FOREX WEEKLY

2014 年 12 月 19 日
FOREX WEEKLY
市場営業統括部
チーフ・エコノミスト
Tel:
山下えつ子
+1-212-224-4561 (ニューヨーク)
[email protected]
2014 年の回顧と 2015 年の見通し → p.7
… FOMC で文言変更 → p.2
US View
・ FOMC では来年半ばの利上げの見通しが明示された。
・ 来週はクリスマス休暇。その翌週から新年相場が始まる。
FX Outlook
… FOMC 後、ドル高へシフト → p.3
<来週の予想ポイント>
ドル/円
ドル高
ユーロ/円
ユーロ安
・
米国のFOMCで利上げ観測が根付いた。
・
日本は今後は景気の立ち直りに注目。
・
原油安→ユーロ安の構図。
今週のレンジ
本日東京 9 時
来週の予想レンジ
今後 3 ヶ月の予想レンジ
ドル/円
115.57-119.31 円
118.95 円
118.00-121.00 円
115.00-125.00 円
ユーロ/ドル
1.2266-1.2570ドル
1.2291ドル
1.2150-1.2400ドル
1.2000-1.2700ドル
ユーロ/円
144.96-148.44円
146.27 円
145.00-147.00 円
135.00-155.00 円
(今週のレンジは先週金曜日東京9時~本日東京9時、予想レンジは本日東京9時~来週金曜日東京9時)
・今週号本文はニューヨーク時間木曜日正午までの情報をもとに作成しています。
・次号は1月2日号の予定です。
・FOREX WEEKLYに関するお問い合わせは、現在お取り引き中の営業部/支店にお願い申し上げます。
・FOREX WEEKLY は弊行ホームページでもご覧頂けます。(http://www.smbc.co.jp/ マーケット情報→外国為替情報→
フォレックス・ウィークリー)
本レポートは情報の提供を目的としており、何らかの行動を喚起するものではありません。ここに示した意見は本レポート作成日
現在の筆者の意見を示すのみです。データや数値の抽出範囲・基準は任意で設定している場合があります。データ・資料等につい
ては、数値等の誤りが含まれている可能性があります。本レポートに基づき、お客さまが投資のご判断をされた結果に基づき生じ
た損害・損失について当行は一切責任を負いません。投資や資金運用に関する最終決定は、お客さまご自身で判断されるようお願
い申し上げます。また、本レポートの全部または一部の無断コピー使用はご遠慮ください。
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FOREX WEEKLY 2014/12/19
US View
… FOMC で文言変更
注目の FOMC(16 日・17 日)では利上げ開始に関するフォワード・ガイダンスが変更された。「金
融政策の正常化の開始には辛抱強くあり得る(can be patient)」と書かれ、前回までの「for a
considerable time」と整合的であるとの注意書きが付いていた。
イエレン議長の記者会見はハト、タカの区別で言えば、タカ。議長はこれまでも利上げ開始は来年
半ば頃とプレアドしてきたが、今回再び、明瞭にプレアドした。原油相場の下落で利上げ後ずれ観測
が一部にはあったため、FOMC を受けて、ドル高。他方、株式市場は“辛抱強い”(=利上げまで時
間がある)との文言を好感したのか、米国景気の良好さを確認したのか、反応は株高。債券は 10bps
以下だが利回りが上昇した。翌日もドルは続伸、株も大幅続伸。
“辛抱強い”と言われてハトだと感じるかもしれない。だが一体どのくらい辛抱強いのか。議長の記
者会見では、今後数回(2 回)の会合で利上げを開始する可能性は低いこと、2015 年半ばまでに利上
げ開始と多くのメンバーが予想していること、の 2 点が明示された。“辛抱強い”と言っても来年半
ば頃には利上げを開始する心積もりである。
QE 終了時も、いつ頃から QE 縮小を始めるか、また縮小を始めた後はどのようなペースで縮小し、
いつ終了するか、マーケットに明瞭に示してきたのがバーナンキ前議長とイエレン現議長のやり方で
