〔週〕ARI 週間投資レポート - エース証券

審査済A
《審査番号A1559
(平成27年1月9日)
(20150112 号)
》
週間投資レポート
≪フォーカス≫
2015 年は2万円相場に2度の挑戦場面が…
2015 年の株式市場は原油安、米国株安、ギリシャ懸念の再浮上で、2年連続の大幅下落で始まった。原油
安は資源国からの資金流出に伴う経済不安が世界景気に悪影響を与えるという懸念を呼び、年初に発表さ
れた米国在指標が低調だったこともあって米国株の短期調整となって表れた。さらに、ギリシャ政治の混乱
はユーロ離脱観測に広がり、ユーロ経済の低迷と相まって、リスクオフムードを助長した。
東京市場も、この影響を免れず続落となったものの、前週末にかけてはADP全米雇用報告の上振れ、欧
州の消費者物価下落によるECBの量的緩和観測等をきっかけに落ち着きを取り戻しつつある。
今週は欧州の動向が最大の焦点となる。22 日のECB理事会が量的緩和の導入に踏み切るかどうか、25
日のギリシャ総選挙の結果がどうなるのか。ECBドラギ総裁は経済のジャパナイゼーション懸念を強く抱い
ており、デフレ回避のため、量的緩和を導入せざるを得ないと思われる。また、ギリシャの選挙も結果がどう
なろうと、結局は妥協せざるを得ず、金融危機や政治危機を繋がることはないだろう。市場では思惑が交錯
するだろうが、余程のことがない限り、調整一巡となる可能性が高いと見られる。
さて、日本は昨年末の衆院選によって世界で最も政治的に安定した国となった。原油安や円安による景気
の回復と企業収益の拡大、株主還元の強化、GPIFのポートフォリオ見直しの継続、日銀の追加緩和期待等
の好材料が指摘されている。年初の経営者株価予想でも日経平均2万円という声が多かったが、今年は春
闘や企業のガバナンス改革、追加緩和期待の前半と、企業収益の最高益更新期待を背景とする年終盤の2
回の挑戦場面が想定される。ただ、相場の振幅が大きくなっていることには留意を…。
(石飛)
《経済・産業スケジュール》
国内主要経済指標等
12(月) 成人の日
11月国際収支
13(火) 12月景気ウォッチャー調査
海外主要経済指標等
北米国際自動車ショー開催(~25日デトロイト)
中国12月貿易収支
米12月財政収支
1月ESPフォーキャスト調査
14(水)
2015年度予算案閣議決定
米地区連銀経済報告(ベージュブック)
12月マネーストック
米12月小売売上高
12月産業機械受注額
米12月輸出入物価指数
米12月企業在庫
12月企業物価指数
ユーロ圏11月貿易収支
11月機械統計
米12月卸売物価指数
15(木) 日銀支店長会議
黒田日銀総裁が日銀支店長会議で挨拶
米1月ニューヨーク連銀景気指数
米1月フィラデルフィア連銀景気指数
1月日銀地域経済報告(さくらレポート)
11月第3次産業活動指数
16(金)
米12月消費者物価指数
米12月鉱工業生産・設備稼働率
米1月ミシガン大学消費者信頼感指数
エース経済研究所
―当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終ページ
―当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終ページ
に記載しています。ご確認の程、よろしくお願い致します。-
に記載しています。ご確認の程、よろしくお願い致します。-
週間投資レポート(20150112 号)
≪Imadas 100 社ポジション≫
予約(ウリ)・ウリ・判断(ウリ)ゾーンの銘柄数は合計 82 社、予約(カイ)・カイ・判断(カイ)ゾーンの銘
柄数が合計 18 社と売り優勢の状態にある。ただ、判断(ウリ)ゾーンの銘柄数は 63 社に達する中、
突っ込み警戒感から落ち着きを取り戻す展開も想定されよう。
( イ マ ダ ス )
Imadas(株価天気図)による
《②判断 (カイ) ゾーン》
《①調整ゾーン》
人
気
度
・
大
衆
心
理
の
推
移
100社ポジション
Imadas
(データ日
1/8
週中間値 )
《④判断 (ウリ) ゾーン》
《③過熱ゾーン》
《判断ゾーン》
追撃カイや
追撃ウリ、
STC(fast)
もしくは見送り
など個別の
判断を要する
STC(slow)
●
●
●
●
●
●
週ベース
週ベース
1月8日 終値ベース
NYダウ・ナスダック
日経平均
為替(円/ドルレート)
指
標
A〔予約(カイ) 〕
(0社)
A〔カ イ〕
〔判断(カイ) 〕
(0社)
B〔カ イ〕
