備及び運営に関する基準が「参酌すべき基準」とされたことを踏まえ、関係条例にお いて以下の独自基準を制定した。 <静岡県の独自基準> 1 非常災害対策に関する具体的計画の策定に当たり、周辺環境等を踏まえ、地震・火 災・風水害の各種別に応じた計画を策定しなければならない。 2 訓練を行うに当たっては、地域で実施される防災訓練に参加する等地域との連携に努 めなければならない。 3 従業者を防災に関する研修に参加させる等、従業者の防災教育に努めなければなら ない。 4 非常災害に備え、食料その他生活に必要な物資の備蓄に努めなければならない。 (1は種別の明確化、2~4は努力義務) 果 社会福祉施設への指導の際に、これらの基準に沿った対策がとられているか確認して いるため、ほぼすべての高齢者福祉施設、障害者福祉施設、児童福祉施設で防災計画 が策定されている。 また、防災計画に基づき、地域と連携した避難救出訓練の実施や非常用食糧の備蓄が 進むなど、社会福祉施設の防災対策の強化が期待される。 このように、所管法の異なる各社会福祉施設において、横断的・統一的な非常災害対 策が、条例による独自基準の制定により可能となった。 効 担 当 課 関連サイト 静岡県健康福祉部 http://pref.shizuoka.jp/kousei/ko-240/kaigo/kaigoshidou-kijyunnjyourei0328.html
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