ある。利上げについても、見込んでいる利上げ開始の時期が次第に近づき、イエレン議長はマーケッ
トの誘導を始めた、と考えてよいだろう。(先週号ご参照。)
声明文については、considerable time と patient のスタンスは同じだという注記は次回、不要と
なり削除されるだろう。また、今回は「金融政策の正常化の開始には辛抱強くあり得る」と書かれた
ので、実際に利上げを始める前にこの文言は再び変更されて、“利上げ開始間近”をマーケットに連
絡する、という段取りとなろう。3 月あるいは 4 月の会合時に文言を変更するか、もしくは 5 月頃に
議長の議会証言などの場でプレアドして 6 月実施、となるか、というスケジュール感である。昨年の
QE 縮小の際には 9 月決定かと思ったところ政府閉鎖などの政局不安もあって 12 月決定となったので、
6 月利上げ開始をメインシナリオとして数か月の前後はあり得ると構えておけばよいだろう。少なく
とも 3 月までは利上げはない、とイエレン議長が言ったのだから、来年 1-3 月には利上げはない。
もう一つの注目点である原油相場の大幅下落について、Fed の見解は、①米国にとって、エネルギ
ー産業の設備投資の減少やロシアからの影響よりも、ガソリン価格低下が減税のような効果となって
個人消費を押し上げるポジティブ面の方が大きく、ネットでポジティブ、②ヘッドライン・インフレ
は低下するが、影響は一時的、③インフレは、エネルギー価格の下落よりも労働市場の改善の影響の
方が大きく、いずれ 2%へ向かって上昇する、というもの。WTI 先物は今週、55 ドル近辺で下げ止ま
ったようにも見えるが、18 日には再び下落したため、今後の展開はまだ予断を許さない。だが米国
への影響が小さければ気にしない、という Fed の自国中心の考え方は今でもあまり変わっていない。
今週発表された 11 月の CPI はヘッドライン前年比がガソリン価格の下落を主因に+1.7%→+1.3%
へ低下、コアは+1.8%→+1.7%で一進一退。燃料費の低下を反映しそうな航空料金が 2 ヶ月連続で上
昇していることなどから、原油価格の下落がコアインフレを押し下げる効果よりも、消費が伸びて価
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FOREX WEEKLY 2014/12/19
格の引き上げにつながるルートの方が大きいようだ。労働市場も Fed の見通しでは 2016 年末には長
期均衡失業率のレンジ下限に到達する。物価が急騰するとは言えないが、原油価格が下落しても、国
内景気が堅調であれば、物価には上昇圧力が加わる、と Fed が考えるのは自然である。
来週はクリスマス休暇となり、マーケットも世の中全般も閑散となる。そして今年のカレンダーの
日の並びでは 29 日からマーケット参加者が復帰して、日本よりも一足早く新年相場が始まる。現在、
OPEC の減産拒否が原油価格下落の供給サイドの要因である。サウジが減産を決定するか、あるいは
世界経済の見通しが上向くか。需給の好転がなければ、原油相場に反転上昇はないだろう。過去数週
間は原油相場の下落に連れるように他のリスク資産が下落したが、FOMC を通過し、株式相場は原油
相場から離れて動き始めたように見える。
年末から年始にかけて、米国ではシカゴ PM、製造業 ISM などの経済指標の発表が予定されている。
製造業関連には腰折れの兆しはなく、これらの指標で来年の米国景気に対する慎重な見方が広がる可
能性は低い。
FX Outlook
… FOMC 後、ドル高へシフト
週前半は原油相場が一段と下落し、ロシアへの影響を介して、金融市場はリスクオフ・モードだっ
た。ドル円は 16 日に 115 円台半ば近くまで一時下落した。しかし、17 日の米国の FOMC で来年半ば
の利上げ開始が明示されると、ドルが急伸してドル円は翌 18 日には 119 円台前半まで上昇した。原
油相場は WTI 先物が 55 ドル近辺で下げ止まった感もあるが明瞭な上昇はまだなく、一方、FOMC をき
っかけに株式相場は急反発。米ダウは FOMC 後 17 日、18 日と大幅上昇して年内 18000 を目指す勢い
になってきた(現時点では終値ベースで 12/5 の 17958 が最高値)。