《20~80%でのGクロス銘柄》
(1社)
《20~80%でFast上向き転換》
(1社)
3765 ガンホー
B〔予約(カイ) 〕
4503 アステラス薬
A〔予約(ウリ) 〕
(16社)
9101
6479
4502
1801
6976
3436
8113
3402
6135
8028
6758
8267
郵 船
ミネベア
武 田
大成建
太陽誘電
SUMCO
ユニチャーム
東 レ
牧野フ
Fマート
ソニー
イオン
5201
1802
9104
4523
旭硝子
大林組
商船三井
エーザイ
A〔ウ リ〕
(8社)
4114
7013
4755
9020
1925
6981
5713
6367
日触媒
IHI
楽 天
JR東日本
大和ハウス
村田製
住友鉱
ダイキン
80%
《80~20%でFast下向き転換》
(2社)
1812 鹿 島
5233 太平洋セメ
6988
7203
8035
6857
5411
(63社)
日東電
トヨタ
東エレク
アドバンテ
JFEHD
《80~20%でのDクロス銘柄》
(4社)
5232
8031
7832
1605
住阪セメ
三井物
バンナムHD
国際帝石
60%
《かつ13週移動が下向き》
《かつ13週移動が上向き》
《かつ13週移動が下向き》
《かつ13週移動が上向き》
〔判断(ウリ) 〕
(5社)
B〔ウ リ〕
B〔予約(ウリ) 〕
指
標
40%
20%
40%
20%
8058
7731
5802
7974
7267
8802
8002
8591
4004
8801
6701
5333
9843
9984
6702
6753
2121
三菱商
ニコン
住友電
任天堂
ホンダ
菱地所
丸 紅
オリックス
昭電工
三井不
NEC
ガイシ
ニトリHD
ソフトバンク
富士通
シャープ
ミクシィ
9983
7270
7012
1570
5108
9433
6501
8750
2802
6762
7751
7259
6594
8411
6902
6963
9735
6305
4063
8306
6971
7733
6502
5401
7261
6302
6503
7752
4902
7269
6506
6952
8697
6752
1803
8604
4901
8830
6954
3405
7011
6301
9437
7201
4689
8316
(注)B〔カイ〕発信銘柄の条件は修STC20~80%でGクロスかつ13週移動平均が上向き
(注)B〔ウリ〕発信銘柄の条件は修STC80~20%でDクロスかつ13週移動平均が下向き
◇
STC高
ファーストリテイ
富士重
川 重
日経レバ
ブリヂストン
KDDI
日 立
第一生命
味の素
TDK
キヤノン
アイシン精
日電産
みずほ
デンソー
ローム
セコム
日立建
信越化
三菱UFJ
京セラ
オリンパス
東 芝
新日鉄住
マツダ
住友重
三菱電
リコー
コニカミノルタ
スズキ
安川電
カシオ
JPX
パナソニック
清水建
野村HD
富士フイルム
住友不
ファナック
クラレ
三菱重
コマツ
NTTドコモ
日産自
ヤフー
三井住友
Imadas(株価天気図)による注目銘柄
ソニー(6758)、 東レ(3402)、 富士通(6702)
エース経済研究所
―当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終ページ
に記載しています。ご確認の程、よろしくお願い致します。-
60%
STC低
【注意喚起】
なし
【ファイナンス】
なし
週間投資レポート(20150112 号)
≪アナリストの注目銘柄≫
ツルハHD(東1:3391)
15/5期
(予想)
前期比
(株価1月6日 7010円、時価総額 3391億円)
売上高
営業利益
当期利益
EPS
PER
4410億円
280億円
165.7億円
347円
19倍
+14%
+16%
+14%
ドラッグストア業界で売上高ランキング3位。経常利益率でトップクラス。
①15/5期2Q(6~11月)は売上高2179億円(+19%)、営業利
益134億円(+12%)と2桁増収増益となったが、期初計画(売上高2
205億円、営業利益150億円)には未達。会社側は通期計画を未修正と
した。
②台風等の天候不順が重なり、既存店売上高が2.0%減と想定より悪かった
ことが主因。タイでの出店は、今期末35店に増やす計画で上期は23店の
進捗。 (池野)
カプコン(東1:9697)
15/3期
(予想)
前期比
(株価1月6日 1800円、時価総額 1219億円)
売上高
経常利益
