1 市場調査の手順 問題の設定 調査方法の決定 データ収集方法の決定 データ収集の実行 データ分析と解釈 1. 2. 3. 4. 5. – – 6. データ入力 データ分析 報告書の作成 2 データ分析手法の分類 質的データ 量的データ (名義、順序) (間隔、比例) 一変数の 集計 最頻値 (モード) 平均(ミーン) 分散 多変数間の 質×質 質×量 量×量 関連性 χ2検定 分散分析 回帰分析 マーケティング・リサーチ データ分析手法2 χ2検定 3 4 質的データの例 回答者番号 性別 1 男性 2 男性 3 女性 … 99 女性 100 男性 購買 ○ × × ○ ○ 5 データの整理(二変数) クロス集計表 性別 購買 男性 女性 計 ○ 56 4 60 × 24 16 40 計 80 20 100 6 関連が明らかな例 性別 購買 男性 女性 計 ○ 80 0 80 × 0 20 20 計 80 20 100 7 問題 性別と購買という二つの変数間に 関連性があるか? 8 「あした晴れるかどうか?」 「晴れる」かどうかを調べる代りに 「雨が降る」確率(降雨確率)を (天気予報で)調べる 降雨確率が一定の基準(例えば 5%)以下かどうか? 9 降雨確率≦5%の時 「雨は降らない」(=晴れる) と解釈する 「雨が降る」という帰無仮説が5%の有 意水準で棄却された 10 仮説検定(test) 「関連がある」事を直接証明せずに 「関連がない」という逆の仮説(帰無仮説) が成立しないことを証明する 11 帰無仮説が成立しないことを証 明する方法 帰無仮説が成立する確率が、ある値 (有意確率)より小さければ良い 有意確率は一般には5%とする 「帰無仮説が成立する確率≦有意確率」 の場合 →帰無仮説は成立しない(棄却される) →関連がある 12 「今日は晴れるかどうか」 の例 証明すべき命題 帰無仮説 「今日は晴れる」 「今日は雨が降る」 有意確率 5% 13 カイ二乗検定 質的データ同士の関連性を 検定するための方法 1. 帰無仮説に基づく値(期待値) の計算 2. カイ二乗値と自由度の計算 3. 帰無仮説が成立する確率の計算 14 期待値(expectation) 帰無仮説が成立する(正しい)と仮定 した場合の値 男性が全体の80% 購買した人が全体の60% 性別と購買に関連がなければ、 購買した男性は全体の48%(48人) 15 期待値の計算 性別 購買 男性 女性 計 ○ 48 12 60 × 32 8 40 計 80 20 100 16 カイ二乗値の計算 O : 実際の値、 E : 期待値 O1 E1 2 2 E1 O3 E3 E3 = 16.7 2 O2 E2 2 E2 O4 E4 E4 2 17 (O-E)2/E 性別 購買 男性 女性 ○ 1.3 5.3 × 2 8 18 自由度の計算 n 表頭の選択肢数 1 表側の選択肢数 1 1 19 χ2分布表(右上端) a n 0.050 0.025 確率 0.010 0.005 χ2値 自 1 由 度 3.841 5.024 6.635 7.879 2 5.991 7.378 9.210 10.60 20 χ2分布表の読み方 χ2値と自由度から、帰無仮説が成立する 確率を求める χ2値 自由度 確率 7.38 2 2.5% 6.00 1 1~2.5% 16.7 1 0.5%以下 21 有意確率の計算と結論 「性別と購買には関連がない」という 帰無仮説のχ2値は16.7であり、成立 する確率は0.5%以下 帰無仮説は5%の有意水準で棄却さ れる。 性別と購買には関連がある 22 参考図書 朝野煕彦 『いきなりわかる経営数学の基 礎』 講談社サイエンティフィク 朝野煕彦 『いきなりわかる多変量解析の 基礎』 講談社サイエンティフィク 大村 平 『多変量解析のはなし』 日科 技連 内田治 『すぐわかるEXCELによる統計解 析』 東京図書
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