原油相場はわずか半年で半額近くへ下落した。ロシアでは大幅な原油相場の下落を背景に、ルーブ
ルとロシア株が急落した。中銀による為替介入や利上げ等による対応があったものの、ロシアを巡る
状況は急激に悪化している。プーチン大統領は 17 日の国内演説でロシア経済は回復に 2 年程度かか
る可能性がある、と指摘して国民の理解を求めたが、現時点で 2 年もの長さが提示されたことが事態
の深刻さを物語る。
ユーロは米国の利上げが視野に入り始めたことで、対ドルで下落しやすいが、それだけでなく、ロ
シア経済の崩壊リスクまで懸念されているため、「原油安→ロシア崩壊→ユーロ圏へのダメージ大き
い」という連想での“原油安=ユーロ売り”もあり得る。更に、ギリシャの大統領選も難航しており、
ユーロにとって悪材料だ。ドイツ ifo 景況指数の改善によってユーロ圏景気の底打ち期待もあるが、
原油相場が反転上昇するまでは、原油相場の方がユーロにとて材料として大きいと思われる。
日本では総選挙が終わり、次の焦点は経済そのものである。消費税増税の延期の一方で法人税減税
は前倒しに進められている。日銀にとっては茲許の原油安は物価の観点から好ましくなかろうが、経
済にとってはプラスである。原油相場の下落を背景に追加緩和を急ぐことはなく、景気の立ち直りを
日銀はまず見極めるだろう。このため、ドル円はドル次第、ユーロ円もユーロ次第。原油下落が止ま
らなければ、ドル>円>ユーロ、が当面の順番となり、原油相場が上昇し始めたら、ドル>ユーロ>
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円、に変わると考える。
(データ出所:Reuters)
ディーラーに聞きました(来週のドル円相場の方向性~ブルベア)
月
11 月
12 月
週
10 日~
17 日~
24 日~
1 日~
8 日~
15 日~
22 日~
予想
+7
+6
+4
+3
+3
+5
+5
実績
中立
ブル
中立
ブル
中立
中立
≪見方≫
当行の為替ディーラー(マーケット、カスタマー)8 名を対象に、来週の相場予想を聴取。今週の東京市場 9 時から、ドル
ブル(終値から1円以上のドル高)、中立(終値から上下1円内)、ドルベア(終値から1円のドル安)の三択で、結果を(ドルブル
人数-ドルベア人数)で表記。+(プラス)は円安ドル高、-(マイナス)は円高ドル安を示す。
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FOREX WEEKLY 2014/12/19
各種相場の動き
<債券(日本国債・10 年債利回り)>
<債券(米国債・10 年債利回り)>
<株(日経平均株価)>
<株(米ダウ)>
<株(上海総合指数)>
<株(ドイツ DAX 指数)>
<原油(WTI 先物(期近物))>
<金(NY 先物(期近物))>
(出所:Bloomberg)
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FOREX WEEKLY 2014/12/19
今週のプライスアクション(ドル円)
(出所:Reuters)
① 原油価格が下げ止まらず、
リスクオフ姿勢が強まり円
買い。
② FOMC 通過によって不透明感
が薄れ、ドル円上昇。
②
①
来週のチャ-ト分析
日足 QJ PY=EB S
(出所:Reuters)
日足 QEU R =EB S
2014/10/20 - 2014/12/23 (TOK)
2014/10/20 - 2014/12/23 (GMT)
価格
価格
1.29
120
1.28
117
1.27
114
1.26
1.25
111
1.24
108
1.23
1.22
105
自動
0
03日
14 10
17日
01日
2014年 11月
03日
16日
2014年 12月
14 10
<ドル円、日足、ボリンジャーバンド>
・ボリンジャーバンドとは移動平均±2σ(σ=標準偏差、ここ
では 20 日間の平均)を上限・下限とするバンド。
・バンド中心付近を推移。
17日
2014年 11月
01日
16日
2014年 12月
<ユーロドル、日足、ボリンジャーバンド>
