システム工学設計法は一本の串刺し

シリーズ:著者の回答
040830
質問-048( 031004 Oh社 開発部門 受講者様 ) 第3回 システム工学設計法講座
日ごろの設計の中で根本的な部分であると思われる使用目的、設計思想とその優先順位
が当社製品は明確になっていないと感じた。
(少なくとも設計者の共通の認識となっていないと思う。)
ここがはっきりしていれば、余計なことで悩まずに済むはずで、コンセプトを練り上げる時に
十分検討してコンセンサスが取れれば、それを設計者に浸透させ、共通の認識の元で仕事を
進められるようにしたい。
回答 – 048
「コンセプトを練り上げる時に十分検討してコンセンサスが取れれば、それを設計者に
浸透させ、共通の認識の元で仕事を進められるようにしたい。」・・・
その通りです。もう、講師の回答は不要ですね。
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シリーズ:著者の回答
040830
でも、少しだけ解説させてください。
先ずは、コンセプト。
これに関しては、前回の「ちょっと一休み(037)」(はと
バスのコンセプト)を見てみましょう。
コンセプトの重要性を再認識してみてください。
次は・・・
「それを設計者に浸透させ、共通の認識の元で仕事
を進められる。」
この部分は、正にシステム工学設計法 に相当します。
つまり、開発から生産、営業までコンセプト(≒設計思想)を貫くこと。これがポイントです。
上図、綱引きの概念で容易に理解できるでしょう。
「何でもあり!」やオールインワン商品では、この「一本の綱」、「一本の串刺し」を開発から
生産、営業までコンセプト(≒設計し思想)を貫けませんよね!
更なるご活躍に期待しております。
以上
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