化学基礎一・化学 - 鳥取大学/入学試験情報

鳥取大学
平成27年度入学者選抜学力検査問題(前期日程)
理
科
化学基礎一・化学
(注意)一
L問題冊子は指示があるまで開かないこと。
2』問題冊子は7ページ,解答用紙は5枚である。
一指示があってから確認すること。
3.解答はすべて解答用紙の指定のところに記入すること。
4.計算その他を試みる場合は,解答用紙の裏または問題冊子
の余白を利用してもよい。
5.解答用紙は持ち帰ってはならないが,問題冊子は必ず持ち
帰ること。
◇M7(216-39)
〔注意〕
必要があれば次の値を用いよ。
原子量】H;LO1,C=12、O,O=16.q,Cu=63.5,Zn=65.4
〔1〕次の文を読み,以下の問いに答えよ。
周期表厳の非金属元素には炭素と□がある。これらの原子は,価電
子を4個もち,Eコ結合により原子価が4価の化合物をつくる。藤の単体
には汐イヤモンド,黒鉛(グラファイト),□五1などがある。このように,
同じ1種類の元素でできているのに,性質の異なる単体を互いに同素体という。
①
炭素の酸化物である二酸化炭素は,水抄し溶けて涙酸水となり巨コを
示す。炭酸塩である炭酸ナトリウムの水溶液は,塩基性を示す。この炭酸ナトリ
②
ウム水溶液は,塩酸と2段階の中和反応を起こす。中和反応後の溶液を加熱して
③
蒸発乾固させると[亙]が結晶として析出する。
問1文中の[コー巨コに当てはまる最醜吾吾句を以下の語群から選ん
で書け。
語群:
水素・窒素・ケイ無酸素・イオン・分子蚤=非金風共有,
半導体・ドライアイス,シリカゲル,フラーレン,弱酸性,
強酸性,弱塩基性,強塩基性,中性,水酸化ナトリウム,
塩化ナトリウム,ナトリウム,炭酸ナトリウム
一1一
◇M7(216-40)
問2下線部①について,同素体とその性質を説明している文として,誤ってい
るものを,次の1)~6)のなかから二つ選び,記号1)~6)で答えよ。
1)電気伝導性は,ダイヤモンードにはないが黒鉛にはある。
2)一密度は,ダイヤモンドのほうが黒鈴より高い。
3)気体の酸素は無色であワ,気体のオゾンは淡青色である。
4)空気中で赤りンは黄リンと比べて,より低い温度で自然発火しやすい。
5)斜方硫黄は塊状であり、学斜硫黄は針状である。
6)斜方硫黄の分子式はS8であり,単斜硫黄の分子式はS4である。
問3下線部②について,水酸化物イオン(OH・一)がともに生成する2段階の加
水分解の反応式を記せ。一ただし1段階目の式では,炭酸イオン(CO32一)を
使え。
問4下線部③について,2段階それぞれの中和点を知るために弔いる指示薬の
組み合わせとして最適なものを,次の1)~4)のなかから一つ選び,記号
1)~4)で答えよ。一
一一1)1騨目ではフェノールフタレイン・2段階目ではメチルオレンジを用
いる。
2)1段階目ではメチルオレンジ,2段階目でほヌチルレッドを用いる。
一3)1段階目ではメチルレッド,一2段階目ではブロモチモールブルーを用い
る。
一4)1段階目ではブロモチモールブルー,一2段階目ではフェノールフタレイ
ンを用いる。
一2一
◇M7(216-41)
ド
〔1〕次の文を読み,以下の問いに答えよ。
酸化還元反照ともなって放出されるエネルギーを□として取り出す装
置を電池という。Zn電極を浸したZnSO4水溶液と,Cu電極を浸したCuSO4水
①
溶液を素焼き板で仕切り,電極間を導線で結ぶと電流が流れることを1836年に
イギリスの化学者が発見した。この電池をEコ電池という。この電池では,
ZnとCuのうちイオン化傾向が巨ヨZnが酸化されてZn2+となって溶出
し1残った巨コがZn電極を巨ヨ樋させる。Cuのイオン化傾向はZn
より[五]ので,□は導線を通ってCu電瞭移動して水溶液中の
Cu2+を還元し,Cuが電極上に析出する。この電池では,約しlVの起電力が得
られる。もし、Zn電極をNi電極に,ZnSO4水溶液をNiSO4水溶液にそれぞれ
置き換えた場合には,Uvよりも[王]起電力内書得られる。
問1文中の[■]一Eヨに当てはまる最適な荊を以下鱗群から選ん
で書け。1
語群:
熱エネルギー,電気エネルギー,運動エネルギー,光エネルギー,
ダニエル,ボルタ,大きい,小さい,電子,陽イオン,陰イオン,
正に,負に
問2下線部①の電池の両電極間を導線でつなぎ放置したところ,一方の電極の
質量が98.1mg減少した。流れた電気量を途中の計算過程とともに有効数
字3桁で記せ。ただし,ファラデー定数は96500C/mo1として計算せよ。
3一
◇M7(216-42)
〔皿〕次の文を読み,以下の問いに答えよ。
水中における酢酸CH3COOHの電離平衡は反応式(1)で表される。
CH3COOH;二±H+十CH3COOH
〔1)
25℃で酢酸0.10mo1と酢酸ナトリウムCH3COONaO.27molを水に溶か
