問題PDF版

問題訂正〔理科(物理,化学)〕
問題冊子について次のとおり訂正があります。
(
1
)理科(物理)
問題冊子 2ペ ー ジ 問 題 I 問 5 1行目
(
誤
)
「物体 Bと物体 Cが一体」
(
正
)
「物体 Bと物体 Cが速度 UB
Cで一体」
(
2)理科(化学)
問題冊子 11ペ ー ジ 問 題 E 問 3 4∼5行自
(
誤
)
「Bの分子量を有効数字立桁で求めよ。
(
正
)
「Bの分子量を有効数字 2桁で求めよ。 J
j
物
I
理
図のように水平で、なめらかな床の上に物体 A,物体 Bがあり,物体 Bの水平な
上面に物体 Cがある。それら 3物体の運動を考える。物体 A の質量を 2m,物体
Bおよび、物体 Cの質量をそれぞれ m とする。物体 A,物体 Bおよび物体 Cは同一
の鉛直面内にあり,すべてはこの鉛直面内を運動する。床と物体 A,物体 Bの聞
には摩擦が無いが,物体 B上面と物体 Cの聞には一様な摩擦が働くものとする。
以下,床に沿って右向きを正の向きとする。
はじめ物体 Bおよび物体 Cは静止していたが,時刻 t= 0において物体 A が図
の左から速度内で物体 B と弾性衝突した。衝突直後,物体 A の速度は VAO とな
り,物体 Bは速度 V130で動き出すと同時に,物体 Cは物体 B上面を,離れること
なく滑りはじめた。衝突により物体 Bは瞬間的に動きはじめるため,物体 Cが物
体 B上面を滑りはじめるまでの静止摩擦力は考えなくてよい。物体 B上面は十分
広く,物体 Cは物体 B上面から落ちることなく ,時刻 tscにおいて物体 Bに対し
静止し物体 Bと共に速度 Vscで動くようになった。
物体 B上面と物体 C との聞の動摩擦係数を μ,重力加速度の大きさを gとして
以下の問いに答えよ。解答は全て解答用紙の所定の欄に記入せよ。考え方や計算の
要点も記入せよ。
物体C
>
くM4(139-3
1
)
問 l 物体 A,物体 Bの衝突直前と直後の問で成り立つ運動量保存および力 学的
エネルギー保存の式を書き,速度 VAOおよび速度 VBOを Voを用いて表せ。た
だし,
VAOヲtVoとする。
問 2 衝突後,物体 Cが物体 Bに対し静止するまでの問の物体 Bの加速度を asと
して物体 Bの運動方程式を 書き,時刻 t= 0から時刻 tscにおける物体 Bの
,μ, g
, t
のうち必要なものを用いて表
速度内を時刻 tの関数として m, vo
せ。
問 3 時刻 tsc,速度 Vscを m,
時刻 t = Oから時刻
Vo
, μ, gのうち必要なものを用いて表せ。また,
t
s
cの間に,床に対して物体 Bおよび物体
離 h および距離 Xeをそれぞれ m,
Cが移動した距
Vo
, μ, gのうち必要なものを用いて表
せ
。
問 4 物体 B上面と物体 Cの問の動摩擦力が物体 Bにした仕事 Wsおよび物体 C
にした仕事 Weをそれぞれ符号に注意して m,
Vo
, μ, gのうち必要なものを
, Vo, μ, gのうち必要なも
用いて表せ。 さらに,合計の仕事 WB+Weを m
のを用いて表せ。
問 5 物体 A と物体 Bの衝突から物体 Bと物体 Cが一体となって動くまでの一連
の過程は,質量 2mの物体 A と質量 2mの物体 BC(一体となって運動する物
体 Bと物体 C)との非弾性衝突とみなすことができる。
(
a) 一般に,なめらかな水平面上で静止していた質量 M の物体に,質量 M
の物体が速度 Vで一直線上の衝突をした場合,この衝突における反発係
数を eとおくと,衝突による 2物体の運動エネルギーの和の変化量は,
−
十 MV2(1一e2)で与えられることを示せ。
(
b) 物体 A と物体 BCの非弾性衝突における反発係数 e
s
cを求めよ。また,
を m,
士( 2m)vo2(1 esc2)
