貧困と出産の関係

貧困と出産の関係
テーマ設定の理由
• 発展途上国では貧困が絶えない。
• 先進国の間では人口の少子化・高齢化が問題と
なっている。
仮説
①満1歳未満の死亡率が高いほど貧困
指数が高い
②出産時の母の年齢が低いほど貧困の
度合いが高い
③避妊の普及率が低いほど貧困の度合
いが高い
2変量について散布図を
作成
正の相関関係が見られる
相関係数
多次元貧困指数
満1歳未満の死
亡率
多次元貧困指数
Pearson の相関係数
1
.713**
有意確率 (両側)
満1歳未満の死亡率
N
Pearson の相関係数
有意確率 (両側)
N
**. 相関係数は 1% 水準で有意 (両側) です。
.000
44
.713**
.000
44
44
1
44
相関係数が
1に近いほど
相関関係が強い
0.713と強い相関
関係
2変量について散布図を
作成
正の相関関係がやや
見られる
相関係数
満1歳未満の死亡率 Pearson の相
関係数
有意確率 (両
側)
N
出産時の母の年齢 Pearson の相
関係数
有意確率 (両
側)
N
満1歳未満の 出産時の母
死亡率
の年齢
1
.052
.737
44
.052
44
1
.737
44
44
相関係数は0.052
1より離れている
2つの変量に関連性があると
は言えない
分析・実証
仮説③避妊の普及率が低いほど貧困の度合いが高い
2変量について散布図を
作成
相関関係がやや
見られる
相関係数
満1歳未満の死亡率 Pearson の相関係
数
有意確率 (両側)
避妊の普及
N
Pearson の相関係
数
有意確率 (両側)
満1歳未満の
死亡率
避妊の普及
1 -.701**
.000
44
-.701**
N
**. 相関係数は 1% 水準で有意 (両側) です。
40
1
.000
40
40
相関係数は-0.701
かなりの負の関連がある
各仮説の検証:回帰分析
仮説①満1歳未満の死亡率が高いほど貧困指数が高い
回帰分析(満1歳未満の死亡率と多次元貧困指数)
係数a
モデル
標準化されていない係数
1
(定数)
満1歳未満の死亡率
a. 従属変数 多次元貧困指数
B
-.038
標準誤差
.023
.004
.001
標準化係数
ベータ
.713
t 値
有意確率
-1.656
.105
6.584
.000
各仮説の検証:回帰分析
仮説②避妊の普及率が低いほど貧困の度合いが高い
回帰分析(避妊の普及率と貧困の度合い)
係数a
モデル
標準化されていない係数
B
1
(定数)
避妊の普及
a. 従属変数 多次元貧困指数
.276
標準誤差
.061
-.003
.001
標準化係数
ベータ
-.439
t 値
4.494
有意確率
.000
-3.015
.005
考察とまとめ
①満1歳未満の死亡率が高いと新しい労働力が
生まれず、貧困が増加
②15~19歳未満の母親が多いことは貧困には
つながらない
③避妊が必ずしも貧困につながらない。
参照データ
• 総務省統計局:
http://www.stat.go.jp/data/sekai/02.htm#h203
• 「文系学生のためのExcelによる統計解析」二
宮智子・惠良 和代(弘学出版)