シリーズ:著者の回答 030816 質問-009-1 (Oh社、第1回受講者) FMEAの考え方、共同分析のやり方は今後の業務に取り入れられると思います。ただし、工 数がかかるのものなので、効果的な進め方を考える必要がありそうです。 質問-009-2 (Sf社、システム開発、Y.K氏) システム工学、FMEAを行っていくのは大変そうですが、その効果が判るものが資料にあると いいと思います。 回答―009 システム工学設計法、、、「大変」という言葉、講習会後に何度か聞きます。あなた方が若い うちはある程度は許されるかもしれましせんが、もし、次世代に設計ノウハウやトラブル再発 防止を伝授するにはどうしたら良いかも考えてください。 ペットボトル、自転車、リヤカー、扇風機、ラジオ、、、これらは、部品点数からは低次な商品 郡であり、特に、システム工学や、設計FMEAは必要ないでしょう。その上長も「そんなものは いいから、さっさと図面を出せ!」と言いたくなるでしょう。 次ページに続く Copy right(C) 2003 國井 良昌 All rights reserved. 1 シリーズ:著者の回答 030816 しかし、日本でいつまでもこれらの低次な商品を開発継続できるでしょうか? 独特な技術を以って業界のNo.1.No.2を将来も維持できたり、中国やベトナムなどの新進 国と十分に戦っていける低コスト化技術があれば、それ以上は何も必要ないと思います。 でも、通常は不可能です。 ですから、日本の商品は、どんどん高次元化しています。なのに、ナアナアの現状設計法 をこのまま続けていて「勝てる」と思いますか? もう一つ、、、、 工数がかかると言われますが、自責トラブルで何度も何度も、試作→評価の繰り返しトラブ ルの方が余程、工数も金もかかっているとは思いませんか? 設計書の作成や、設計審査、設計FMEAという単発的な工数を観察するのではなく、トラブ ル再発も含め、開発・設計の全プロセスから観た工数や効率を捉えてみてください。 以上 Copy right(C) 2003 國井 良昌 All rights reserved. 2
© Copyright 2024 ExpyDoc