資料1 (PDF形式261キロバイト)

資料1
船橋市地域包括支援センターに関する基準を定める条例
の整備及び地域包括支援センター職員の体制整備について
○(仮称)船橋市地域包括支援センターの職員等に係る基準に関する条例
○(仮称)船橋市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る
介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例
船橋市高齢者虐待防止等ネットワーク運営委員会
平成26年11月 11日
1.第3次一括法とは
これまで、地域包括支援センターの職員に係る基準及び当該職員の員数の基準については、厚生労働省令により定められていたが、
「地域
の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(平成 25 年法律第 44 号)
」が公布されたことに伴
い、第1次一括法・第2次一括法に続いて、地方分権の観点から地方公共団体が条例により定めることとなった。
2.本市における条例制定
施行(予定日)
(地域包括支援センター関連)
議案上程議会
名称(仮称)
条例で定める事項(平成25年9月13日厚生労働省令第105号)
【従うべき基準】ひとつの地域包括支援センターが担当する区域における第1号被
保険者の数がおおむね3,000人以上6,000人未満ごとに置くべき専らその
職務に従事する常勤の職員の員数は、原則として次のとおりとすること。
平成27年4月1日
保健師その他これに準ずる者
1人
社会福祉士その他これに準ずる者
1人
主任介護支援専門員その他これに準ずる者
1人
船橋市地域包括支援センタ
平成26年12月
(1か年の経過
ーの職員等に係る基準に関す
議会
措置を利用)
る条例
【参酌すべき基準】①3職種が協働して高齢者の心身の状況や環境等に応じて、必
要な援助等を利用できるように導き、可能な限り、住み慣れた地域において自立し
た日常生活を営むことができるようにしなければならないこと。②地域包括支援セ
ンター運営協議会の意見を踏まえて、適切、公正かつ中立な運営を確保すること。
平成27年4月1日
船橋市指定介護予防支援等 【従うべき基準】①介護支援専門員等の従業者の資格に関する基準に係る制定、配
平成26年12月
(1か年の経過
の事業の人員及び運営並びに 置する従業者の員数に関する基準に係る規定並びに利用者及びその家族に対する
議会
措置を利用)
指定介護予防支援等に係る介 人権侵害の防止等に係る規定(具体的には、従事者の員数、管理者、運営及び手続
護予防のための効率的な支援 きの説明及び同意の一部、提供拒否の禁止、秘密保持、事故発生時の対応)。
の方法に関する基準等を定め ②介護保険法により定められている指定介護予防支援事業者の指定に関する基準
る条例
のうち申請者は法人であること。
【参酌すべき基準】その他の運営に関する基準及び介護予防のための効率的な支援
の方法に係る規定。
3.条例で定められる国の基準
類
型
説 明
許容の程度
条例の内容を直接的に拘束する。必ず適合
当該基準に従う範囲内で地域の実情に応じた内容を定める条
従うべき基準
しなければならない基準
例は許容されるものの、異なる内容を定めることはできない。
地方自治体が十分参酌した結果としてであれば、地域の実情に
参酌すべき基準
省令を十分参照しなければならない基準
応じて、異なる内容を定めることができる。
4.条例制定についての本市の考え方(案)
条例で定める事項は、各基準(従うべき基準・参酌すべき基準)を分類する省令が公布(平成 25 年 9 月 13 日厚生労働省令第 105 号)さ
れた。各基準の具体的な内容は、既存の基準から変更されていない。条例改正に当たっては、省令と同内容とするか、本市独自基準を設定す
るかについて検討を行った。
○ 船橋市地域包括支援センターの包括的支援事業を実施するために必要な基準
厚生労働省令で定められている現行の基準は、基本的な人員配置基準【従うべき基準】及び理念的な方針【参酌すべき基準】を定めたものであり、本
市の実情とも相違ないため、現行の国の基準を市の条例の基準とする。
○ 船橋市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効率的な支援の方法に関する基準
厚生労働省令で定められている現行の基準により、事業者が適切な運営を行っていることを踏まえ、利用者や事業者に混乱が生じないよう、従業者
の員数、管理者、秘密の保持、事故発生時の対応等【従うべき基準】とされている部分については、サービス水準の確保や利用者の保護などの面から、
現行の国の基準を市の条例の基準とする。
但し、同様の介護保険サービスである「居宅サービス事業所の基準等を定める条例(平成 24 年 12 月制定)
」において、本市条例の独自基準とした「サ
ービス記録の整備」【参酌すべき基準】については、整合性の観点から、指定介護予防支援事業者についても独自基準として適用する。
事業者は、利用者に対する指定居宅介護支援等(指定介護予防支援等)の提供に関する次の各号に掲げる記録を整備
し、その完結の日から2年間保存しなければならない。
1
指定介護予防サービス事業者等との連絡調整に関する記録
2
個々の利用者ごとに次に掲げる事項を記載した介護予防支援台帳
国の基準
イ)介護予防サービス計画、 ロ)アセスメントの結果の記録、 ハ)サービス担当者会議等の記録、
二)評価の結果記録、ホ)モニタリングの結果の記録
本市の独自基準
3
市町村への通知に係る記録
4
苦情の内容等の記録
5
事故の状況及び事故に際して採った処置についての記録
サービス記録の保存期限を2年から5年に延長する。
介護報酬の返還請求権は公法上の債権(地方自治法に基づく地方公共団体の金銭債権の消滅時効)として5年間の消
独自基準を設けた理由
滅時効が適用されるため、現行2年間の保存期間を5年間とし、介護報酬の不適切な受領が明らかになった場合の対応
等を適切に行う。
5.地域包括支援センター職員の体制整備(案)
国の基準と本市の独自基準による職員の体制整備は次のとおりとする。
①
1の地域包括支援センターが担当する区域における第 1 号被保険者の数が 3,000 人以上 6,000 人未満ごとに3職種各1名を
配置する。
②
第 1 号被保険者数が 6,000 人を超える担当区域は、第 1 号被保険者数 2,000 人に対し 1 名ずつ職員を配置する。
③
地域ケア会議を運営している在宅介護支援センターの専従常勤職員(市委託事業)を第 1 号被保険者数が 6,000 人を超える
担当区域の配置人数にカウントする。
(例)第 1 号被保険者数が 20,684 人(平成 26 年 4 月 1 日現在)の南部地域包括支援センター担当圏域は、11 名の職員配置が
必要となる。
南部地域包括支援センター職員 7 名
+
在宅介護支援センター職員 4 名(宮本、湊町、本町、海神地区)
現在、南部地域包括支援センターの職員数は 6 名なので、条例施行までに 1 名の増員が必要となる。
=
11 名