審査済A 《審査番号A15- 233 (平成27年1月30日) (20150202 号) 》 週間投資レポート 米欧の注目経済指標が投資家心理を左右…!? ≪フォーカス≫ 日米で企業決算の発表が本格化している。米国では原油価格の大幅下落を受けて、エネルギー関連や素 材関連の先行き不透明感、ドル高の悪影響などが懸念され、好決算企業に対しても反応が鈍いように見え る。さらに、足下で発表される経済指標に低調なものが多いことも調整一巡の機運を妨げている。 一方、東京市場は海外市場が急落する場面でも底固い展開を見せている。原油価格の下落等で多額の評 価損計上が報じられた資源関連株や為替の僅かな変動で輸出関連株が売られる場面はあるが、総じて企 業業績への期待感が上回る状況になっている。投資部門別売買動向を見ると、年金等の買いが下値を支え ているという状況も伺えるが、外国人投資家が4週間ぶりに買い越しに転じたことも注目できる。 日本では春の賃上げムードが高まる一方、4月以降は昨年の消費税増税の影響が一巡してくることや訪日 外国人による消費需要、原油安効果が景気の押し上げ要因として期待されている。さらに、懸案であったTP P交渉も3月合意の機運が台頭するなど、日本の構造改革にも進捗の兆しが見えつつある。 ギリシャとユーロ圏、ウクライナとロシア、中国や産油国の経済動向など、投資家心理を悲観に導く材料は 少なくないが、リーマンショックや欧州債務危機が再発するほどの状況だろうか。危機の教訓は十分に浸透 していると見て良いだろう。時折、流される悲観論は危機の亡霊のようなものと思われる。 さて、米FOMCは米国の景気判断を上方修正したが、30 日の 10-12 月期GDP発表に続き、今週は1月 のISM景気指数や雇用統計、欧州主要国のPMIなど注目指標の発表が続く。市場予想を大きく下回ること がなければ、リスクオンに転じる可能性もある。世界の緩和マネーは運用先を求めている…!? (石飛) 《経済・産業スケジュール》 国内主要経済指標等 海外主要経済指標等 1月新車販売台数 中国1月HSBC製造業PMI確報値 1月軽自動車販売台数 仏・独・ユーロ圏1月製造業PMI確報値 2(月) 米12月個人所得・個人消費支出 米1月マークイット製造業PMI確報値 米1月ISM製造業景気指数 1月マネタリーベース 豪準備銀行理事会 3(火) 米1月新車販売台数 米12月製造業受注 12月と14の年毎月勤労統計 英中銀金融政策委員会(~5日) 4(水) 岩田日銀副総裁が金融経済懇談会で講演 米1月ADP全米雇用リポート 米1月ISM非製造業景気指数 5(木) 6(金) 1月輸入車販売台数 米12月貿易収支 1月車名別新車販売 12月景気動向指数 米1月雇用統計 米12月消費者信用残高 エース経済研究所 ―当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終ページ ―当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終ページ に記載しています。ご確認の程、よろしくお願い致します。- に記載しています。ご確認の程、よろしくお願い致します。- 週間投資レポート(20150202 号) ≪Imadas 100 社ポジション≫ 予約(ウリ)・ウリ・判断(ウリ)ゾーンの銘柄数は 63 社と引き続き売り優勢の状態にある。米国株 式や円相場が足かせとなる展開も予想されるが、判断ウリゾーンには 54 社と約半数の銘柄が集 中しており、これらの銘柄がいつ予約カイ・カイゾーンへ移行するかが注目されよう。 ( イ マ ダ ス ) Imadas(株価天気図)による Imadas 《②判断(カイ) ゾーン》 《①調整ゾーン》 人 気 度 ・ 大 衆 心 理 の 推 移 100社ポジション (データ日 1/29 週中間値 ) 《④判断(ウリ) ゾーン》 《③過熱ゾーン》 《判断ゾーン》 追撃カイや 追撃ウリ、 STC(fast) もしくは見送り など個別の 判断を要する STC(slow) ● ● ● ● ● ● 週ベース 週ベース 1月29日 終値ベース NYダウ・ナスダック 指 標 日経平均 為替(円/ドルレート) A〔予約(カイ) 〕 (2社) A〔カ イ〕 (0社) 6753 シャープ 2121 ミクシィ B〔カ イ〕 《20~80%でのGクロス銘柄》 (5社) 《20~80%でFast上向き転換》 (7社) 3405 クラレ 4901 富士フイルム 4755 楽 天 6952 カシオ 1570 日経レバ 6954 ファナック 9983 ファーストリテイ 5802 住友電 5411 JFEHD 