システム工学設計法をダウンサイジング

シリーズ:著者の回答
040607
質問-041-1( 031004 Oh社 開発部門 受講者様 ) 第3回 システム工学設計法講座
できるところからコツコツと。
まずは、使用目的の明確化と設計書を作ることを徹底して行っていくべきと感じました。いき
なり100%はムリだけれども、手をつけないと永遠に100%にはならないと思います。
質問-041-2 ( 031004 Oh社 開発部門 受講者様 ) 第3回 システム工学設計法講座
システム工学設計法の導入基礎講義としては、トピックス的な内容も多く、興味深く話を聞く
ことができるので非常に良かったと思う。
ただ、業務で実践するところまでもっていくにはもう少し時間をかけて詳しくやらないと身につ
かないと感じた。
2回くらいの、セットにしほうが良いのではないかと思う。
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シリーズ:著者の回答
040607
回答 – 041
前回もお伝えしましたが、小生は現在、4社を設計コンサルタント指導しております。か
つて、この1社の専務さんからは 大変厳しいコメント を頂きました。
それは・・・
『 國井講師の説明するシステム工学設計法が、講師の単なる即席オリジナルでなく、
アメリカのGE社やNASA、日本のH社、同H社、I社など、老舗の企業がそのように設計
していることは良く理解できました。頭の中では、そのようにやらなくてはと、思い始め
ています。
某社の専務さん
(一部上場会社)
しかし、当社の長年の設計法を、いきなり大きくは変更、改革はできないのです。
システム工学設計法は、結局、手法でななく、設計・開発に携わる技術者の質が、い
きなり問われるものではないでしょうか?
もっと正直に言えば、弊社では高級すぎるのです。
なんとか、ブレークダウンやステップを踏むアプローチにして頂けませんか?』
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シリーズ:著者の回答
040607
システム工学設計法は、昔からこの方法で設計している老舗の企業では、まるで、醤油
やソースのように何でもない調味料なんですが、今、実践している各社の設計法を大きく
変えることは、非常に困難なようです。
いや、それに気が付きました。前出、専務さんのお陰です。
前回もお伝えしましたが、既に、システム工学設計法の「ブレークダウン版構想」、「ステ
ップ版構想」は完成し、前述の 4社中3社は非常にうまく進行、改善 しています。
上手くいっているその方法(コツ)は、本ホームページの主テーマである・・・
「勝つための設計力」
→ 「設計審査の充実化」
→ 「ディスカッションの活性化」
に的を絞ったことです。
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シリーズ:著者の回答
さらに、その具体例を5W1Hと
キーワードで表現すれば右表となり
ます。
立派に構成していると思われるでし
ょうが、改革できない最も重要な要因
があります。
それは・・・
「Who」の部分です。
「主要諸元」、「機能展開」、「VE」、「
FMEA」をリーディングできるエキスパ
ートがいないのです。
この場合、設計改革ではなく、再教
育からスタートしなくてはなりません。
5W1H
Why
Who
具体的な設計改革のキーワード
システム工学設計法のダウンサイジング版、その実行
① 開発・設計の効率化対策
② 人材育成、OJTの方法
③ 開発・設計整員数の最適化
小人数制Design Review
①エキスパート陣によるリーディング
Where
What
小会議室、円テーブル
設計品質(Q、C、D、P)の検証 P:Patent
① 機能展開表、もしくは、主要諸元の決定表を設計検証
主要諸元の決定:テキスト第1部のp30を参照
② 1st Look VE、2nd Look VEを検証
③ 設計FMEAを検証
When
フロントローディング開発のプロセスにおける
① システム設計後、またはその終盤
② サブシステム設計後、またはその終盤
How
知らなくても「熱意」があれば大歓迎
です。しかし・・・
MDR (Mini Design Review)の設置と実施
①開発プロセス上におけるMDRの設置
②3つの道具
(機能展開表、もしくは主要諸元表、VE、設計FMEA)
③エキスパート陣の活性化
④ディスカッションの活性化、OJTの強化
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シリーズ:著者の回答
しかし、最も困惑してしまう場合があります。
それは、「主要諸元」、「機能展開」、「VE」、「FMEA」に全く興味が無い設計集団、自分達
が一番だと思い込んでいる設計集団が存在します。
残念ですが、「設計改革」のお手伝いをお断りしています。
さて、
今月(2004年6月)、Oh社のスタッフ陣様と「設計技術交流会」が開催されます。詳細は
そこでご報告いたします。
それ以外の方は、本Home Pageの「ゲストブックコーナー」で詳細説明などのご希望を
申請してください。
以上
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