審査済M 《審査番号M16- 1121 (平成28年5月13日) 週間投資レポート(20160516号) 》 週間投資レポート 国も企業も、投資と成長戦略が重要… 4月の日銀金融政策決定会合が金融政策の現状維持を決めたことで、株価も円相場も上下に大きく変動し た。ドル円相場は一時105円台の円高水準に進んだが、為替介入の可能性を示唆する麻生財務相の発言を 受けて109円前後に戻す動きを見せ、連休明けの株式市場は比較的堅調な推移を見せた。 米国では1-3月期決算の減益幅が予想より小幅なものとなったが、4-6月期の見通しが下方修修正とな り、業績に対する不安が株価の上値を抑える状況も垣間見える。日本でも3月期決算発表がピークを迎えて いるが、今期については1㌦105~110円を前提とする減益計画を示す企業が多い。 ただ、トヨタの大幅減益を受けたショック安的な動きは見られず、市場が円高による業績への悪影響をある 程度織り込んでいた可能性がある。また、大幅な減益を見込むなかでも、中長期的な成長に向けた設備投資 や研究開発費を増額する企業も尐なくない。今週は、日銀の新たな購入対象となる設備・人材投資に積極的 な企業を組み入れた新型ETFが上場されることも下支えとなりそうである。 さて、安倍首相は連休中に欧州各国を歴訪、伊勢志摩サミットにおける財政政策の協調を実現するための 根回しを進めたが、各国事情による温度差が見られた。G7の協調をアピールするためには、日本が率先し て財政政策の出動と成長戦略を推進し、世界経済に貢献することを示す必要があろう。 月末に向けて、消費増税実施の有無も含め、市場は政府が発信する政策を注視することになろう。大規模 な財政出動、企業の投資意欲を刺激する成長戦略、日銀の追加緩和期待等が重なれば、株式市場では上 値を試す可能性も高まろう。ただ、海外の政治リスク等が残っており、過度な楽観は禁物か…。 (石飛) 《経済・産業スケジュール》 国内主要経済指標等 G7環境相会合(富山市、~16日) G7科学技術相会合(つくば市、~17日) 4月国内企業物価指数 16(月) 4月工作機械受注 海外主要経済指標等 15(日) 米5月NY連銀製造業景気指数 米5月NAHB住宅市場指数 休場:ドイツ、スイス ユーロ圏5月貿易収支 米4月建設許可件数・住宅着工件数 米4月消費者物価 米4月鉱工業生産・設備稼働率 ユーロ圏4月消費者物価指数 5年国債入札 17(火) 18(水) 1-3月期GDP速報値 4月首都圏新規マンション発売 20年国債入札 3月機械受注 3月全産業活動指数 19(木) 20(金) G7財務相・中央銀行総裁会議(仙台、~21日) インドネシア中銀政策金利発表 南アフリカ中銀政策金利発表 アジア石油化学工業会議(APIC)開催 (シンガポール、~20日) 米4月シカゴ連銀全米活動指数 米5月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数 米4月CB景気先行総合指数 4月26・27日開催のFOMC議事録 休場:トルコ 米4月中古住宅販売件数 休場:タイ エース経済研究所 - 当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終 ページに記載しております。ご確認の程、よろしくお願い致します。 - 週間投資レポート(20160516号) ≪Imadas 100社ポジション≫ 予約(カイ)・カイ・判断(カイ)ゾーンの銘柄数は68社と買い優勢の状況。株式市場は、4月日銀 会合からの調整を経て、現在ドル円ともに戻り試しの局面にある。先週末に企業の決算発表 がピークを迎え、今期の見通しが明確になってきた中、新たな展開も見られよう。 ( イマ ダ ス ) Imadas (株価天気図)による 平成28年5月12日 100社ポジション 《 ② 判 断 ( カ イ ) ゾーン》 《 ①調整ゾー ン 》 人 気 度 ・ 大 衆 心 理 の 推 移 Imadas 《 ③過熱ゾー ン 》 (データ日 週中間値 ) 5/12 審査済A (平成28年5月12日) 《 ④ 判 断 ( ウリ ) ゾーン》 《判断ソ ゙ー ン 》 追撃カイや 追撃ウリ、 STC(fast) もしくは見送り など個別の 判断を要する STC(slow) ● ● ● ● ● ※NYダウ・ナスダック・ 為替(円/ドルレート)は 5/11現在のデータ ● 週ベース 週ベース 5月12日 終値ベース N Yタ ゙ウ ・ ナ ス タ ゙ッ ク 指 標 指 標 日経平均 為 替 ( 円 / ドル レー ト) A 〔 予約( カイ) 〕 A 〔 カ イ〕 (1 社) 8604 野村HD 7203 トヨタ B 〔 カ イ〕 B 〔 予約( カイ) 〕 《 2 0 ~ 8 0 % での G クロ ス銘 柄 》 (1 1 社) 《 2 0 ~8 0 %でF ast上向き 転換》 8028 Fマート (8 社) 8591 オリックス 7832 バンナムHD 9735 セコム 7733 オリンパス 6758 ソニー 7011 三菱重 1802 大林組 3402 東 レ 1812 鹿 島 6098 リクルートHD 7974 任天堂 7270 富士重 1925 大和ハウス 6135 牧野フ 7201 日産自 9020 JR東日本 6902 デンソー 6702 富士通 《 かつ 1 3 週移動が上向き 》 《 かつ 1 3 週移動が上向き 》 4114 日触媒 【 削除】 7/8 日立 建(6305) ロー ム(6963) 〔 判断( カイ) 〕 (1 社) A〔 予約(ウ リ )〕 (4 7 社) 6367 9433 9984 1803 6503 4689 8267 6594 7013 3405 4755 9437 ダイキン KDDI ソフトバンクG 清水建 三菱電 ヤフー イオン 日電産 IHI クラ レ 楽 天 NTTドコモ 2121 4063 8035 1801 6302 6479 4901 5201 6988 6857 5333 1570 1568 5233 6752 6506 4902 8309 8316 7261 7012 7267 7269 8306 6501 3436 8802 8750 4503 7259 8411 4004 9983 6976 ミクシィ 信越化 東エレク 大成建 住友重 ミネベア 富士フイルム 旭硝子 日東電 アドバンテ ガイシ 日経レバ TPX2倍 太平洋セメ パナソニック 安川電 コニカミノルタ 三住トラスト 三井住友 マツダ 川 重 ホンダ スズキ 三菱UFJ 日 立 SUMCO 菱地所 第一生命 アステラス薬 アイシン精 みずほ 昭電工 ファーストリテイ 太陽誘電 A 〔 ウ リ〕 (0 社) 〔 判断(ウ リ )〕 (0 社) 80% (3 1 社) 6502 4528 6971 6301 5401 東 芝 小野薬 京セラ コマツ 新日鉄住 5232 8801 8113 8058 8830 住阪セメ 三井不 ユニチャーム 三菱商 住友不 5108 9104 3765 5411 5713 8002 6762 8697 8031 6981 ブリヂストン 商船三井 ガンホー JFEHD 住友鉱 丸 紅 TDK JPX 三井物 村田製 6954 7751 9101 5802 6952 7752 6753 4502 7731 ファナック キヤノン 郵 船 住友電 カシオ リコー シャープ 武 田 ニコン STC高 60% B 〔 ウ リ〕 B 〔 予約(ウ リ )〕 《 8 0 ~ 2 0 % での D クロ ス銘 柄 》 《 8 0 ~2 0 %でF ast下向き 転換》 (1 社) (1 社) 4523 エーザイ 1605 国際帝石 60% 40% 《 かつ 1 3 週移動が下向き 》 《 かつ 1 3 週移動が下向き 》 20% 6701 NEC 2802 味の素 40% 20% STC低 【 採用】 TPX2倍 (1568) 三住 トラスト(8309) 【注意喚起】 なし 【ファイナンス】 なし (注)B〔カ イ 〕発信銘柄の条件は修STC20~80%でGクロ スかつ13週移動平均が上向き (注)B〔ウリ〕発信銘柄の条件は修STC80~20%でDクロ スかつ13週移動平均が下向き エース経済研究所 - 当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終 ページに記載しております。ご確認の程、よろしくお願い致します。 - 週間投資レポート(20160516号) ≪アナリストの注目銘柄≫ ウ エ ル シ ア H D (東1:3141) 17/2期 (予想) 前期比 (株価5月9日 5890円 時価総額3086億円) 売上高 経常利益 当期利益 EPS PER 6300億円 237億円 128億円 246円 24倍 +19% +16% +34% イオンの連結子会社。M&Aで売上高は業界トップクラスに。今後の統合効果に期待。 ①16/2期は売上高5284億円(+39%)、経常利益204億円(+4 5%)と2ケタ増収増益となり、会社計画(売上高5206億円、経常利益 193億円)も上回った。 ②昨年9月に完全子会社化したCFSコーポレーションが下期から連結対象と なったことで、通期売上高は業界首位のマツモトキヨシと肩を並べる水準に 浮上。 ③今期は薬剤師を大量採用できたことから、調剤併設率も65%→70%へ。 (池野) アパマンショップHD (東1:8889) 16/9期 (予想) 前期比 (株価5月9日 1815円 時価総額261億円) 売上高 経常利益 当期利益 EPS PER 390億円 23億円 14億円 79円 23倍 +5% +37% - 賃貸斡旋、準管理を行う斡旋、プロパティ・マネジメントが主力事業。 ①16/9期第2Qは1%増収の191億円、127%経常増益の11.8億 円)。主力事業が堅調に推移したほか、支払利息と支払手数料の減尐が寄与 した。 ②中期経営計画では、20/9期売上高560億円、経常利益46億円を目標。 管理受託(準管理)や直営店の増加、本業関連事業(家賃保証、保険と24 時間駆付け)の強化を推進。民泊や「短期・中期」賃貸への参入も。 (岸) J R 東 日 本 (東1:9020) 17/3期 (予想) 前期比 (株価5月9日 9630円 時価総額3兆7797億円) 売上高 経常利益 当期利益 EPS PER 2兆8780億円 3930億円 2660億円 678円 14倍 +0% ▲8% +8% 「グループ経営構想Ⅴ~限りなき前進」を更新。 ①16/3期は4%増収の2兆8671億円、18%経常増益の4289億円 と最高益。新幹線が北陸新幹線効果やインバウンド需要等で11%増収と好 調、在来線も3%増。 ②17/3期は安全対策や新幹線修繕引当など費用の増加を見込む。今期から 新幹線大規模改修費用1兆406億円(2031/4~41/3月)の引当 金3600億円を計上。丸の内地下改修、千葉新駅ビル、さいたま新都心ビ ルの開発に着手。 (石飛) エース経済研究所 - 当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終 ページに記載しております。ご確認の程、よろしくお願い致します。 - 週間投資レポート(20160516号) ≪トピックスコーナー≫ ~ 総務省、2020年までに全小中高校に「Wi―Fi」導入へ ~ <日経>◇全小中高に無線LAN 電子教科書に対応、2020年までに 総務省は2020年までに全国すべての小・中・高校に無線LAN「Wi―Fi」を導入する方針だ。教 科書の内容をタブレット端末などに収めた「デジタル教科書」の普及に向け、導入費用の半分を補助す る。災害時には避難者に開放し、携帯電話の基地局が故障してもインターネットや電子メールを使える ようにする。 現在、無線LANを利用できる小・中・高校の教室は24%にとどまる。総務省はまず今夏につくる17 年度政府予算の概算要求に必要経費の一部を盛り込む。 19年度までの3年間で計100億円を確保し、無線LANを導入するのに必要なルーターと呼ばれる機 器の設置費用のうち5割を補助する。携帯電話会社などが国に納めている電波利用料を財源にする。 補助は国公立や私立を問わず、全国すべての小学校(2万1千校)、中学校(1万校)、高校(5千 校)が対象だ。各教室のほか、職員室や体育館にもルーターを置いて、校内どこでもネットにつながる ようにする。導入後の諸費用は学校側で負担する必要があるが、総務省は国の補助で普及率が大幅に高 まるとみている。 文部科学省の専門家会議は4月、デジタル教科書を20年度に導入することを提案した。音声や動画を 盛り込めるため、学習内容の理解が深まりやすいとされる。教科書の内容をタブレット端末に取り込む 際などには無線LANの環境が欠かせない。正式な教科書に位置づけるには法改正が必要なほか、端末 代金を誰が負担するかなどの課題が残る。