ご参考資料 マーケットレポート 2016年6月24日 英国民投票でEU離脱支持派が勝利 ~24日の国内市場はリスク回避が強まり大幅な円高・株安に~ 英国民投票でEU離脱支持が残留支持を上回る 英国では6月23日(木)にEU(欧州連合)離脱の是非を問う国民投票が実施され、離脱支持が残留支持を上 回り、英国がEUを離脱する見込みとなりました。 現政権を中心とする残留支持派は、主に離脱に伴う経済への悪影響を強調するキャンペーンを展開してき ましたが、国民の間では移民問題に焦点が当たったことなどから、事前の世論調査では一時離脱支持派が 残留支持派を上回るなど、離脱の可能性が意識されていました。ところが16日(木)に残留支持派の労働党女 性議員が射殺される事件が起きたことを契機に潮目が変化し、直近の世論調査では再び残留支持派が離脱 支持派を上回る結果が多くなりました。いずれにせよ浮動票の獲得が最終盤のカギを握る大接戦が予想され ていたことから、世界的に金融市場に大きな影響を与えるイベントとして注目を集めていました。 EU離脱の是非を問う英国民投票の開票状況 (日本時間 6月24日午後2時現在:開票率96.9%) 過半数 開票状況 EU残留支持 48.2% 48.2% EU離脱支持 51.7% 51.7% ※過半数に達した時点であり、最終結果ではありません。 ※無効票等の関係により、合計値が100%となりません。 (出所)各種報道から三井住友トラスト・アセットマネジメント作成 選挙結果を受けた24日の国内市場動向 24日の国内市場は、離脱支持派の勝利が濃厚との報道を受けて大幅に円高・株安が進みました。また英 ポンドは対米ドルで約31年ぶりの安値に下落しました。米ドル/円は、昼過ぎに英テレビ局が離脱支持派勝 利と報道したことなどを受けて、約2年7ヵ月ぶりに一時99円台まで円高・米ドル安が進む局面が見られました。 また株式市場も、日経平均株価が後場に入って1,000円以上下落するなど大荒れの展開となりました。 当面の焦点について 今回の国民投票で英国のEU離脱支持派が勝利したことから、離脱に向けたプロセスがいつ開始されるの かが当面の焦点となります。EU離脱のプロセスはリスボン条約の規定により英国が欧州委員会にEU離脱の 意思を正式に表明することから始まります。キャメロン首相は離脱支持派が勝利した場合には早期にその意 思を表明すると言明していますが、一度表明すると後戻りはできないことから、どのような流れで手続きを進 めるのかについては具体的な言及を避けており、時期については流動的と見られます。また同首相は離脱 支持派が勝利してもすぐには首相を辞任する意志はないと言明しているものの、大きな混乱を招いた責任か ら早晩辞任に追い込まれる可能性なども取り沙汰されており、政権運営も不透明な状況になりそうです。 また本日の海外市場は離脱支持派勝利の結果を受けてリスク回避の動きが強まることが予想されますが、 一方で各国中央銀行による米ドル資金供給などの政策協調の行方や各国政府の緊急対応などの動きを注 視する必要がありそうです。 以上 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。本資料のお取扱いについては最終ページをご覧ください。 1/2 ご参考資料 【 ご留意事項 】 ●当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが投資判断の参考となる情報提供を目的として作成したもので あり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。 ●ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断 ください。 ●投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価 額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益は 全て投資者の皆様に帰属します。 ●投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではあり ません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。 ●当資料は信頼できると判断した各種情報等に基づき作成していますが、その正確性、完全性を保証するもので はありません。また、今後予告なく変更される場合があります。 ●当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示 唆あるいは保証するものではありません。 ●当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発 元もしくは公表元に帰属します。 当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではなく、 証券取引の勧誘を目的としたものでもありません。 2/2
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