・ボリンジャーバンドとは移動平均±2σ(σ=標準偏差、ここ
では 20 日間の平均)を上限・下限とするバンド。
・バンド下限付近を推移。
年末・年始の主な材料
12/22(月) (米)11 月中古住宅販売件数
(欧)12 月ユーロ圏消費者信頼感
12/23(火) (米)11 月耐久財受注、7~9 月期実質 GDP(確定値)、11 月新築住宅販売件数、
12 月ミシガン大消費者センチメント(確報)、11 月個人所得・支出
12/25(木) (日)金融政策決定会合議事要旨(11/18-19 分)、11 月企業向けサービス価格指数、
11 月住宅着工件数、黒田日銀総裁講演
12/26(金) (日)11 月失業率、11 月有効求人倍率、11 月家計調査、11 月全国 CPI、
11 月大型小売店販売額、11 月鉱工業生産(速報)、11 月毎月勤労統計
12/30(火) (米)12 月消費者信頼感指数
(欧)11 月ユーロ圏 M3
12/31(水) (米)12 月シカゴ PM、債券市場短縮取引
1/1(木)
(中)12 月製造業 PMI
1/2(金)
(米)12 月製造業 ISM
(欧)12 月ユーロ圏製造業 PMI(確報)
(時間は全て現地時間)
(本ページの担当:井上)
(注)FAX 配信の停止を希望される場合は、下記までご連絡頂きますようお願い申し上げます。
グローバルアドバイザリー部
電話
03-4333-4255
FAX
6
03-4333-9845
担当:紺野
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2014 年の回顧と 2015 年の見通し
2015 年のポイント
ドル/円
ユーロ/円
ドル
ユーロ
・
米国は、ついに利上げ開始。
・
日本は消費税増税の延期を生かせるか。
・
欧州の景気低迷は続く。いよいよ国債 QE が始まる。
・
一部のエマージング諸国に金融危機発生の恐れ。
2014 年の年間のレンジ
2015 年の年間の予想レンジ
ドル/円
100.76-121.86 円
115.00-135.00 円
ユーロ/ドル
1.2247-1.3995ドル
1.2000-1.4000ドル
ユーロ/円
134.15-149.79円
135.00-160.00円
(2014 年のレンジは東京時間 12 月 19 日 9 時まで)
2014 年のドル円相場は 7 月まで 102 円近辺に貼りついたように動かず、8 月以降は急速にドル高、円安
となって 12 月には一時 120 円を超えた。米国の金融政策が正常化に向かい、利上げが意識され始めたこ
と、また日本では日銀が 10 月にサプライズの追加緩和を実施したことが、ドル高と円安の主因だった。
一方、ユーロは 5 月まで堅調だったが、その後はユーロ圏景気の減速と ECB による追加緩和の実施を背景
に、ユーロ安へ。ユーロは対ドルで年前半は 1.30 台、年後半は 1.20 台へと下落した。対円でもユーロは
ジリ安だったが、10 月の日銀による追加緩和で 135 円台から 150 円近くまでユーロ高、円安へ。10 月の
日銀の追加緩和は円相場にとって威力があった。
2014 年の世界経済は米国が他地域とはデカップリングして独り勝ち。その他の地域はユーロ圏、中国、
日本など景気の方向性が年後半、下向きとなり、方向性の乖離が顕著になっている。ロシアとウクライナ
の紛争は結局、欧米によるロシアへの制裁措置の発動と現在の原油安の影響も含みながら、ロシア経済に
大きな打撃となり、同様に、ユーロ圏にとってもマイナスの影響が大きくなった。中国経済は今年も崩壊
といった危機は回避できたが、金融緩和を必要とするところまで国内の債務危機が大きくなっている。そ
して日本は 4 月の消費税増税の影響からの回復が想定したほど強くなく、7-9 月期の GDP がマイナスとな
った。
2015 年の大きなチャレンジは米国の利上げである。米国経済は労働市場の改善が順調に進み、利上げ
という金融政策の正常化をスタートできる状態に近づいている。マーケットには超緩和状態の終了に対す
る警戒感が強く、利上げ実施を後ずれさせるような材料を探したがるが、2015 年半ばには利上げが始ま
るだろう。為替相場は年を通してドル高基調となると予想する。