8697 JPX 4004 昭電工 5333 ガイシ 《かつ13週移動が上向き》 B〔予約(カイ) 〕 〔判断 (カイ) 〕 A〔予約(ウリ) 〕 (23社) 4502 8113 3402 5108 7203 9020 9433 8028 6758 5201 4523 2802 9437 6367 8267 7013 7012 9104 4503 武 田 ユニチャーム 東 レ ブリヂストン トヨタ JR東日本 KDDI Fマート ソニー 旭硝子 エーザイ 味の素 NTTドコモ ダイキン イオン IHI 川 重 商船三井 アステラス薬 A〔ウ リ〕 (4社) 1801 6135 9101 6976 大成建 牧野フ 郵 船 太陽誘電 (4社) 6988 6479 4114 3436 (54社) 日東電 ミネベア 日触媒 SUMCO B〔ウ リ〕 《80~20%でのDクロス銘柄》 (1社) 《80~20%でFast下向き転換》 (0社) 1802 大林組 B〔予約(ウリ)〕 80% 7267 ホンダ 《かつ13週移動が下向き》 60% 《かつ13週移動が下向き》 《かつ13週移動が上向き》 40% 1605 国際帝石 6702 富士通 9843 ニトリHD 20% 20% 7832 9984 8316 1812 8031 8801 5233 3765 バンナムHD ソフトバンク 三井住友 鹿 島 三井物 三井不 太平洋セメ ガンホー 7270 6762 6501 6594 6981 8035 7751 1925 6963 5713 4063 9735 7269 7259 1803 6506 6971 7733 5401 8411 6857 6902 4902 6305 6302 8306 7752 6752 7201 8750 6503 8830 8058 6502 6701 4689 7011 7731 5232 7261 6301 8604 7974 8591 8802 8002 STC高 富士重 TDK 日 立 日電産 村田製 東エレク キヤノン 大和ハウス ローム 住友鉱 信越化 セコム スズキ アイシン精 清水建 安川電 京セラ オリンパス 新日鉄住 みずほ アドバンテ デンソー コニカミノルタ 日立建 住友重 三菱UFJ リコー パナソニック 日産自 第一生命 三菱電 住友不 三菱商 東 芝 NEC ヤフー 三菱重 ニコン 住阪セメ マツダ コマツ 野村HD 任天堂 オリックス 菱地所 丸 紅 60% 40% STC低 【注意喚起】 なし 【ファイナンス】 なし (注)B〔カイ〕発信銘柄の条件は修STC20~80%でGクロスかつ13週移動平均が上向き (注)B〔ウリ〕発信銘柄の条件は修STC80~20%でDクロスかつ13週移動平均が下向き ◇ Imadas(株価天気図)による注目銘柄 B〔予約(カイ)〕 指 標 〔判断(ウリ)〕 JFEHD(5411)、ファーストリテイ(9983)、 B〔カイ〕 カシオ(6952) エース経済研究所 ―当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終ページ に記載しています。ご確認の程、よろしくお願い致します。- 週間投資レポート(20150202 号) ≪アナリストの注目銘柄≫ ウエルシアHD(東1:3141) 15/2期 (予想) 前期比 (株価1月26日 4205円、時価総額 1852億円) 売上高 営業利益 当期利益 EPS PER 1922億円 72.5億円 43.2億円 98円 -倍 +12% +0% +9% イオン傘下で経営統合を予定。統合後の年商は業界上位に。 ①15/2期1Q(9~11月)は売上高938億円(+10%)、営業利益22 億円(▲33%)と増収減益。今期は決算月が8月→2月に変わるため、6か 月の変則決算となる。 ②営業利益は8億円の未達だった。会社側は通期計画(12%増収、営業利益 横ばい)を変えていないが、やや努力目標の感。第1Qの既存店売上高は+ 3.1%に留まったが、直近月ではウエルシア関西と高田薬局もプラスに転 じ、+5.9%に改善。 (池野) コマツ(東1:6301) 15/3期 (予想) 前期比 (株価1月26日 2628.0円、時価総額 2兆5836億円) 売上高 税前利益 当期利益 EPS PER 1.925兆円 2490億円 1570億円 164円 16倍 +0.5% +10% +18% 建設現場のICTソリューション「スマートコンストラクション」サービスを2月から開始。 ①スマートコンストラクションは新開発のクラウドプラットフォーム「コムコ ネクトComConnect」に6過程に関わるあらゆる情報を入力し、建設現場の全 てをICT化し、生産性の大幅向上、安全でスマートな「未来の現場」の実 現を目指す。 ②建設業界の労働力不足は深刻化しており、「スマートコンストラクション」 の提供で若い人材の流入促進に寄与すると期待。将来は、グローバル展開も 視野。 (石飛) 毎日コムネット(JQ:8908) 15/5期 (予想) 前期比 (株価1月26日 791円、時価総額 71億円) 売上高 経常利益 当期利益 EPS PER 112.7億円 10.3億円 6.3億円 70円 11倍 +11% +4% +7% 学生用マンションの開発、運営受託が主力。 ①15/5期第2Qは16%増収の59.4億円、24%経常増益の4.8億円。 物件売却の前倒しや減収を想定していた合宿運転免許斡旋の大幅な伸長で計 画を大幅に超過。 ②通期計画は据え置きだが、上振れ余地。事業リスク分散のため、首都圏以外 に収益基盤を構築。全国主要大学の学生寮開発・サークル支援に着手、数物 件を検討中。採用コンサルティングのワークス・ジャパンを連結子会社化。 (石飛) エース経済研究所 ―当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終ページ に記載しています。ご確認の程、よろしくお願い致します。- 週間投資レポート(20150202 号) ≪トピックスコーナー≫ 訪日外国人を呼び込む起爆剤として期待される『カジノ法案』 再提出へ 超党派でつくる国際観光産業振興議員連盟の会長である細田博之自民党幹事長代行が、今国会にカジノを 中心とした統合型リゾート(IR)を推進する法案(カジノ法案)を再提出する方針と報じられています。 カジノ法案は昨年、自民党や維新の会などが共同で衆議院に提出していましたが臨時国会で廃案になってい ました。今国会においてカジノを合法化するためのIR整備とカジノ解禁がされれば、日本を訪れる海外の 観光客を増やし、観光産業を活性化する起爆剤として期待されます。実際のカジノ解禁には2段階のプロセ スが必要で、IR推進法案が成立した後、詳細を詰めたうえで、もう1つ別の法案(実施法案)を可決、成 立させる必要があります。 統合型リゾートには大きく分けて、東京や大阪のような大都市型と、小規模の地方都市型の2種類。 大阪市はすでに、湾岸部にある人工島「夢洲(ゆめしま)」を建設予定地にする方針を明らかにして います。 東京、大阪にカジノができたら・・・ カジノ収入 カジノ自体の収入の 約2 兆円 ほぼ 倍の波及効果 経済波及効果 2 カジノ関連雇用「約6万人」 ・直接雇用約3万人 施設運営スタッフ、警備員など ・間接雇用約3万人 鉄道、タクシーなど 約4兆円 ・観光客が増え、宿泊・飲食などの 消費が拡大 ・税収2000億円 ~4000億円 ・訪日外国人数の増加 ※各種資料を基にARI作成 ○シンガポールではIRオープンで観光収入が約77%、外国人観光客数が約36%増加 訪日外国人数の増加で国内消費への波及効果が期待され、旅行代理店、交通機関、宿泊関連だけでなく、 リゾート・テーマパーク関連、免税店・土産店、百貨店・家電量販店などへの恩恵も大きい。 観光立国の実現に関する目標 訪日外国人旅行者数と旅行消費額 2 305億円 (過去最高) 22713 (億円) 2014年 訪日外国人の旅行消費額 兆 25000 出所:国土交通省観光庁 旅行消費額 (左目盛) 20000 15000 訪日外国人旅行者数 (右目盛) 11490 10000 861 10849 8135 20305 1500 14167 1341 2000 32 1600 30 1400 1000 1036 800 836 0 2012年 2013年 2014年 2015年予 30兆円 +26.0% 対名目GDP比 26 24 400 22 200 20 0 2011年 観光のGDP波及効果 28 600 ※2015年の訪日外国人旅行数は政府見通し、 旅行消費額は2014年実績を基に試算 2010年 (兆円) 1800 1200 622 5000 (万人) 23.8兆円 6.0% 対名目GDP比 5.2% 2010年 2016年(目標) 出所:観光庁「観光立国推進基本計画」 【主なIR(統合型リゾート)・観光関連銘柄】 ○遊戯機器・金銭管理機器・ゲーム関連 フィールズ(2767)、ミタチ産業(3321)、テックファム(3625)、アドアーズ(4712)、藤商事(6257)、平和(6412)、SANKYO(6417)、 日本金銭機械(6418)、ユニバーサル(6425)、オーイズミ(6428)、ダイコク電機(6430)、グローリー(6457)、セガサミーHD(6460)、 