審査済M 《審査番号M16- 1622 （平成28年7月8日） 週間投資レポート（20160711号） 》 週間投資レポート 米国の金融政策が相場反転のカギに…!? 一旦は落ち着いたかと見られた世界の金融市場は、ブレグジットの不透明感からくる英国の不動産ファンド の解約停止の増価、イタリアの不良債権問題、世界景気の不透明感など不確実性の高まりを受けた動揺が 再燃している。ポンド安に歯止めが掛からない為替市場ではリスクオフの円買いが増え、人民元安の進行と も相まって、一時は１ドル100円台前半を試すなど円の先高感が高まりつつある。 市場では、日本株の低迷は異次元緩和による円安を受けた緩やかなインフレへの移行、賃上げを起点とす る経済の好循環によるデフレ脱却というシナリオの頓挫を映したもので、日本株が再浮上するためには１ドル 100円を前提とする長期的な経営戦略と成長戦略の完遂しかないという指摘も聞かれる。 一方、緩やかながら回復基調を継続している米国の６月ＩＳＭ景気指数は製造業、非製造業ともに企業の景 況感が改善していることを示した。６日に発表された６月ＦＯＭＣ議事録では雇用市場の減速に対する警戒感 から利上げに慎重姿勢が見られた。さらに、５～６月には利上げの地均し的な発言が続いたＦＲＢ高官からは ブレグジットの影響を見極めるべきと様変わりの慎重な姿勢が示されている。 世界経済に不透明感が高まるなか、23～24日にはＧ20財務相・中央銀行総裁会議が中国・成都で開催さ れる。４月会合の時点では想定されていなかったブレグジットという事態に対して、４月会合の共同声明から 更に踏み込んだ内容が採択されるのかどうか。また、世界の経済サイクルを左右するとされる米国の金融政 策に26～27日のＦＯＭＣで何らかの変化があるのかどうか。世界の株式市場は方向感を喪い、国内では超悲 観シナリオまで出ているが、リスクを過度に織り込む時が陰の極との経験則も…!？ (石飛） 《経済・産業スケジュール》 国内主要経済指標等 10（日） 参議院議員選挙投開票 5月機械受注 11（月） 6月マネーストック 6月工作機械受注 6月国内企業物価指数 5月第三次産業活動指数 12（火） 30年国債入札 日銀「生活意識に関するアンケート調査」の結果 13（水） 6月首都圏新規マンション発売 14（木） 5年国債入札 15（金） 海外主要経済指標等 中国6月消費者物価 中国6月生産者物価 米6月労働市場情勢指数 米3年国債入札 米5月卸売在庫 米5月卸売売上高 米10年国債入札 中国6月貿易収支 米6月輸入物価指数 米6月財政収支 ベージュブック 米30年国債入札 韓国中銀政策金利発表 BOE金融政策委員会 米6月生産者物価指数 中国6月鉱工業生産 中国6月小売売上高 中国6月固定資産投資 中国4-6月期GDP アジア欧州会議(ASEM)首脳会議(ウランバートル ～16日) 米6月小売売上高 米6月消費者物価指数 米7月NY連銀製造業景気指数 米6月鉱工業生産・設備稼働率 米5月企業在庫 米7月ミシガン大学消費者信頼感指数 エース経済研究所 － 当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終 ページに記載しております。ご確認の程、よろしくお願い致します。 － 週間投資レポート（20160711号） ≪Ｉｍａｄａｓ 100社ポジション≫ 予約(ｶｲ)・カイ・判断(ｶｲ)ゾーンの銘柄数は23社に減少。英国民投票による混乱からの買 戻しが続く中、再度、円高圧力が相場の重荷となった。今後は、月末の日銀会合に向けた思 惑が働くとともに、状況によっては政策催促的な動きが出る可能性も！？ ( イマ ダ ス ) Ｉｍａｄａｓ (株価天気図)による 平成28年7月7日 １００社ポジション 《 ② 判 断 （ カ イ ） ゾーン》 《 ①調整ゾー ン 》 人 気 度 ・ 大 衆 心 理 の 推 移 Ｉｍａｄａｓ (ﾃﾞｰﾀ日 週中間値 ) 審査済A （平成28年7月7日） 《 ④ 判 断 （ ウリ ） ゾーン》 《 ③過熱ゾー ン 》 7/7 《判断ｿ ﾞ ｰﾝ》 追撃カイや 追撃ウリ、 ＳＴＣ(fast) もしくは見送り など個別の 判断を要する ＳＴＣ(slow) ● ● ● ● ● ※NYﾀﾞｳ･ﾅｽﾀﾞｯｸ･ 為替(円/ﾄﾞﾙﾚｰﾄ)は 7/6現在のデータ ● 週ﾍﾞｰｽ 週ﾍﾞｰｽ 7月7日 終値ﾍﾞｰｽ ﾅ ｽ ﾀ ﾞｯ ｸ N Yﾀ ﾞｳ 指 標 指 標 日経平均 為 替 ( 円 / ﾄﾞﾙ ﾚｰ ﾄ) Ａ 〔 予約( ｶｲ) 〕 Ａ〔 カ イ 〕 (3 社) (1 社) 5713 住友鉱 8002 丸 紅 8697 ＪＰＸ 〔 判断( ｶｲ) 〕 Ａ〔 予約(ｳ ﾘ )〕 (1 2 社) Ａ 〔 ウ リ 〕 (0 社) (7 7 社) 7731 ニコン 6098 ﾘｸﾙｰﾄHD 80% 9437 NTTﾄﾞｺﾓ 8028 Fﾏｰﾄ 4503 ｱｽﾃﾗｽ薬 Ｂ〔 カ イ 〕 Ｂ 〔 予約( ｶｲ) 〕 《 2 0 ～8 0 ％でＦ ａｓｔ上向き 転換》 (2 社) 2121 ミクシィ 1812 鹿 島 Ｂ 〔 ウ リ 〕 《 2 0 ～ 8 0 ％ での Ｇ クロ ス銘 柄 》 6758 7832 7011 9433 5232 《 8 0 ～ 2 0 ％ での Ｄ クロ ス銘 柄 》 Ｂ 〔 予約(ｳ ﾘ )〕 (5 社) (0 社) 60%《 8 0 ～ 2 0 ％ で Ｆ ａ ｓ ｔ 下 向 き 転 換 》 ソニー ﾊﾞﾝﾅﾑHD 三菱重 ＫＤＤＩ 住阪セメ (1 社) 8113 ﾕﾆﾁｬｰﾑ 1802 大林組 1803 清水建 40% 《 かつ 1 3 週移動が上向き 》 《 かつ 1 3 週移動が下向き 》 9020 JR東日本 2802 味の素 7974 任天堂 《 かつ 1 3 週移動が上向き 》 6701 ＮＥＣ 3402 東 レ 《 かつ 1 3 週移動が下向き 》 20% 4502 武 田 【 削除】 7/8 日立 建(6305) ロー ム(6963) 4902 8604 6981 9101 7752 【 採用】 TPX2倍 (1568) 三住 ﾄﾗｽﾄ(8309) 〔 判断(ｳ ﾘ )〕 (0 社) ｺﾆｶﾐﾉﾙﾀ 野村ＨＤ 村田製 郵 船 リコー 7203 8306 4004 4901 5401 8411 9104 8591 7267 7751 4523 8750 6976 8316 6501 9983 8801 6479 8802 6954 5411 6135 6902 6952 5108 8830 トヨタ 三菱UFJ 昭電工 富士ﾌｲﾙﾑ 新日鉄住 みずほ 商船三井 ｵﾘｯｸｽ ホンダ キヤノン エーザイ 第一生命 太陽誘電 三井住友 日 立 ﾌｧｰｽﾄﾘﾃｲ 三井不 ミネベア 菱地所 ﾌｧﾅｯｸ ＪＦＥHD 牧野フ デンソー カシオ ﾌﾞﾘﾁﾞｽﾄﾝ 住友不 8035 7013 6502 1801 6857 4114 6503 6988 5333 4063 5802 8309 東ｴﾚｸ ＩＨＩ 東 芝 大成建 ｱﾄﾞﾊﾞﾝﾃ 日触媒 三菱電 日東電 ガイシ 信越化 住友電 三住ﾄﾗｽﾄ 6594 6302 8267 6506 7269 6301 9984 6367 1925 3765 7012 7270 8058 4689 4755 7259 6971 5201 6702 5233 7201 4528 3405 7261 3436 6752 9735 1605 1570 8031 1568 7733 6753 6762 日電産 住友重 イオン 安川電 スズキ コマツ ｿﾌﾄﾊﾞﾝｸG ダイキン 大和ﾊｳｽ ガンホー 川 重 富士重 三菱商 ヤフー 楽 天 ｱｲｼﾝ精 京セラ 旭硝子 富士通 太平洋ｾﾒ 日産自 小野薬 クラ レ マツダ SUMCO ﾊﾟﾅｿﾆｯｸ セコム 国際帝石 日経レバ 三井物 TPX2倍 ｵﾘﾝﾊﾟｽ シャープ ＴＤＫ STC高 60% 40% 20% STC低 【注意喚起】 なし 【ﾌ ｧ ｲﾅﾝｽ】 なし (注)B〔カイ〕発信銘柄の条件は修STC20～80％でＧク ロスかつ13週移動平均が上向き (注)B〔ウリ〕発信銘柄の条件は修STC80～20％でＤク ロスかつ13週移動平均が下向き ◇ Ｉｍａｄａｓ(株価天気図)による注目銘柄 〔カイ〕 三菱重（7011）、ﾊﾞﾝﾅﾑHD（7832）、〔判断（ｶｲ）〕東 レ（3402） エース経済研究所 － 当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終 ページに記載しております。ご確認の程、よろしくお願い致します。 － 週間投資レポート（20160711号） ≪アナリストの注目銘柄≫ 小 野 薬 品 工 業 （東1：4528） 17/3期 (予想） 前期比 (株価 7月4日 4455円 時価総額2兆6250億円） 売上高 営業利益 当期利益 ＥＰＳ ＰＥＲ 2590億円 725億円 558億円 105円 42倍 +61% +137% +123% 癌細胞に対する免疫細胞のブレーキを緩める免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」が牽引 ①日本と韓国、台湾は自社展開。欧米等は米ブリストルマイヤーズスクイブに 事業化権を付与しており、売上高に応じて４～１５％程度のロイヤルティー を受領。 ②１７／３期のオプジーボ売上計画は１２６０億円（うち肺癌１２２０億円） と前期比６倍を見込む。また、今期営業利益は過去最高を見込む。オプジー ボの腎細胞癌向け２次療法とホジキンリンパ腫向けが申請中で、実現すれば さらに上振れも。 （池野） ウ ェ ザ ー ニ ュ ー ズ （東1：4825） 17/5期 (予想） 前期比 (株価 7月4日 3500円 時価総額414億円） 売上高 経常利益 当期利益 ＥＰＳ ＰＥＲ 150億円 33億円 23億円 211円 16倍 +3% ＋3％ ＋5％ 世界最大の気象情報会社。12/6期～22/5期を第4成長期と位置付け、革新性を追及。 ①１６／５期は３％増収の１４５億円、２％営業増益の３３．８億円、８％経 常減益の３２億円と未達。ＯＳＲの拡大（２７００隻）で交通気象が増収、 ＢｔｏＢは７％増収の８５．５億円。 ②第４成長期の第２ステップとなる中期計画を策定。サービスメニューの開発 と人材の確保・育成に、３年間で設備投資４０億円、Ｒ＆Ｄ１５億円を投入。 １㌦１１０円を前提に、売上高は安定成長、投資負担増で、利益は横這いを 見込む。 （石飛） マ ー ベ ラ ス （東1：7844） 17/3期 (予想） 前期比 (株価 7月4日 835円 時価総額 447億円） 売上高 経常利益 当期利益 ＥＰＳ ＰＥＲ 340億円 58.5億円 41.5億円 80円 14倍 +7% +12% +15% スマートフォンゲーム「ログレス」を中心に、コンシューマ、アミューズメントも展開。 ①１６／３月期は２０％増収の３１８億円、２３％営業増益５４億円と２ケタ 増収増益。「ログレス」が安定推移したことや、「ディズニー」などの新規 タイトルが寄与した。 ②今期も売上高３４０億円（+７％）、営業利益６０億円（+１２％）と増収増 益を計画。「ログレス」がピークアウトしつつあるが、ゲーム機向け「牧場 物語」、「Ｆａｔｅ」の投入や、アミューズメント向け「ドラゴンクエスト」、 「ポケットモンスター」系が伸長する計画に。 （安田） エース経済研究所 － 当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終 ページに記載しております。ご確認の程、よろしくお願い致します。 － 週間投資レポート（20160711号） ≪トピックスコーナー≫ ～ 工場・発電所をサイバー防衛 産学官が相次ぎ対策 ～ <日経>◇工場・発電所をサイバー防衛 産学官が相次ぎ対策 サイバー攻撃の標的が工場や発電所に広がり、産学官が相次ぎ対策に乗り出す。米ゼネラル・エレクトリック （ＧＥ）は日本を含む顧客企業の工場でセキュリティー対策を強化する。東京工業大学は発電所のデータ改ざんを 監視する技術を開発した。経済産業省は電力事業者などと対策を共有する新組織を年内にもつくる。攻撃を受ける 施設が出始め、生産停止や大規模停電の危険性が高まっている。企業活動や市民生活に影響が及ぶ前に防御策で先 手を打つ。 あらゆるモノがインターネットにつながる「ＩｏＴ」の普及で、工場や発電所の稼働状況をネットで管理する機 会が多くなりサイバー攻撃に狙われる施設が増えている。情報処理推進機構が３月に公表した上場企業への調査結 果によると、回答した100社のうち事件・事故を経験したか直前で食い止めた企業は約２割に達した。 不正侵入を許すと生産ラインの停止や暴走の危険がある。電気通信大学の小木曽公尚准教授らは、工場や発電所 の心臓部にあたる制御装置のやり取りを暗号化する技術を開発した。工場を動かす指令を外部に悟られないように する。通信回線を暗号化する従来の発想に加え、制御装置の内部にも防御策を広げる。企業と連携して導入を目指 す。 米ＧＥはネットにつなぐ工場の対策を急ぐ。2014年にカナダの情報セキュリティー会社、ワールドテックを買収 し、日本などで顧客企業の制御装置を守る製品を提供する体制を強化した。 電力系統に対する攻撃も脅威だ。一般家庭が電力の購入先を選べる電力自由化や再生エネルギーの普及に伴い、 電力系統が複雑になるためだ。 東京工業大学の石井秀明准教授らは発電所や変電所の制御に使う電圧などの改ざんを監視する技術を開発した。 故障とは違う異常な数値を見分け、攻撃の影響を取り除いて安定した制御を続ける。 東京電力ホールディングスはハッカーの動向を調べる企業と契約し、攻撃につながる情報を集める。攻撃を想定 し、発電所の運転員の訓練も繰り返す。 個別の取り組みだけでは限界もある。電力自由化では、300社を超える事業者が参入し、スマートメーター（次 世代電力計）などを通じて顧客や電気料金の情報が各社で共有される。一部の事業者が攻撃を受けても被害が全体 に広がる懸念がある。 経済産業省は年内にも大手電力や新規参入事業者、国の機関など数十社・団体を集めてサイバー攻撃の対策を共 有する組織をつくる。業界を挙げて大規模停電や顧客情報の流出を防ぐ。攻撃に備えた一斉訓練も検討する。海外 の電力会社とも情報収集で連携する。 海外では、ウクライナ西部で15年12月、電力会社の関連施設がサイバー攻撃を受け、数万世帯が停電した。５月 に開かれた主要７カ国（Ｇ７）エネルギー相会合でも、電力システムの安定のためにサイバー対策の強化で合意し ている。 サイバー犯罪等に関する相談件数の推移（警察庁） ◎2015年の「10大セキュリティ事件」(マカフィー（米インテルセキュリティ）) 順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 セキュリティ事件（時期） 日本年金機構への標的型攻撃で125万件の年金個人情報が流出（2015年 6月） 振り込め詐欺／迷惑電話による被害（1年を通して） 大手金融機関やクレジットカード会社などをかたるフィッシング（1年を通して） 東アジアの国家元首を題材にした映画公開に際し、米Sony Pictures