し,500mしの体積を持つ緩衝液をつくった。この緩衝液内では酢酸は全く電離
せず,酢酸ナトリウムは完全に電離するものと見なすと,CH3COOHの濃度は
□m。1/しである。一方,cH3c・・一の濃度はEコm。1/しである・
25℃では(1)の平衡定数が2.7×10-5mol/しであることから,H+の濃度は
団m・1/しである。したがってこの緩衝液のpHは[コである・
酢酸とエタノールC2H50Hから,酢酸エチルCH3COOC2H5と水H20がで
きる反応(2)の25℃における平衡定数は4.0である。
CH3COOH十C2H50H;二上CH3COOC2H5十H20
〔2)
25℃で酢酸3.Omo1とエタノール3.Omo1に少量の触媒を加え,平衡に達す
るまで反応させると,酢酸は一部が消費されてEヨm・1残り,酢酸エチルが
ロコm。1生成する。
間1巨コと[コに当てはまる数値を有効数字2桁で答えよ・
問2ロコに当てはまる数値を雌中の計算過程とともに有効数字2桁で答
えよ。
問3[コに当てはまる数値を有効数字1桁で答えよ・
問4[亙]と[五]に当てはまる数値を,途中の講過程ととも賄効数
字2桁で答えよ。
一4一◇M7(216-43)
〔IV〕次の文を読み,以下の問いに答えよ。ただし,構造式は下の例にならって解答
せよ。
O
II
HO-CH2-C-CH-NH-CH3
1
H・《レ?一・一CH3
0
HC=CH2
炭化練の水素原子を□基で置換した化合物をアルコールと総称し,
巨コ基の結合している炭素原子に,他の炭素原子(アルキル基)が何個結合し
ているかにより,第一級アルコール,第二級アルコール,第三級アルコールに分
類される。アルコールを適当な酸化剤で酸化すると,第一級アルコールは
巨]に藻二級アルコールは[コ1こなる。ガラス容器中でアンモニア性
硝酸銀溶液に□を加え加温すると銀鏡を生じる。これは□が
匡]をもっためである・またEコをさらに酸化すると巨コになる・
第三級アルコールは酸化されにくい。
問1文中のロー巨コに当てはまる最適な語句を以下の語群から選ん
で書け。
語群:
メチル,ヒドロキシ,カルボキシル,アルデヒド,エーテル,
エステル,ケトン,カルボン酸,酸化性,還元性,塩基性,
酸性
問2分子式C3H80で示される第一級アルコールおよび第二級アルコールの名
称とその構造式を記せ。またこれらを酸化した時にそれぞれ分子量58.1の
物質が生成する。これらの反応式をそれぞれ記せ。ただし,酸化剤を(0)で
表せ。
問3分子式C4HloOで示される第三級アルコールの名称とその構造式を記
せ。
一5
◇M7(216-44)
〔V〕次の文を読み,以下の問いに答えよ.
グルコースが縮合した多糖類には,デン九EZ],Eコなどがあ
る。□は動物の肝撚筋肉に多く含まれ,分枝が著しく多く,ヨウ素デ
ンプン反応を就□は,植物の細胞壁の主成分であり,直鎖状に縮合し
た構造をもち,ヨウ素デンプン反応を示さない。またEヨに濃硝酸と灘酸
の混合物を反応させると,硝酸エステルである[互]を生じる。
デンプンは,植物の種子や地下茎などに貯蔵される。デンプンを希酸または酵
①
素で加水分解すると,デキストリンを経てグルコースが生じる。グルコースの水
②
溶液中では,
2種類の環状構造の分子と1種類の鎖状構造の分子が共存し,
3種
類の異性体が平衡状態にある。グルコースの水溶液は還元性を示し,フェーリン
グ液を還元して赤色の沈殿を生じさせる。グルコースは,酵母菌に含まれる酵素
③④
群によりアルコール発酵され,エタノールと二酸化炭素に変換される。
問1文中のローロコに当てはまる化合物名を記せ。
問2下線部①について,デンプン50gを完全に加水分解したとき,何mo1の
グルコースが生じるかを,有効数字2桁で答えよ。また,途中の計算過程も
記せ。
下線部②について,下図の点線で囲んだ㈲および(B)の部分を解答用紙に記
問3
し,水溶液中のグルコース異性体の平衡状態に関する図を完成させよ。
r(A)一一rr一一一(Bl一一r
IIII
I-11
II
HOH
環状構造
(α一グルコース)
HOCH2i
と_4
麟ピ㎝
H6\?H早/6H
C-C
→
←
HICIO
H
CC
III
嗣「.H【
1
早/黄一〇\早
皿-c冷Mc-H
HOCH2
鎖状構造
→
←
早/点i
Hl\?H財
C-CI
IIし
HOH
環状構造
(β一グルコース)
6一
◇M7(216-45)
γ
問4下線部③の沈殿の組成式を記せ。
問5下線部④の反応により,56gのグルコースからエタノールを製造した。
グルコースの90%が下線部④の反応により変換されたときに,何gのエタ
ノールが生じるかを,有効数字2桁で答えよ。また,途中の計算過程も記
せ。
一7一
◇M7(216-46)
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