当期利益
EPS
PER
800億円
102億円
66億円
117円
15倍
▲22%
▲7%
+92%
バイオハザード、モンスターハンターなど強力なIPを複数持つ。
①15/3期第2Qは売上高259億円(▲51%)、営業利益43億円(▲
42%)と大幅減益。主力タイトルの「モンスターハンター4G」の発売が
下期になるため。
②事業別ではダウンロード販売が好調なデジタルコンテンツ事業を上方修正す
る一方、保通協の形式試験変更の影響でアミューズメント機器事業を下方修
正した。試験変更は想定外だが、コスト低減で対応するとして、全体では据
え置き。 (安田)
西尾レントオール(東1:9699)
15/9期
(予想)
前期比
(株価1月6日 3885円、時価総額 1059億円)
売上高
経常利益
当期利益
EPS
PER
1140億円
149億円
89.8億円
336円
13倍
+9%
+4%
+1%
総合レンタル業のパイオニア。建築・設備工事、道路・土木工事、イベントなど幅広く対応。
①14/9期は12%増収の1040億円、48%経常増益の143億円。震
災復興、アベノミクスで建設投資が増加。主力のレンタルが12%増収、5
4%営業増益と拡大。
②15/9期は建築工事が牽引役にシフト。レンタルは10%増収の1107
億円、9%営業増益の152.9億円を計画。単体は9%増収の756億円、
サコスは8%増収の153億円。レンタル資産投資を拡大、西日本のシェア
向上、首都圏の売上拡大に注力。 (石飛)
エース経済研究所
―当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終ページ
に記載しています。ご確認の程、よろしくお願い致します。-
週間投資レポート(20150112 号)
≪トピックスコーナー≫
○2015年の主な注目テーマ
・水素社会
トヨタ2014年12月15日、世界初の量産型燃料電池車「MIRAI」を発売、普及に向け特許を無償公開へ
大陽日酸(4091)、JX(5020)、化工機(6331)、加地テック(6391)、宮入バ(6495)、東芝(6502)、千代田建(6366)、
川重(7012)、オーバル(7727)、岩谷産(8088)
・原発再稼動
2月以降 九州電力の川内原発、春以降 関西電力の高浜原発が再稼働の見込み
日立(6501)、東芝(6502)、三菱重(7011)、関西電(9503)、九州電(9508)
・地方創生
3月14日 北陸新幹線開業で地元経済に活気
ウエルシア(3141)、クスリのアオキ (3398)、リンガーハット(8200)、福山運 (9075)、セイノーHD (9076)、JR東日本 (9020)、
JR西日本 (9021)、バロー (9956)
・リニア新幹線
JR東海リニア中央新幹線15年度から土木工事本格化、品川-大阪間の全面開業前倒しへ
安藤ハザマ(1719)、大林組(1802)、飛島建(1805)、熊谷組(1861)、日本基礎(1914)、ライト工(1926)、鉱研工業(6297)
・訪日観光客 (インバウンド消費)
4月8日 成田空港にLCC専用ターミナル開業、4月中に富裕層訪日観光客の長期滞在規制が緩和される予定
カカクコム(2371)、Jフロント(3086)、三越伊勢丹HD(3099)、ドンキホーテ(7532)、空港ビル(9706)
・SIMロック解除
5月以降発売の新機種から原則として携帯電話端末の「SIMロック」解除を義務づけ
ビックカメラ(3048)、楽天(4755)、イオン(8267)、日本通信(9424)、NTT(9432)、KDDI(9433)、ソフトバンク(9984)
・マイナンバー(共通番号)
10月から社会保障と税などのマイナンバー個人番号通知、2016年1月から希望者にマイナンバーカード無料交付
ビットアイル(3811)、 NRI(4307)、オービック(4684)、 日立(6501)、NEC(6701)、富士通(6702)、NTTデータ(9613)
・自動運転
高度道路交通システム(ITS)を使い、自動運転や事故回避を図る次世代運転支援システム規格統一で大筋合意
日立(6501)、JVCケンウッド(6632)、TDK(6762)、パイオニア(6773)、デンソー(6902)、村田製(6981)、日ケミコン(6997)、
トヨタ(7203)、富士重(7270)
・原油安(ナフサ安)
原油由来のナフサを原料とする化学業界に恩恵
帝人(3401)、東レ(3402)、クラレ(3405)、旭化成(3407)、日触媒(4114)、JSR(4185)