アクセル(6730)、サン電子(6736)、EIZO(6737)、バンダイナムコHD(7832)、スクウェアエニックス(9684)、カプコン(9697)、 コナミ(9766) ○観光情報・旅行代理店・ホテル予約 カカクコム(2371)、一休(2450)、オールアバウト(2454)、比較.com(2477)、ヤフー(4689)、楽天(4755)、HIS(9603) ○交通関連 東武(9001)、東急(9005)、京浜(9006)、小田急(9007)、京王(9008)、京成(9009)、富士急(9010)、JR東日本(9020)、JR西日本(9021)、 JR東海(9022)、西鉄(9031)、近鉄(9041)、阪急阪神(9042)、南海(9044)、京阪(9045)、名鉄(9048)、JAL(9201)、ANA(9202) ○ホテルリゾート・テーマパーク・芸能・エンタテインメント関連 OLC(4661)、リゾートトラスト(4681)、日本ビューホテル(6097)、サンリオ(8136)、三井不(8801)、菱地所(8802)、共立メンテ ナンス(9616)、グリーンランドリゾート(9656)、帝国ホテル(9708)、ロイヤルホテル(9713)、藤田観光(9722) ○その他 ALSOK(2331)、ゲンダイAG(2411)、博報堂DY(2433)、ヒビノ(2469)、翻訳センター(2483)、JALUX(2729)、コメ兵(2780)、 Jフロント(3086)、三越伊勢丹HD(3099)、IIJ(3774)、電通(4324)、RSC(4664)、フジHD(4676)、ドン・キホーテ(7532)、 TASAKI(7968)、高島屋(8233)、空港施設(8864)、東洋テック(9686)、空港ビル(9706)、セコム(9735)、CSP(9740) ―当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終ページ に記載しています。ご確認の程、よろしくお願い致します。- 審査済 A ACE Research Institute 金融商品取引法に基づく表示事項 ■本資料をお客様にご提供する金融商品取引業者名等 商号等: 加入協会: エース証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第 6 号 日本証券業協会 指定紛争解決機関: 特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター ■手数料等及びリスクについて ●株式の売買には、約定代金に対して最大 1.242%の手数料(約定代金が 100 万円 以下の場合、最低手数料 2,700 円)(税込み)が必要となります。●株式は、株価の変 動により、損失を生じるおそれがあります。●上場有価証券等書面の内容をよくお読み ください。●外国株式は、為替相場の変動等により、損失を生じるおそれがあります。●非上 場債券(国債、地方債、政府保証債、社債)を当社が相手方となりお買い付けいただ く場合は、購入対価のみお支払いいただきます。●債券は、金利水準の変動等により 価格が上下し、損失を生じるおそれがあります。●外国債券は、為替相場の変動等に より損失を生じるおそれがあります。●商品毎(投信・外債含む)に手数料等及びリス クは異なりますので、上場有価証券等書面、当該商品等の契約締結前交付書面や目論 見書またはお客様向け資料をよくお読みください。 エース証券及びエース経済研究所(以下、ARI) 免責事項等 当資料により株式・債券・その他金融商品(投信・外債含む)等の勧誘を行うことがあ ります。本資料で言及した銘柄や投資戦略は、投資に関するご経験や知識、財産の状況 及び投資目的が異なるすべてのお客様に、一律に適合するとは限りません。また、株式・ 債券等の有価証券の投資には、「手数料等及びリスクについて」に記載のとおり、 損失を生じるおそれがあります。投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断で行 っていただきますようお願い致します。 本資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて ARI が作成し、エース証券(以下、当 社)がお客様にご提供いたしますが、当社及び ARI は、ARI が基にした情報及びそれに 基づく要約または見解の正確性、完全性、適時性などを保証するものではありません。本 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