Entertainmentにサイバー攻撃（2014年 11月） 公衆無線LANのセキュリティ問題（1年を通して） Flash Playerの脆弱性（1年を通して） 全国初のケースとなる、無線LANの「ただ乗り」による電波法違反容疑で男を逮捕（2015年 6月） ソニー・コンピュータ エンタテインメントの「PlayStation Network」にシステム障害（2014年 12月） IP電話の乗っ取り被害（1年を通して) 中央官庁の局長が、飲酒で寝過ごした電車内でカバン置き引きの被害に遭い、職員連絡網など流出（2015年 6月） ☆『サイバーセキュリティー』の主な関連銘柄 ｺｰﾄﾞ 銘柄名 2326 ﾃﾞｼﾞｱｰﾂ 3042 ｾｷｭｱｳﾞｪｲ 3692 ＦＦＲＩ ｺｰﾄﾞ 銘柄名 3694 ｵﾌﾟﾃｨﾑ 3857 ラック 3916 ＤＩＴ ｺｰﾄﾞ 銘柄名 4704 ﾄﾚﾝﾄﾞ 4736 日本ﾗｯﾄﾞ 6088 ｼｸﾞﾏｸｼｽ ･･･弊社参考銘柄 ｺｰﾄﾞ 銘柄名 6701 ＮＥＣ 6702 富士通 9432 ＮＴＴ エース経済研究所 － 当資料のご利用にあたり、お客様にご確認いただきたい事項を最終 ページに記載しております。ご確認の程、よろしくお願い致します。 － 審査済 M 審査番号 M16- 1622 ACE Research Institute 金融商品取引法に基づく表示事項 ■本資料をお客様にご提供する金融商品取引業者名等 商号等： 加入協会： 丸八証券株式会社 金融商品取引業者 東海財務局長（金商）第 20 号 日本証券業協会 指定紛争解決機関： 特定非営利活動法人 証券・金融商品あっせん相談センター ■手数料等及びリスクについて ●株式の売買には、約定代金に対して最大 1.188％の手数料（税抜き 1.100%）〔た だし、最低手数料 2,160 円（税込み）〕が必要です。●株式は株価の変動により、損失 を生じるおそれがあります。●上場有価証券等書面の内容をよくお読みください。 ●外国株式への投資には、所定の手数料等（取次手数料、外国金融市場における売 買手数料及び公租公課その他の賦課金)が必要です。外国株式は、為替相場の変動 等により、損失を生じるおそれがあります。●非上場債券（国債、地方債、政府保証 債、社債）を当社が相手方となりお買い付けいただく場合は、購入対価のみお支払い いただきます。●債券は、金利水準の変動等により価格が上下し、損失を生じるお それがあります。●外国債券は、為替相場の変動等により損失を生じるおそれがあり ます。● 商品毎(投信・外債含む)に手数料等及びリスクは異なりますので、上場有価 証券等書面、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書またはお客様向け資料 をよくお読みください。 丸八証券及びエース経済研究所（以下、ARI） 免責事項等 当資料により株式・債券・その他金融商品(投信・外債含む)等の勧誘を行うことがあ ります。本資料で言及した銘柄や投資戦略は、投資に関するご経験や知識、財産の状況 及び投資目的が異なるすべてのお客様に、一律に適合するとは限りません。また、取 扱のない銘柄を参考掲示することがあります。株式・債券等の有価証券の投資に は、「手数料等及びリスクについて」に記載のとおり、損失を生じるおそれがあ ります。投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断で行っていただきますよう お願い致します。 本資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて ARI が作成し、丸八証券（以下、当 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