2015 Feb 23 日本の春季労使交渉の開始 厚生労働省が18日発表した2014年の毎月勤労統計(確報値) によると、2014年の平均月間現金給与総額は前年比0.8%増と なり、4年ぶりに増加しました。2014年の春季労使交渉で、円安に よる企業業績の回復などから賃金水準を底上げするベースアップ が広がったことに加えて、ボーナスなどの特別給与が増加したこと が背景にあると思われます。 この結果をうけて、2015年の春季労使交渉にも注目が集まって います。18日には労使交渉のけん引役ともいえる大手自動車メー カーの各労働組合が昨年を上回る水準で賃上げ要求書を提出し ました。足下、連合(日本労働組合総連合会)が2%以上のベース アップ実現を目指すという強気な姿勢を示す一方で、経団連 (日本経済団体連合会)は前向きに検討するとしつつも、一律2% での実施についてはやや慎重な姿勢を保っています。しかし、政府 も経済の好循環拡大のために、持続的な賃上げ要請を行っている 現行ベース(交渉前の平均賃金) に対する賃上げ率 平均月間現金給与の推移 3.0 (%) (円) 345,000 2.3 340,000 2.2 1.0 335,000 2.1 0.0 330,000 2.0 -1.0 325,000 1.9 -2.0 320,000 1.8 -3.0 315,000 1.7 -4.0 310,000 1.6 305,000 1.5 現金給与額(右軸) 前年比(左軸) 2.0 -5.0 2006 2008 2010 2012 (出所)厚生労働省のデータを基に三菱UFJ投信作成 2014 (年) (%) 2006 2008 2010 2012 (出所)厚生労働省のデータを基に三菱UFJ投信作成 2014 (年) 主なイベント・経済指標発表予定(結果) 曜日 ことなどから、賃上げの機運は高まりつつあります。こうしたことから、 昨年以上の賃金水準の底上げが実現すれば、個人消費の増加 などを通じて、日本経済の回復を後押しすると考えています。 前年以上の賃上げ期待高まる 2月 日本 米国 特にございません。 特にございません。 特にございません。 1月 中古住宅販売件数 金 20日 グローバル・マーケット・ ストラテジー・チーム アシスタントストラテジスト 深澤俊雄 2月 月 23日 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。当資料 に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。投資信託は株式、公社債等値動きのある証券に投資しますので、基準価額は変動 します。したがって、金融機関の預金とは異なり元本が保証されているものではありません。投資信託は、預金保険の対象とはなりません。金融商品取引業者以外でご購入いただいた投資 信託は、投資者保護基金の対象ではありません。本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。
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