〔週〕ARI 週間投資レポート;pdf

審査済A
《審査番号A15- 637
(平成27年3月20日)
(20150323 号)
》
週間投資レポート
注目イベントの通過や年度替わりで、ミニ調整も視野に…!?
≪フォーカス≫
日銀の金融政策決定会合では物価見通しを下方修正したものの、特段のサプライズはなかった。半面、米
FOMCは予想通り、フォワードガイダンスから「忍耐強く」という文言を削除したが、景気、物価、政策金利の
見通しを軒並み下方修正し、米国経済の先行きについては一段と慎重な姿勢を示した。
イエレン議長の「文言の変更は必ずしも6月の利上げ開始を意味するものではない。だが、その可能性は
排除できない」という会見を受けて、米国市場は利上げ開始が9月以降に後ずれするとともに、利上げ幅も小
刻みになるという見方に大きく傾き、長期金利低下・株高と投資家に安心感を与えている。
一方、注目されていた春闘の一斉回答日には過去最高水準のベアを実施する企業が続出するなど主要企
業の賃上げは順調に進んでいる。ただ、中堅企業も含むロイター企業調査(3月)によると、ベアを実施しない
という企業が4割に達し、賃金上昇幅が消費増税分の3%をカバーできない企業が7割を超す結果となって
いる。賃上げによる個人消費の押し上げという期待が実現するかどうか微妙とも言える。
また、イエレン議長が会見で何度かドル高の影響に言及したこともあり、為替市場ではポジション調整に伴
う短期的なドル高修正の可能性も否定できない。前週の東京市場は円高に振れた場面で利益確定売りによ
る反落局面も見られたが、配当取りも含めた押し目買い意欲も強く、底堅さが目立つ展開となった。
ただ、最近の日本株の動きには日本企業の戦略転換や業績拡等への期待や期末習性に加え、株価上昇
そのものが買い材料となっている嫌いも伺える。短期テクニカル指標の過熱感、注目イベントの通過による
一巡感、年度替わりに伴う需給の変化ということも考慮に入れた駆け引きが求められるかも…!?
(石飛))
《経済・産業スケジュール》
国内主要経済指標等
23(月)
海外主要経済指標等
2月全国スーパー売上高
3月マークイット製造業PMI
《新規上場》
ファーストコーポレーション、RS Technologies、イード
24(火)
米2月シカゴ連銀景気指数
米2月中古住宅販売件数
中国3月HSBC製造業PMI速報値
仏・独・ユーロ圏3月PMI速報値
米2月消費者物価指数
米1月FHFA住宅価格指数
米3月マークイット製造業PMI速報値
米2月新築住宅販売件数
米3月リッチモンド連銀景気指数
独3月Ifo景況感指数
米2月耐久財受注額
2月企業向けサービス価格指数
2月自動車各社の生産・販売実績
25(水)
《新規上場》
シンデン・ハイテックス、ハウスドゥ、Aiming
2年国債入札
南ア中銀政策金利発表
統一地方選挙・10道県知事選告示(4/12投開票)
26(木) 《新規上場》
モバイルファクトリー、日本動物高度医療センター 、プラッツ
情報収集衛星搭載のH-IIAロケット28号機打上げ
2月全国・3月都区部の消費者物価指数
米10-12月期国内総生産(GDP)確報値
2月雇用統計
米3月ミシガン大学消費者態度指数確報値
27(金) 2月商業販売統計
《新規上場》
sMedio
エース経済研究所
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週間投資レポート(20150323 号)
≪Imadas 100 社ポジション≫
予約(カイ)・カイ・判断(カイ)ゾーンの銘柄数は5社増え 70 社とカイ優勢の状態にある。一方、米
国の利上げが遅れるとの見方が広がり円高・ドル安が進展したことや、再び原油価格が下落傾
向にあり株価を押し下げる可能性もありそうだが、相場の底堅さを確認する展開が予想される。
( イ マ ダ ス )
Imadas(株価天気図)による
100社ポジション
《②判断 (カイ) ゾーン》
《①調整ゾーン》
人
気
度
・
大
衆
心
理
の
推
移