Vo μ gの う ち 必 要 な も の を 用 い て 表
し,問 4で求めた動摩擦力のした合計の仕事 Ws+Weと比較せよ。
-2-
>
くM4(
13
9 3
2)
I
I
図 lのように直線部分と半円部分からなる電気抵抗の無視できる 2本の金属の
レールが,水平面内に間隔が w となるように固定されている。 レールの一方の端
aa’聞は,電気抵抗が Rの抵抗で接続されている。内側のレールの半円部分 c’
∼ d’
聞は半径が rである。図 lに示すように水平面内に x軸と y軸をとるものとする。
図示されている領域全体には,紙面に垂直に手前方向を向いた磁束密度 Bの一様
な磁場が印加されている。 レール上の bb’に質量が m で電気抵抗が Rの金属棒 A1
がレールに垂直に置かれている。 Alはレールに接して垂直を保ったまま滑らかに
動く 。A1に外力を与えて, Alの b側の端が一定の速さ Voを保つように, b→ c
→ d→ eとレールに沿って移動させるとき, 以下の問いに答えよ。なお, 回路を
流れる電流が作る磁場の影響は考えないものとする。解答はすべて解答用紙の所定
の欄に記入し, 問 2と問 3については考え方や計算の要点も記入すること。
a
y~
R
2
r
①
B
e
~~-·
・
:
・
・
: E・E 24AU
−
・
e
−
一
a
’
図l
c
問 1 Alを b∼c間で移動させているとき,以下の問いに答えよ。
(
a) A1と a
-a’聞の電気抵抗で形成される閉回路に発生する誘導起電力の大き
, 111, R
さを ω,B
, Voのうち必要なものを用いて表せ。
LU
AIを流れる電流の向きが y軸の正の方向か負の方向かを答え, その大き
, m, R
さを w
,B
, Voのうち必要なものを用いて表せ。
(
C
) A1に加えている外力の大きさを ω,B
, m, R
, Voのうち必要なものを用
いて表せ。
(
d) A1
で消費される電力を w
,B
, m, R
, Voのうち必要なものを用いて表せ。
3
<>M4(139 3
3
)
問 2 A1を半円部分 c∼ d間で移動させる問, A1とaa
’問の電気抵抗で形成さ
れる閉回路に発生する誘導起電力の大きさを w
,B
, m, R
, Vo, rのうち必
要なものを用いて表せ。
問 3 Alが d地点を過ぎた後, Alと同じ,質量 m,電気抵抗 Rで,レールに接
して垂直を保 ったまま滑らかに動く金属棒 A2を図 2のように e
e
’に静かに置
いた。 この時を時刻 t= 0として,その後の A2の運動について以下の問いに
答えよ。なお, e地点は d地点から十分遠く, A1と A2は衝突しないものとす
る
。
a
b
「
LR
x
図2
①
B
b’
I
τ
2
比
;
e
I
2
r
R
(
a) A2の加速度を α として, A2にy軸の正の方向に電流
i
2が流れている時の
A2についての運動方程式を w
,B
, m, R
, Vo,α,i
2のうち必要なものを用
いて表せ。
(
b) A2
が速さ V2で移動する時のらをキルヒホッフの法則から求め, w,B
,
m,
(
c)
R,Vo, V2のうち必要なものを用いて表せ。
t=Oにおける A2の加速度を w,B
, m, R
, Voのうち必要なものを用い
て表せ。
(
d) 十分時間が経過した後, A2は一定の速さに達した。A2の運動の方向は x
軸の正の方向か負の方向か答えよ。また,この時の A2の速さを w
,B
,
m, R
, voのうち必要なものを用いて表せ。A2の速さの時間変化の概略
を,縦軸に速さ,横軸に時間をと ってグラフに示せ。
4
0M4(13
9 3
4
)
I
I
I 鏡面が球面になっている凹面鏡(以下,凹面鏡とよぶ)に関する以下の聞いに答え
よ。解答は,すべて解答用紙の所定の欄に記入せよ。以下の文章中の{