このため導入には国民的な理解とネット環境の整備の両方が 必要不可欠だ。 もう一つの狙いは災害対策だ。大半の学校は地域の防災拠点に指定されており、地震などの災害が起 きれば多くの住民が避難する。学校は地域活動の拠点などになっていることも多く、こうした目的の利 用者にも開放する。 ☆『Wi-Fi』『タブレット端末』の主な関連銘柄 Wi-Fi(無線LAN) コード 銘柄名 3858 ユビキタス 4316 ビーマップ 6676 メルコ コード 銘柄名 6701 NEC 6820 アイコム 6835 アライドHD コード 銘柄名 6916 アイオデータ 8226 理 経 9419 ワイヤレスG タブレット端末 コード 銘柄名 6701 NEC 6740 JDI 6752 パナソニック ・・・弊社参考銘柄 コード 銘柄名 6758 ソニー 6976 太陽誘電 6981 村田製 エース経済研究所 - 当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終 ページに記載しております。ご確認の程、よろしくお願い致します。 - 審査済 M 審査番号 M16- 1121 ACE Research Institute 金融商品取引法に基づく表示事項 ■本資料をお客様にご提供する金融商品取引業者名等 商号等: 加入協会: 丸八証券株式会社 金融商品取引業者 東海財務局長(金商)第 20 号 日本証券業協会 指定紛争解決機関: 特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター ■手数料等及びリスクについて ●株式の売買には、約定代金に対して最大 1.188%の手数料(税抜き 1.100%)〔ただ し、最低手数料 2,160 円(税込み)〕が必要となります。●株式は、株価の変動により、 損失を生じるおそれがあります。●上場有価証券等書面の内容をよくお読みください。 ●外国株式は、為替相場の変動等により、損失を生じるおそれがあります。●非上場 債券(国債、地方債、政府保証債、社債)を当社が相手方となりお買い付けいただく場 合は、購入対価のみお支払いいただきます。●債券は、金利水準の変動等により価 格が上下し、損失を生じるおそれがあります。●外国債券は、為替相場の変動等によ り損失を生じるおそれがあります。●商品毎(投信・外債含む)に手数料等及びリスク は異なりますので、上場有価証券等書面、当該商品等の契約締結前交付書面や目論 見書またはお客様向け資料をよくお読みください。 丸八証券及びエース経済研究所(以下、ARI) 免責事項等 当資料により株式・債券・その他金融商品(投信・外債含む)等の勧誘を行うことがあ ります。本資料で言及した銘柄や投資戦略は、投資に関するご経験や知識、財産の状況 及び投資目的が異なるすべてのお客様に、一律に適合するとは限りません。また、株 式・債券等の有価証券の投資には、「手数料等及びリスクについて」に記載のとお り、損失を生じるおそれがあります。投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断 で行っていただきますようお願い致します。 本資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて ARI が作成し、丸八証券(以下、当 社)がお客様にご提供いたしますが、当社及び ARI は、ARI が基にした情報及びそれに 基づく要約または見解の正確性、完全性、適時性などを保証するものではありません。本 資料に記載された内容は、資料作成時点におけるものであり、予告なく変更することがあ ります。 本資料に基づき投資を行った結果、お客様に何らかの損害が発生した場合でも、当 社及び ARI は、理由の如何を問わず、一切責任を負いません。 ※(著作権等)・・・本資料に関する一切の知的財産権は、原則として ARI に帰属しま す。電子的または機械的な方法を問わず、いかなる目的であれ、本資料の無断転用、複 製等を行わないようお願い致します。 ※ 尚、出所記載なき資料は各種資料より ARI 作成。
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