Imadas
《③過熱ゾーン》
(データ日
3/19
週中間値 )
《④判断(ウリ) ゾーン》
《判断ゾーン》
追撃カイや
追撃ウリ、
STC(fast)
もしくは見送り
など個別の
判断を要する
STC(slow)
●
●
●
●
●
●
週ベース
週ベース
3月19日 終値ベース
NYダウ
ナスダック
指
標
指
標
日経平均
為替(円/ドルレート)
A〔予約(カイ) 〕
A〔カ イ〕
(2社)
〔判断(カイ) 〕
(0社)
3765 ガンホー
6305 日立建
B〔カ イ〕
《20~80%でのGクロス銘柄》
(2社)
B〔予約 (カイ) 〕
《20~80%でFast上向き転換》
(2社)
7259 アイシン精
9433 KDDI
6479 ミネベア
4063 信越化
《かつ13週移動が上向き》
《かつ13週移動が上向き》
60%
40%
20%
8035
6902
5333
7731
7011
6701
6503
7269
6594
4004
4902
7013
6501
6753
6502
6301
9984
2121
7832
A〔予約(ウリ) 〕
(65社)
東エレク
デンソー
ガイシ
ニコン
三菱重
NEC
三菱電
スズキ
日電産
昭電工
コニカミノルタ
IHI
日 立
シャープ
東 芝
コマツ
ソフトバンク
ミクシィ
バンナムHD
6988
1570
9735
9437
4755
7203
6762
4114
6758
6954
8058
4523
6302
6702
5108
8697
8411
4901
6981
9843
6971
8316
9101
3402
1925
6506
6952
8591
6135
6976
8802
6963
7751
8031
7012
4689
8604
8801
8830
2802
5802
6752
6098
7733
7974
7752
日東電
日経レバ
セコム
NTTドコモ
楽 天
トヨタ
TDK
日触媒
ソニー
ファナック
三菱商
エーザイ
住友重
富士通
ブリヂストン
JPX
みずほ
富士フイルム
村田製
ニトリHD
京セラ
三井住友
郵 船
東 レ
大和ハウス
安川電
カシオ
オリックス
牧野フ
太陽誘電
菱地所
ローム
キヤノン
三井物
川 重
ヤフー
野村HD
三井不
住友不
味の素
住友電
パナソニック
リクルートHD
オリンパス
任天堂
リコー
A〔ウ リ〕
(9社)
5201
7267
9020
9104
8306
7201
4503
6857
5401
旭硝子
ホンダ
JR東日本
商船三井
三菱UFJ
日産自
アステラス薬
アドバンテ
新日鉄住
B〔ウ リ〕
B〔予約(ウリ) 〕
《80~20%でFast下向き転換》
(1社)
〔判断(ウリ) 〕
(0社)
(18社)
STC高
4502
3436
8113
9983
3405
5713
1812
8267
8002
5411
1801
武 田
SUMCO
ユニチャーム
ファーストリテイ
クラレ
住友鉱
鹿 島
イオン
丸 紅
JFEHD
大成建
1802
1803
8028
5232
大林組
清水建
Fマート
住阪セメ
《80~20%でのDクロス銘柄》
(2社)
1605 国際帝石
8750 第一生命
5233 太平洋セメ
60%
6367 ダイキン
40%
《かつ13週移動が下向き》
《かつ13週移動が下向き》
7270 富士重
20%
7261 マツダ
80%
STC低
【注意喚起】
なし
【ファイナンス】
なし
(注)B〔カイ〕発信銘柄の条件は修STC20~80%でGクロスかつ13週移動平均が上向き
(注)B〔ウリ〕発信銘柄の条件は修STC80~20%でDクロスかつ13週移動平均が下向き
◇
Imadas(株価天気図)による注目銘柄
B〔カイ〕
KDDI(9433) 判断[カイ] 日立(6501)、日本電産(6594)
エース経済研究所
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週間投資レポート(20150323 号)
≪アナリストの注目銘柄≫
