平成26年度総合職試験・一般職試験(大卒程度試験)共通 数学

総合職試験・一般職試験(大卒程度試験)共通 数学
◎以下の 4 つの問題のうちから 3 つを選択して,解答用紙に解答を記入せよ。なお解答に
当たっては,考え方や途中の計算などもなるべく詳しく記し,何らかの定理を用いた場合
には,その名前や内容も明記すること。
問1 a を実数とする。行列 A =
!
3a − 2 1 − 2a
について,以下の問いに答えよ。
4a − 2 1 − 3a
(1) A の固有値と固有ベクトルを求めよ。
!
x
(2) f : R2 → R2 を f (x, y) = A
で定まる R2 上の一次変換とする。R2 上の点列
y
{pn }n∈N を p1 = (1, 0),pn+1 = f (pn ) で定める。点列 {pn }n∈N が収束するための a
の必要十分条件を求めよ。
問2 R2 上の 2 変数関数 f (x, y) = xye−
x2 +y 2
2
の極大となる点と極小となる点を求めよ。
問3 N を自然数全体の集合,Z を整数全体の集合とする。以下の問いに答えよ。
(1) N から Z への全単射の例を具体的に一つ挙げ,それが実際に全単射であることを
確認せよ。
(2) N から Z2 への全単射は存在するか? 存在する場合は全単射の例を具体的に一つ挙
げ,それが実際に全単射であることを確認せよ。存在しない場合はそれを証明せよ。
問4 1 から 6 の数字が書かれたサイコロを 2 つ投げたとき,その数字の和が偶数であ
る事象を A,その数字が共に 3 以上の数である事象を B, その数字の最大値が偶数であ
る事象を C とする。次の問いに答えよ。
(1) 事象 A, B, C の確率をそれぞれ求めよ。
(2) 事象 A と B は独立かを答え,それを示せ。
(3) 事象 A と C は独立かを答え,それを示せ。
1