平成27年調査 012 まちづくり 義務付け・枠付けの見直し タイトル 県道の構造に係る独自基準 団 体 名 茨城県 事 例 の ポイント ○ 茨城県では、平成 24 年 12 月、平地部が多いことや工業団地周辺で大型車が 多く通行する等という地域特性を踏まえ、山地部だけでなく平地部でも県道の 1.5 車線整備(※)を可能にするなどの独自基準を含む「道路法に基づき県道の構 造の技術的基準等を定める条例」を制定。 ○ 地域の実情に応じた整備を可能にすることにより、事業効果の早期発現や事業 コストの縮減の効果。 人 口 2,993,638 人 茨城県では、平地部が多いことや、工業団地周辺で大型車が多く通行するなどという地 域特性から、交通の安全性や円滑な物流を確保するための道路を早急に整備することが 求められている。 背景・目的 従来、道路構造令に基づく平地部の道路幅員等の基準は全国一律とされていたが、第 1 次一括法による道路法の改正により、国の基準が「参酌すべき基準」とされたことを踏ま え、茨城県の地域特性に基づく現状や課題を踏まえた道路整備を推進することとした。 平成 24 年 12 月、「道路法に基づき県道の構造の技術的基準等を定める条例」を制定 (平成 25 年 4 月施行)し、茨城県の現状や課題を踏まえた独自基準を設定することにより、 地域特性に合わせた道路整備を推進している。 <国の参酌基準及び茨城県独自基準の概要> 国の参酌基準 県道については、山地部での み 1.5 車線整備(※)が可能 内 容 標準的な幅員に 0.25mを加え た広い幅員にできるのは幹線 道路に限定 歩道の最小幅員は 2.0mに規 定 都市部において、植樹帯の設 置の義務 茨城県の現状・課題 平地部が多いことを考慮し、 交通状況に応じた道路整備を 可能にする必要 工業団地周辺などでは、大型 車が多く通行することから、幹 線道路以外でも、広い幅員に よる整備を可能にする必要 歩行者等の安全確保のため、 歩道の整備を促進する必要 都市部において、周辺に緑が 多い区間においては、必ずし も設置する必要がない 茨城県独自基準の概要 道路の区分の規定を見直し、 平地部においても 1.5 車線整 備を可能に 大型車交通が多い県道にお いて、交通状況に応じ、標準 幅員に 0.25mを加えた広い幅 員での整備を可能に 歩道の設置を推進するため、 歩行者が極めて少ない場合 などにおいて、最小幅員 1.5 mでの整備を可能に 都市部の設置義務を緩和し、 都市部・地方部とも必要に応 じて植樹帯の設置を可能に (※)全線を 2 車線で整備するのではなく、1 車線の整備と待避所の設置を組み合わせた整備のこと。 効 果 担 当 課 関連サイト 計画幅員を減少するなどの柔軟な運用が可能となることから、用地補償費や工事費の 節減、整備スピードのアップにより円滑な物流の確保のための道路整備が促進されてい る。 茨城県土木部 http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/doboku/
© Copyright 2024 ExpyDoc