TYO (東1:4358)
15/7期
(予想)
前期比
(株価3月16日 189円 時価総額117億円)
売上高
経常利益
当期利益
EPS
PER
285億円
17億円
9億円
15円
12倍
+7%
+13%
+51%
広告コンテンツの総合制作会社、主力のTV‐CMは業界2位。
①15/7期第2Qは7%増収の125.9億円、24%経常増益の7億円。
電気・情報通信、自動車、飲料、衣料業界向け受注が好調持続、受注残は
4%増の78億円と高水準。足下の受注が順調で、通期予想は据え置き。
②実質無借金を達成、M&Aなど成長戦略に積極投資する方針に転換。17
/7期売上高400億円、営業利益27億円、18/7期売上高500億
円を目標。 (石飛)
シスメックス (東1:6869)
15/3期
(予想)
前期比
(株価3月16日 6570円 時価総額1兆3654億円)
売上高
営業利益
当期利益
EPS
PER
2181億円
431億円
266億円
128円
51倍
+18%
+31%
+29%
医療機関で血液や尿を調べる検体検査機器メーカー。血球検査では世界トップシェア。
①同社の検査機器が測定対象とするのは遺伝子、細胞、タンパク質がメイン。
遺伝子の測定技術としてオスナ法を持つ。さらに、13年秋、血中に0.01%
未満しか含まれない癌遺伝子を検出できるビーミング法を持つ独アイノス
ティック社を買収。
②目視による細胞検査を効率化するため、フローサイトメトリーによる分析
装置をリリース。付帯する糖鎖部を測定するタンパク質検出では胆管癌の
マーカーを開発中。 (池野)
ヨロズ(東1:7294)
15/3期
(予想)
前期比
(株価3月16日 2565円 時価総額642億円)
売上高
経常利益
当期利益
EPS
PER
1500億円
101.4億円
56.8億円
249円
10倍
+8%
+8%
+10%
サスペンションシステムメーカーを目指す新中計「Yorozu Spiral-up Plan 2017」を策定。
①15/3期第3Qは8%増収の1079億円、34%経常増益の79億円。
新拠点の稼動による増収効果や営業外の為替差益31.6億円が寄与。通
期計画を上方修正、売上高+30億円、営業利益+8億円、経常利益+2
3.4億円、当期利益+14.8億円。
②新興国の6拠点の本格稼働で、18/3期売上高1800億円、営業利益
率6%を目標。米国第2拠点、中国第3拠点を検討。欧州事務所の新設で
販路拡大を狙う。 (石飛)
エース経済研究所
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週間投資レポート(20150323 号)
≪トピックスコーナー≫
春闘、賃上げ次々…「アベノミクス」個人消費への追い風に
安倍政権の経済政策への期待から円安や株高が進み、輸出の回復や資源安で企業の収益力が
高まるなど、昨年以上に賃上げへの環境が整っています。また、今年の春闘は、政府が労使双
方に対して、デフレ脱却と経済の再生に向けて賃金が継続して上昇するよう協力を求めるなか
で進められています。今回の春闘は大手企業で昨年以上に大幅な水準の賃上げが相次ぐ見通し
で、賃上げと景気が上向くことによって、昨年4月の増税で落ち込んだ消費を刺激し、消費者
の消費意欲が回復することも期待されます。
GDPの約60%程度を占め、寄与度も高い「個人消費」
住宅投資
2.6%
純輸出
1.8%
在庫投資
0.5%
実質GDP成長率と
主な年率寄与度 (実質、季節調整値)
%
3
公共投資
4.3%
政府消費
→予測
公共投資 (エコノミスト19社平均)
実質GDP
2
1
設備投資
13.5%
0
個人消費
-2
設備投資
-3
-4
↑
2013年
2014年
7- 9.
10-12.
4- 6.
1- 3.
7- 9.
1- 3.
7- 9.
4- 6.
1- 3.
7- 9.
2012年
10-12.
4- 6.
1- 3.
7- 9.
10-12.
4- 6.
1- 3.
2011年
10-12.