・サイバー攻撃対策
LINE乗っ取り被害。JALマイレージやJR東日本Suicaポイントクラブなどを狙った不正アクセスが増加。
セキュアヴェイル(3042)、ポールHD(3657)、ラック(3857)、東芝(6502)、NEC(6701)、富士通(6702)
・再生医療
ips細胞を含め研究領域で世界をリード、安倍政権は再生医療関連ビジネスを成長戦略の柱の一つに掲げている
テラ(2191)、新日本科学(2395)、大日住友製薬(4506)、テルモ(4543)、JCRファーマ(4552)、富士フイルム(4901)、
タカラバイオ(4974)、渋谷工(6340)、日立(6501)、パナソニック(6752)、ニコン(7731)、オリンパス(7733)
・ロボット
産業用で存在感、介護などでも使い易く進化
川田TECH(3443)、菊池製作(3444)、グローリー(6457)、安川(6506)、サイバーダイン(7779)
・4K
2014年6月世界先駆けて試験導入、2Kでは日本方式が世界標準、4K・8Kでも世界標準も
コア(2359)、東芝(6502)、エスケーエレク(6677)、パナソニック(6752)、シャープ(6753)、アンリツ(6754)、ソニー(6758)、
池上通(6771)、メガチップス(6875)、PALTEK(7587)
―当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終ページ
に記載しています。ご確認の程、よろしくお願い致します。-
審査済 A
ACE Research Institute
金融商品取引法に基づく表示事項
■本資料をお客様にご提供する金融商品取引業者名等
商号等:
加入協会:
エース証券株式会社
金融商品取引業者
近畿財務局長(金商)第 6 号
日本証券業協会
指定紛争解決機関:
特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター
■手数料等及びリスクについて
●株式の売買には、約定代金に対して最大 1.242%の手数料(約定代金が 100 万円
以下の場合、最低手数料 2,700 円)(税込み)が必要となります。●株式は、株価の変
動により、損失を生じるおそれがあります。●上場有価証券等書面の内容をよくお読み
ください。●外国株式は、為替相場の変動等により、損失を生じるおそれがあります。●非上
場債券(国債、地方債、政府保証債、社債)を当社が相手方となりお買い付けいただ
く場合は、購入対価のみお支払いいただきます。●債券は、金利水準の変動等により
価格が上下し、損失を生じるおそれがあります。●外国債券は、為替相場の変動等に
より損失を生じるおそれがあります。●商品毎(投信・外債含む)に手数料等及びリス
クは異なりますので、上場有価証券等書面、当該商品等の契約締結前交付書面や目論
見書またはお客様向け資料をよくお読みください。
エース証券及びエース経済研究所(以下、ARI) 免責事項等
当資料により株式・債券・その他金融商品(投信・外債含む)等の勧誘を行うことがあ
ります。本資料で言及した銘柄や投資戦略は、投資に関するご経験や知識、財産の状況
及び投資目的が異なるすべてのお客様に、一律に適合するとは限りません。また、株式・
債券等の有価証券の投資には、「手数料等及びリスクについて」に記載のとおり、
損失を生じるおそれがあります。投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断で行
っていただきますようお願い致します。
本資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて ARI が作成し、エース証券(以下、当
社)がお客様にご提供いたしますが、当社及び ARI は、ARI が基にした情報及びそれに
基づく要約または見解の正確性、完全性、適時性などを保証するものではありません。本
資料に記載された内容は、資料作成時点におけるものであり、予告なく変更することがあり
ます。
本資料を利用した結果、お客様に何らかの損害が発生した場合でも、当社及び ARI
は、何らの責任を負うものではありません。
※(著作権等)・・・本資料に関する一切の知的財産権は、原則として ARI に帰属しま
す。電子的または機械的な方法を問わず、いかなる目的であれ、本資料の無断転用、
複製等を行わないようお願い致します。
※ 尚、出所記載なき資料は各種資料より ARI 作成。