には文末の語群より最適な語句を選択し,
}の中
仁コには指示に従って適切な式ま
たは記号を記入せよ。
図 lに示すように,点 0の位置に設置された凹面鏡がある。 0は鏡面の中心,
点 Cは球面の中心で,球面の半径 CO= Rとする。 C と O を通る直線を光軸とよ
ぶ
。
y
A
B
:
:
b
時ー由甲山由一一
R
図1
凹面鏡での光の反射と像について考える。図 lで,光軸上の点 A を出た光が,
鏡面上の点 Pで反射し光軸上の点 Bを通るとする。 AO=α,BO=bとする。 P
での鏡面の法線と光軸が点 Cで交わるので, {①}の法則より
どAPC(入射角) = ζCPB(反射角) = ε
である。 ζPAO=α,ど PBO= f
J, ζPCO= rとすれば,図 lより, α+ βは 7
を用いて,次のように表される。
=
仁
己
α+ f
J
(
1
)
光軸の近くを通る光線(近軸光線)だけを考えると,これらの角度 α,β,yはす
べて小さい。このとき, Pから光軸に下ろした垂線と光軸との交点を点 H とすれ
ば
, PH=h》 OHであるから, t
a
n
α
=α,sinα=α((3とyも同様)の近似のもと
に,角度 α,(
3
, y比 h
,α,b
, R を用いて, α= 仁 己 , f
J= 仁 己
y= 仁 己 と 表 さ れ る 。 こ れ ら を 式(
1
)に 代 入 し 両 辺 町 割 る と 淵 山
れる。
5
)
く M4(139 3
5
)
土+土=~
a
b
(
2)
」一一ー」
このこと比 α> 仁 己 で
ることを示山る。特に, α→∞であれ}ま b→ 仁 己 と な る の で,無限遠の
光源からの平行光線は,凹面鏡で反射された後,ある l点に集まる。この点を
点 D とする。この Dが凹面鏡の{②}である。逆 U → 仁 己 で は b→ ∞
となるので,凹面鏡の{②}を通る光線は,凹面鏡で反射された後,光軸に
③ }に進む。
次に,図 2に示すように, A の位置で光軸上に直立している物体 AA〆の,この
凹面鏡による像 BB’を考える。 A に対応する Bの位置は,式(
2)
によって決まる。
α> 仁 己 の 場 合 , 点 A'から出て光軸に平行に進み
Pで反射して D を通る光
線と, A’から出て Dを通り点 Qで反射して光軸に平行に進む光線の, 2本の光線
の交点が点 B'である。この
BB
’として観察される像は{④}とよばれ,物体
AA〆に対して向きは{⑤}している。近軸光線のみを考えているので, P
,0
,
Q日 線 上 日 る と み 向 。 こ の 近 似 の も 日 ム 山 と ム 仁 己 は
相似であるから,
AA':OQ=AD: 仁 己
(
3)
となる。ここで,弱=函7であるから,この凹面鏡の倍率~は,式(2) と式
一
一
(
3) よ り , 山 を 用 い て 仁 己 と 表 さ れ る 。
A
R
図2
6
>
くM4(
1
3
9-36
)
図 3に示すように光軸上に直立している高さ Lの物体 AA'が凹面鏡と{②}
の間にあるとき,物体 AA〆から出て凹面鏡で反射された光は広がって進む。鏡か
か
らみて Cがある側を前方とする。前方から見ると,その光は鏡の後方の像 BB'
が A'に対応する。この像は
ら出た光のように見える。 Bが A に対応し, B'
{⑥}とよばれる。
f
α=
の と き 観 察 さ れ る { ⑥ } の 位 置 と 大 き さ を 解答欄の図中に Bを始
点,B’を終点とする矢印で示せ。像 BB'として観察される{⑥}が,物体
AA’
に対して大きさが{⑦ }されて見えるという凹面鏡の特性は,化粧用鏡に利用さ
れている。
図3
[語群]
位相,
干渉,
平行,
垂直,
実像,
虚像,
縮小,
反射,
屈折,
回折,
焦点,
重心
7
倒立,
正立,
拡大,
)
く M4(139 3
7
)