消費税引上げ
-5
10-12.
政府消費
19.2%
-1
4- 6.
2014年
実質GDP 個人消費
58.9%
527兆円
2015年
内閣府資料を基にARI作成。
輸出の持ち直しで、稼働率も上昇
大手企業で賃上げ相次ぐ
稼働率指数(2010年=100)
130
トヨタの最高額回答が他業種に波及
回答 前年の妥結実績
トヨタ 4000円 ← 2700円
汎用機械工業
120
日 産 5000円 ← 3500円
110
ホンダ 3400円 ← 2200円
100
輸送用機械工業
電機業界大手6社統一回答
3000円 ← 2000円
90
電子部品・デバイス
80
13
14
富士重工 3300円 ← 2000円
NTT 2400円 ← 1600円
15
【主な消費関連銘柄】
コード
銘柄名
2002
2206
2212
2229
2267
2269
2281
2282
2331
2371
2413
2433
2501
2502
2503
2531
2579
2593
2607
2651
日清粉G
グリコ
山崎パン
カルビー
ヤクルト
明治HD
プリマハム
日本ハム
ALSOK
カカクコム
エムスリー
博報堂DY
サッポロHD
アサヒ
キリンHD
宝HD
コカウエスト
伊藤園
不二油
ローソン
-
コード
2670
2784
2801
2802
2809
2810
2811
2871
2875
2897
2914
3064
3086
3088
3092
3099
3349
3360
3382
3391
銘柄名
ABC マート
アルフレッサHD
キッコーマン
味の素
キユーピー
ハウス食
カゴメ
ニチレイ
東洋水産
日清食HD
J T
MonotaRO
Jフロント
マツモトキヨシ
スタートトゥ
ミツコシイセタン
コスモス薬品
シップHD
7&I-HD
ツルハHD
コード
銘柄名
4324
4661
4665
4732
7451
7453
7459
7532
7550
7649
8001
8002
8028
8031
8053
8058
8129
8136
8218
8219
電 通
OLC
ダスキン
ユー・エス・エス
三菱食品
良品計画
メディパル
ドン・キホーテ
ゼンショーHD
スギHD
伊藤忠
丸 紅
Fマート
三井物
住友商
三菱商
東邦HD
サンリオ
コメリ
青山商
コード
8227
8233
8242
8252
8267
8270
8273
8282
9301
9364
9603
9735
9783
9831
9832
9843
9962
9983
9987
9989
銘柄名
しまむら
高島屋
H2Oリテイル
丸井G
イオン
ユニーGHD
イズミ
ケーズHD
三菱倉
上 組
エイチ・アイエス
セコム
ベネッセHD
ヤマダ電
オートバクス
ニトリHD
ミスミG
ファーストリテイ
スズケン
サンドラッグ
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審査済 A
ACE Research Institute
金融商品取引法に基づく表示事項
■本資料をお客様にご提供する金融商品取引業者名等
商号等:
加入協会:
エース証券株式会社
金融商品取引業者
近畿財務局長(金商)第 6 号
日本証券業協会
指定紛争解決機関:
特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター
■手数料等及びリスクについて
●株式の売買には、約定代金に対して最大 1.242%の手数料(約定代金が 100 万円
以下の場合、最低手数料 2,700 円)(税込み)が必要となります。●株式は、株価の変
動により、損失を生じるおそれがあります。●上場有価証券等書面の内容をよくお読み
ください。●外国株式は、為替相場の変動等により、損失を生じるおそれがあります。●非上
場債券(国債、地方債、政府保証債、社債)を当社が相手方となりお買い付けいただ
く場合は、購入対価のみお支払いいただきます。●債券は、金利水準の変動等により
価格が上下し、損失を生じるおそれがあります。●外国債券は、為替相場の変動等に
より損失を生じるおそれがあります。●商品毎(投信・外債含む)に手数料等及びリス
クは異なりますので、上場有価証券等書面、当該商品等の契約締結前交付書面や目論
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当資料により株式・債券・その他金融商品(投信・外債含む)等の勧誘を行うことがあ
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