一方、日本は二度目の消費増税が延期となり、総選挙が実施された。日本経済にとって、来年は景気回
復の猶予が出来たこと、また長期政権となったことがプラスである。財政再建の観点からは消費増税を永
久に避けることは出来ない。しかし企業や家計のマインドが上向き、賃上げ→消費増→設備投資増…そし
てデフレから脱却していく、という良い循環が確実になるためには、数年、という長さは必要かもしれな
い。2015 年は猶予を得た時間でどのように景気が回復するか。経済の成り行きが重要である。もし景気
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FOREX WEEKLY 2014/12/19
回復が軌道に乗れば、日銀はもはや追加緩和は実施しないと思われる。2014 年に経験した日銀の緩和を
受けた円安進行は 2015 年にはないだろう。ドル円相場の上昇は、米国の利上げに伴うドル高のみとなり、
利上げ開始が意識される 3 月から 4 月に一段のドル高が予想される。
ユーロ圏は域内経済の脆弱性に基づくデフレ的傾向に、足元の原油安、ロシアの情勢の影響が加わり、
経済にはダウンサイドの力が加わっている。原油相場がカギとなろう。原油相場が反転上昇すれば、ユー
ロもそれと共に上昇する可能性が高い。一方、原油相場が上昇せず、ユーロ圏がいよいよ本当にデフレと
なり、ロシア経済も一段と悪化した場合には、ユーロは対ドルで 1.20 を割れて下落すると予想する。こ
の場合、ユーロ円はユーロの下落とリスクオフの円高で 2014 年後半のユーロ高円安を大きく巻き戻すこ
とになるだろう。
もう一つの 2015 年のダウンサイドリスクは原油相場の下落と米国の利上げを背景とする一部のエマー
ジング諸国における金融危機の発生である。既に、ロシアやラテンアメリカの原油輸出国などで資本流出、
通貨下落、株下落、といった状況が発生しているが、来年、ドル金利が上昇して世界の資金フローにも影
響が及ぶ中で、これらの国で金融危機が発生するリスクは高まる。
2015 年のバラ色のシナリオは原油相場が早期に反転上昇し、ユーロ圏を始め、世界経済が上向く。リ
スクシナリオは原油相場の下落と米国の利上げが引き金となってユーロ圏が三番底、エマージング諸国に
金融危機発生。ドル円はバラ色シナリオならば来年末は 140 円、リスクシナリオならば 120 円。
ディーラーに聞きました(2015 年のドル円相場の予想)
2015年3月末
6月末
9月末
12月末
140 円~
☆☆
135~140 円
130~135 円
☆
☆☆☆☆☆
☆☆
☆☆☆
125~130 円
☆
☆☆☆☆
☆☆
120~125 円
☆☆☆☆☆☆
☆☆☆
☆
115~120 円
☆
☆
110 円~115 円
~110 円
≪見方≫
当行の為替ディーラー(マーケット、カスタマー)8 名を対象に、来年の相場予想を聴取。
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2014 年のドル円相場の動き
(出所:Reuters)
④
②
⑤
③
①
① 方向感に欠け、狭いレンジで推移。
② 米政策金利引上げの前倒し期待を背景とした米金利上昇を受けて上昇。
③ 10/31 の日銀の「量的・質的金融緩和」の追加決定と GPIF の新ポートフォリオ公表を受けて円売
りが急速に進行。
④ 日本の衆議院解散・増税先送りを受けて上昇。
⑤ 原油価格下落を背景とした世界的な株の軟化を受けてリスクオフ姿勢が強まり、円買い。
2014 年のユーロ円相場の動き
(出所:Reuters)
④
⑤
①
②
③
① 3/6 の ECB 理事会で金融政策が据え置かれたことを受けて上昇。
② ドラギ ECB 総裁の追加緩和に前向きな発言や軟調なユーロ圏経済指標を受けて軟化。
③ 10/31 の日銀の「量的・質的金融緩和」の追加決定と GPIF の新ポートフォリオ公表を受け、円売
りが急速に進行。
④ 日本の衆議院解散・増税先送りを受けて強含み。
⑤ 原油価格下落を背景とした世界的な株の軟化を受けてリスクオフ姿勢が強まり、円買い。
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